ベストセラー著者の落とし穴とは?
2015/08/26
こんにちは、樺木宏です。
さて、本は出し続けることで、ブランド力も累積されていくものです。
だから、長年多くの本を出し続けている人は、集客力が高いですし、
専門家として他メディアへの露出も多いですね。
だから当然「本を出し続けたい!」となるわけですが、
ここに落とし穴が1つあります。
それは、
「ベストセラー著者になっても、企画が通らないという事はよくある」
という事です。
というより、よほど「旬」な時期でない限りは、通らない可能性の方が高い、といって良いでしょう。
意外に思われたでしょうか?
なぜそうなってしまうかというと、
実績がある分、「安心感」は高いので、その点では新人著者の時より企画は通りやすいのですが、
逆に落とし穴もあるからです。
例えば、
1)いろいろなテーマで本を出したことで、何の専門家だか分からなくなってしまうこと
2)新しい企画が過去の本と同じ内容、と思われてしまうこと
3)単純に、今売れる企画になっていないこと
などです。
1)の場合は、ベストセラーを出した後にありがち。
出版社の方からオファーが来る時期に、執筆を全部受けてしまうと陥ってしまうワナです。
せっかくの専門分野が薄れてしまうので、せっかくの実績が徐々に目減りしていってしまうのですね。
やはりテーマは2つくらいに絞ったほうが良いでしょう。
また2)の「過去の本と同じ内容」という印象も、よくあります。
過去の内容を踏まえ、新しい切り口で企画を考案する必要がありますね。
3)の「売れる企画」については、これはどんな著者であれ、絶対に必要なことです。
でもブランド力のある著者になればなるほど、「何を書くか」に焦点が当たっていき、
「誰に書くか」といった読者目線での企画が立てられなくなるケースもあるので、
注意したいところですね。
いかがでしょうか?
こうした点に注意して、本が売れてベストセラー著者になっても、長く本を出し続けてくださいね。
ご参考になれば幸いです。