トレンドを過剰に追いかけるのはやめましょう
2014/01/21
こんにちは、樺木宏です。
さて、昨年は、出版業界的にもいろいろなトレンドがありました。
著者として気になる「売れ筋」という事で言えば、
ほんの1年前はベストセラートップ10のうち半分を占める勢いだったダイエット本が、
2013年は取次会社のランキングに1冊もランクインせず。
かと思えば、一昨年は1冊しか無かったミリオンセラーが、昨年は11点も出ました。
このように、トレンドは毎年目まぐるしく変わります。
ですが、新年あえていいたいのは、
あまりこうしたトレンドを、追いかけすぎるのは良くない、という事です。
というのも、1冊目の出版は10年先を考えて出さなければいけないから。
ビジネスパーソンにとって出版はゴールではなくスタートなので、
本だけでなく、そのあと顧客に提供するサービスも大切です。
そこには理念があり、コンセプトがあるはず。
そのサービスを、本のトレンドのように変えてしまうと、「ブレた人」になってしまいます。
毎年、提供するサービスのコンセプトが変わってしまうようでは、ファンも読者も離れてしまうのです。
たまに「この人の本業はなんだったっけ?」という人を見かけますが、
その時はトレンドに乗っているので良さそうでも、
長い目でみると、徐々にフェードアウトしていってしまうもの。
あなたは、こうなってしまってはいけないのです。
もちろん、出版社の企画採用を考えても、類書が売れているデータは重要です。
しかし、目先のデータを追いかけると、どうしても振り回されることになりますし、
結果として、その時は良くても、長く出し続けられない事が多い。
なので、あまりトレンドを追いかけ過ぎず、
「自分の中を深堀りする」
作業が、これから益々大切になっていくでしょう。
今年もいろいろな変化があると思いますが、
私の「クライアントの人生のステージを1段上げる」という軸がブレないよう、
一生懸命支援していきたいと考えています。