著者のための、出版記念セミナーのつくり方
2014/05/20
こんにちは、樺木宏です。
本を出したあと、「出版記念」と銘打ってセミナーを行う人は多いですね。
読者とのコミュニケーションが図れますし、マーケティングとしても効果があるので、
ぜひやるべき、と私も思います。
ただ気になるのは、ちょっとしたコツを知らないばかりに、損をしている人が多い事。
本を書くほどのノウハウをもっている著者といえど、それをどう伝えるかというコツを知らないと、
成果は得られないばかりか、マイナスになる事もあるのです。
例えばよくあるのが、本の内容をそのままセミナーにするケース。
これは勿体ないです。
なぜなら、受講者を退屈させてしまうから。
出版記念セミナーにくる人は、すでにあなたの本を読んでいることが多いです。
つまり読んだ本を復習したいのではなく、もっと自分の為に掘り下げたい、と考えてセミナーに来ています。
それなのに本と同じ内容を繰り返されてしまっては、受講者を「退屈」させてしまうことになります。
しかも、本の内容全てを話すには2時間くらいのセミナーではとても足りませんから、
どうしても中身が薄くなってしまうのです。
これでは受講者の満足度は低く、あなたのファンになる可能性は下がってしまい、勿体ないですね。
もう1つの誤解は、「上手く話そう」と自分に意識が行ってしまう事です。
これも勿体ないです。
なぜなら、「講師が長時間話すほど、受講者の満足度は下がる」からです。
人は自分の話を聞いてもらいたいものですし、それはセミナー受講者といえど例外ではありません。
しかし確固たるノウハウを持っている上に「出版記念」と銘打ってしまうと、
どうしても長時間、朗々と話を続けてしまい、この落とし穴に落ちがちなのです。
これも、受講者の満足度を下げてしまい、せっかくの機会が台無しです。
ではどうするか?という事ですが、
・本の内容から一歩進んで
・参加型の内容にする
のが有効です。
具体的には、本では語り切れなかった「その後」の内容を増やしたり、
受講者個人に焦点をあて、具体的に行動に結びつくようなワークを行うと、
満足度は高まります。
また参加者の自己紹介や、内容へのフィードバックという形で、積極的に話してもらう
要素を取り入れるのも良いでしょう。
ただ、質問などで正解を問うものは、相手にストレスを与えてしまい、逆効果なので注意して下さいね。
いかがでしょうか?
問題解決のノウハウに、こうしたメディア毎のノウハウが加われば、鬼に金棒。
出版の機会を最大限に活かす、ご参考になれば幸いです。