「原稿執筆」について
2013/06/07あなたの文体は「である調」か、「ですます調」か?
こんにちは、樺木宏です。
文章には「である調」「ですます調」などの文体がありますね。
あなたが書く場合、どちらでしょうか?
出版業界のトレンドで言うと、2009年あたりまでは「である調」も多かったと思います。
特にこの年は上から目線のお説教風の本が日販のビジネス書1位だったことも一因でしょう。
でもその後、出版のトレンドはゆる~い本が売れるようになっていったので、ですます調が増えました。
2010年あたりだと「考えない練習」「ゆるい生き方」「いますぐ勉強をやめなさい」といったタイトルの本が
売れていた訳ですから、それも当然ですね。
今現在もこの流れで、こちらの「です・ます調」の方が主流だと思います。
ただ、あなたが自分の文体を決めるときは、それだけで決めてしまっては不十分。
なぜなら、それ以外の検討要素があるからです。
それは、あなた自信の著者としての「キャラ設定」。
印象を強め、信頼感を得やすい設定を考えるべきで、安易にトレンドにのる必要はありません。
例えば、もともと非常に几帳面で丁寧な人が、そのまま「ですます調」にすれば、違和感は無いが、印象も普通です。
でもあえて逆を行く事で、立体的に見えてくるから不思議なもの。
ここで「オレについてこい!」みたいなノリになれば、
「この人は、こんな風に勢いがあるが、繊細なところもある信頼できる人だ」
というように、印象まで立体的になり、深みをますから面白いですね。
とくに文体は一度決めてしまうと、その後に出す本では変えづらいもの。
こうしたキャラまで考えて、文体の判断はしたいですね。
2013/05/31原稿執筆というヤマを乗り越える
こんにちは、樺木宏です。
原稿執筆。
これは結構大変なハードルですね。
というのも、1つのテーマについて、
・全体の統合性をもたせつつ、
・読者の為になるよう工夫しながら、
・10万字もの文章量を、
・締め切りのプレッシャーを感じつつ書き上げる
なんてことは、普通の人は一生のうちに経験することはないですし、
もちろん学校でも、会社でもそんな技術は教えてくれないからですね。
最近私の周りでも、以前より執筆に苦労している人が多くなってきているように思います。
私のセミナーでは、「売れる企画をつくる」ことに焦点をあてているので、
執筆はどうしても軽く触れるにとどまっており、それも一因かと思います。
そこで皆さんにお伝えしたいのは、
出版が決まった後で、執筆についてももっと周囲に相談しましょう、という事です。
出版がきまり執筆に入ると、編集者にバトンタッチすることも多いので、
私との接点は以前よりも少なくなりがち。
そして編集者に対しても、教えを請わずに悶々とひとり考える方も多いようです。
しかし、そこで相談してもらえれば、相当な負荷を減らす事が可能。
我々も初めて本を書く著者がどんなものか分かっていますので、全く遠慮する事はないです。
企画が通る前は、どうしても実感が湧きにくい「執筆」というハードル。
折角の出版の機会をベストなものにする為に、
企画が通る前、通った後、どちらの場合でも、ぜひ気に留めておいて下さいね。