流行に乗りすぎると損をする!?
2021/11/18
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
売れる本を書こうとすると、
「今、どんな本が売れているのか?」
が気になりますよね。
そしてリサーチして、ちょっとオリジナリティを加えて企画を立てる...
これは本に限らず、モノやサービスをを売ろうとするときは、
みな共通することだと思います。
でも、こと商業出版となると、もう少し考えたいこともあります。
それは、
「この本は、10年経っても残るかどうか?」
という視点です。
そう、本は比較的、商品寿命が長いのです。
本はそのテーマの定番ともなると、
10年、20年と名著として長く読みつがれていくこともしばしば。
たとえばビジネス書だと、
「7つの習慣」などは、25年も前の本ですし、
これが文芸作品となると、100年以上前のものも珍しくないのです。
逆に、その当時は流行っていても、
ブームが終息すると、その後全く見なくなってしまうテーマ、
というものもあります。
残念ながら、それは著者についても同様で、
「あのブームの時に何冊か出していた人」という、
過去の人扱いになってしまうことも、残念ながらよくあることなのです。
今流行りだからといって飛びついてばかりいると、
流れにのって流されていってしまい、やがて視界から消え去ってしまうのですね。
そうならない為にも、
「この本は、10年経っても残るかどうか?」
を、考えてみることは大切です。
売れているから真似をする、だけではなくて、
ちょっと立ち止まって、俯瞰の視点で、
時代性というものを抽象的にとらえてみること。
そうすることで、
「今とても流行っているけど、この流れは長く続きそうにないな」
といった、「読み」もおのずと見えてきます。
時には「流れに乗った」テーマの本を出すのもよいですが、
片足は常にしっかりと地面につけていて、
そうやすやすとは消え去らない、
つよいブランディングのポジションを築いていきましょう。
ご参考になれば幸いです。