成功した著者に学ぶ、卓越の戦略とは?
2013/05/25
こんにちは、樺木宏です。
今回は、成功した著者に学ぶ、卓越の戦略と題してお届けします。
「卓越の戦略」というのは、マーケティングのカリスマとして有名なコンサルタント、
ジェイ・エイブラハムが提唱しているものです。
その内容を簡単に言えば、
「クライアントのニーズを、自分のニーズより優先させる」
ということです。
シンプルなのですが、その効果は大きいものがあります。
例えば、「ハイパワー・マーケティング」(インデックスコミュニケーションズ刊)
という本には、下記のような事例が載っています。
・・・ある父親が、6歳になる息子に初めての自転車を買おうと、あなたの店にやってきた。
ここで父親が求めているのは「自転車」ではなく、「わが子に自転車の乗り方を教える」という、
人生で最高に楽しい「経験」だ。
そうとわかれば、あなたはこの親子に、最高級で、店で一番値の張る自転車を勧めるだろうか?
木に突っ込んだり、転んだりすることを考えれば、安めのモデルを勧めることが
その親子にとって最良の選択だろう。
その結果、あなたは販売主ではなく、父親のアドバイザーとなる。
そして最も大切な「信頼」を得るのだ・・・
いかがでしょうか?
ビジネスにおける最も大切な「信用」と、人間がもつ「返報性」という
心理傾向をふまえた、興味深いエピソードですね。
出版業界でも、同じです。
読者は紙とインクの「本」が欲しいのではなく「結果」が欲しくてお金を払うのですから、
タイトルに書いてあるように自分がなれなければ、その著者のサービスを今後受けようとは思いません。
そもそもそれ以前に、そうした意図の企画は出版社に見抜かれてしまいますので、
提案するまでもなく企画が通りません。
だから、あなたが情報発信している媒体が何であれ、「読者のニーズ」を最優先させましょう。
その事が、あなたを単なる販売者から、「信頼できるアドバイザー」に変えます。