「原稿執筆」について
2013/06/07書くストレスと無縁になる、古くて新しい意外な方法とは?
こんにちは、樺木宏です。
本を出したい人、すでに出した人にとって、意外と大きなハードルが、
「書く」と言う事。
ブログ程度ならいくらでも書けても、本となると勝手が違ってきます。
なにしろ1つのテーマだけで約10万字も書かなければいけないのです。
このような技術は義務教育では教えませんから、多くの人にとって初挑戦であり、
高いハードルなのですね。
また、書くよりも、話す方がラク、と言う人の方が多いです。
例えば優秀なセミナー講師でも、本の執筆となると、「ウッ」と止まってしまうことはあります。
これは、思考のスピードと関係があります。
書く事はどうしても話すより遅いので、話しながら思考することに慣れていると、
どうもかみ合わず、筆が進まないのですね。
ではどうするか?
「話してしまえば良い」ですね。
これも1つの手です。
とはいえ、録音してテープ起こしは費用がかかりますし、
誰か他の人、例えば部下に録音→書き起こしをやってもらえる環境の人は、多くはないでしょう。
そこで今回は、お金をかけず、マンパワーも必要としないやり方をお伝えします。
そのやり方とは「パソコンの音声入力機能」を使うのです。
ここ数年で、かなり性能が上がっているのがこの分野。
「精度が悪いのでは?」
と思われる人も多いでしょうね。
でも試してみたのですが、凄い精度です。
勝手に漢字変換までやってくれて、ラクな事この上なし。
さすがに100%完璧とはいきませんが、読み返しながらちょっと直していくだけの作業は、実に快適。
なにより、話すスピードで考え、書けることになるので、ストレスがありません。
具体的なソフトについてですが、
私はMacを使っているので、無料でOSに入っています。
MacOSX10.8 Mountain Lionの場合は、
システム環境設定 - 音声と読み上げ - 音声入力タブ内「音声入力」を「入」にするだけ。
あとは、任意のワープロソフトやエディター、メモ帳を起動して、
「fn」キーを2回押せば、音声入力可能な状態になります。
Windowsの場合でも、検索エンジンで「音声入力ソフト」と入れて検索すれば、沢山ヒットします。
今後は、キーボードから入力するだけが「執筆」では無くなる時代が来そうです。
ひと足お先に、あなたの知的生産術に取り入れてみてはいかがでしょうか?
2013/06/07あなたの文体は「である調」か、「ですます調」か?
こんにちは、樺木宏です。
文章には「である調」「ですます調」などの文体がありますね。
あなたが書く場合、どちらでしょうか?
出版業界のトレンドで言うと、2009年あたりまでは「である調」も多かったと思います。
特にこの年は上から目線のお説教風の本が日販のビジネス書1位だったことも一因でしょう。
でもその後、出版のトレンドはゆる~い本が売れるようになっていったので、ですます調が増えました。
2010年あたりだと「考えない練習」「ゆるい生き方」「いますぐ勉強をやめなさい」といったタイトルの本が
売れていた訳ですから、それも当然ですね。
今現在もこの流れで、こちらの「です・ます調」の方が主流だと思います。
ただ、あなたが自分の文体を決めるときは、それだけで決めてしまっては不十分。
なぜなら、それ以外の検討要素があるからです。
それは、あなた自信の著者としての「キャラ設定」。
印象を強め、信頼感を得やすい設定を考えるべきで、安易にトレンドにのる必要はありません。
例えば、もともと非常に几帳面で丁寧な人が、そのまま「ですます調」にすれば、違和感は無いが、印象も普通です。
でもあえて逆を行く事で、立体的に見えてくるから不思議なもの。
ここで「オレについてこい!」みたいなノリになれば、
「この人は、こんな風に勢いがあるが、繊細なところもある信頼できる人だ」
というように、印象まで立体的になり、深みをますから面白いですね。
とくに文体は一度決めてしまうと、その後に出す本では変えづらいもの。
こうしたキャラまで考えて、文体の判断はしたいですね。
2013/05/31原稿執筆というヤマを乗り越える
こんにちは、樺木宏です。
原稿執筆。
これは結構大変なハードルですね。
というのも、1つのテーマについて、
・全体の統合性をもたせつつ、
・読者の為になるよう工夫しながら、
・10万字もの文章量を、
・締め切りのプレッシャーを感じつつ書き上げる
なんてことは、普通の人は一生のうちに経験することはないですし、
もちろん学校でも、会社でもそんな技術は教えてくれないからですね。
最近私の周りでも、以前より執筆に苦労している人が多くなってきているように思います。
私のセミナーでは、「売れる企画をつくる」ことに焦点をあてているので、
執筆はどうしても軽く触れるにとどまっており、それも一因かと思います。
そこで皆さんにお伝えしたいのは、
出版が決まった後で、執筆についてももっと周囲に相談しましょう、という事です。
出版がきまり執筆に入ると、編集者にバトンタッチすることも多いので、
私との接点は以前よりも少なくなりがち。
そして編集者に対しても、教えを請わずに悶々とひとり考える方も多いようです。
しかし、そこで相談してもらえれば、相当な負荷を減らす事が可能。
我々も初めて本を書く著者がどんなものか分かっていますので、全く遠慮する事はないです。
企画が通る前は、どうしても実感が湧きにくい「執筆」というハードル。
折角の出版の機会をベストなものにする為に、
企画が通る前、通った後、どちらの場合でも、ぜひ気に留めておいて下さいね。