出版を断った方がよいとき、があります
2016/03/09
こんにちは、樺木宏です。
さて、私はクライアントさんに、出版社からのオファーを断ってもらう事があります。
それも、結構多くあります。
というのは、
「著者にとってマイナスになってしまう出版」
が多いからなんですね。
たとえば、ファンが離れてしまう出版。
従来の主張と違う主張をしてしまったり、どっちつかずだったり、
ブレている本を出してしまうと、ファンが離れます。
あるいは、メディアからの取材が来なくなってしまう出版。
これは、「何の専門家か分からなくなってしまう」ときに起こります。
だから、あまり多くのテーマで本を出すのは考えものです。
そして、売れない出版。
本の売れ行きはPOSデータでずっと残り、出版社はいつでも見ることができます。
ですので、出せるからといって打率を下げるような安易な出版はしてはいけません。
また、ビジネスに繋がらない出版もNGです。
これは先の「ファンが離れてしまう出版」とも関連するのですが、
あなたが何の問題解決をしてくれる人か、がブレて見えてしまうと、信用度が下がるのですね。
こうしたことは、分かっていても、出版社からオファーが来たら、
「もったいない」と感じてしまい、なかなか断りずらいものです。
だからこそ、多くの著者さんが長期間、本を出し続けるのが難しいのです。
でも逆に言えば、ここをしっかり守っているだけでも、
「あなたの著者ブランドが目減りしなくなる」
ともいえるわけですから、ものは見方次第ですね。
また、ある程度の企画力があれば、出版社からのオファーに対して切り口を変えたり、
別企画につなげることもできるでしょう。
そういう意味でも、やはり長く活躍しつづけるためには、一定の企画力は高めておきたいですね。
ご参考になればと思います。