満を持してから本を出そう
2025/01/30
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
意外に思われるかもしれませんが、
私は「この人は本を出せる」と思っても、
支援をすぐには引き受けないことがあります。
というのは、
「今がこの人にとって、ベストなタイミングではないから」
という時があるからです。
商業出版で本を出すという事は、
「私はこういう考え方をしている人間です」
と、世の中に大きな声で伝えるようなものです。
それが「よい声」であればよいのですが、
まだまだもっとよい声をだすポテンシャルがあるのに、
途中の段階でアウトプットしてしまうと、
それが評価として定着しかねない、というリスクもあります。
早ければ早いほどいい、という考え方もあるかもしれませんが、
私はこうした理由から、
「満を持して、ベストなタイミングで出す」
ほうが、もっとよいと考えています。
でも、出来るだけ早く本を出したいのも人情ですね。
そういう場合はどうすれば?
と思うかもしれません。
その場合は、ちょっと背伸びをすることも出来ます。
商業出版では先達たちが優れた本を出していますから、
それらを大量にインプットし、
自らの知識とすり合わせる期間を設けることで、
アウトプットの質と量を短時間に高めることも可能です。
考えてみれば、「よい本を出すにはよい本をたくさん読む」のは当然ですから、
ごく当たり前の方法ともいえます。
ただその際問題になるのは、漫然とインプットすると時間がかかり過ぎること。
そうした場合は、
目指す本の企画をある程度先に考案しておくのも一案です。
「このテーマで書くのであれば、この良書を読む」
という風に「企画から逆算」することで、時間を極力短縮することも可能なのですね。
私は支援をすぐにはお引き受けしない場合でも、
無償でセッションを行い、こうした将来を見据えた具体的なアドバイスを行っています。
時間は有限ですから大切にしつつ、
ベストなタイミングで本を出していきましょう。