ライバル著者に勝つ!「類書との差別化」
2013/07/02通る企画に共通するシンプルな"あるポイント"とは?
こんにちは、樺木宏です。
さて、出版企画らしい出版企画といいますか、
「あ、これは可能性があるかも」と思われる企画には共通点があります。
それは何か?
ズバリ、それは"問題提起"です。
問題提起とは、多くの人が悩んでいるのに、解決していない問題を指摘する事。
この"問題"こそが、売れるかどうかの生命線です。
というのも、本を買ってくれる人の「数と質」がここで決まるからです。
本は読者が買ってくれて初めて成り立つもの。
多くの人が悩んでおり(=数)、深刻に悩んでいる)(=質)なら、その企画は売れる可能性が高いのです。
例えば、英語の出版企画。
ただ"TOEICの点数が上がる本"としてもなかなか企画は通りません。
ここで問題提起。
"TOEICの本は売れているが、○○という問題は解決されておらず、悩んでいる人が多い"
とすればどうでしょうか。
この1文だけで、読者のニーズが明確に判断できますね。
その問題提起が今までにない独自のものであれば、類書との差別化も同時に出来てしまいます。
つい自分の書きたい事だけを書いてしまいがちですが、
自分がどうかではなく「どんな問題があるか、その問題はどれくらい多くの人がどれだけ深刻に悩んでいるか」
に焦点をあてましょう。
グッと通る出版企画に近づきますよ。
2013/06/18似たような本、チェックしてますか?
こんにちは、樺木宏です。
突然ですが、自分が書こうと思っているテーマに近い、
似たような本をチェックしてますか?
おそらく、ほとんどの人が「なんとなく」しかチェックしていないか、
読みたい本だけ読んでおり、その他はノーマーク、という感じではないでしょうか。
なぜこういう質問をしたかというと、これがとても大切だからです。
似たような本のことを出版業界では"類書(るいしょ)"といいますが、
類書を調べるだけで、あなたの著者デビューの確率は、何倍も上がる、
といっても過言ではないのです。
なぜなら、企画が独りよがりになるのを防ぐだけでなく、類書と差別化できるヒントになるからです。
いわば、ガイドラインがはっきりする、といっても良いでしょう。
仕事で新しいサービスを開発するときは、競合をリサーチして研究しますよね。
そこを飛ばして「良い商品だから売れる」と言ってはばからないマーケッターがいたら、
その人はクビです(笑)
例えば、類書が全くないとしたら、その企画は読者のニーズが無い、と判断できます。
無駄な苦労をせず、方向転換することができます。
逆に、類書があり過ぎて飽和状態だったときは、よほど差別化しないと難しい、と分かります。
強みをもっと掘り下げるなどの指針が出来ます。
あるいは、類書は多いが、隙間がある状態だったとき。
これは狙い目ですね。
その隙間めがけて、全力投球です。
いかがでしょうか?
類書を調べないと、的を見ずに矢を射るようなものです。
あなたも似たような本を、必ずチェックしてみて下さいね。
2013/06/10優秀で高い地位の人ほど気をつけたい、たった1つのこと
こんにちは、樺木宏です。
仕事もある程度上の立場になると、アドバイスを受ける機会が激減します。
上に行けばいくほど、その傾向は顕著。
「社長、あなたのビジネス、ライバルと置き換え可能ですね。差別化されていませんね」
などと言ってくれる社員はいません(笑)
平時にはこれで良いのですが、これが商業出版になると、話は変わってきます。
というのも、すでに本を出している優秀なライバル著者が大勢いるから。
いくら有益で素晴らしいノウハウでも、同じ内容で先に本が出ていれば、
読者はもう「お腹いっぱい」の状態でしょう。
また、今世の中に何が求められているか、という時代性もあります。
20代のゆとり世代向けに根性論でがむしゃらに働こう、というメッセージを送っても、
響く可能性は低いですね。
このような事情があるので、商業出版では「自分を客観視」することがとても大切です。
・自分のノウハウは、ライバルと比べて、読者にどのような新しいメリットがあるか?
・今の時代、多くの読者が悩んでいることと、自分のノウハウはどう繋がるのか?
こうした客観的な視点がとても大切。
そしてそれが自分では難しい、と言う事であれば、第3者のアドバイスが有益なのですね。
あなたのまわりにはそうした人がいますか?
優秀な人で、立場が上であればあるほど、ここは盲点になりがち。
自己チェックしてみて下さいね。
2013/06/06本を書きたいと思ったら気をつけたい、たった1つのこと
こんにちは、樺木宏です。
「自分は○○が得意だから、その本を書きたい」
「自分のビジネスの専門分野で、本を書きたい」
という人は多いですね。
でも、ちょっと待って下さい!
そこには落とし穴があるのです。
どんな落とし穴かといえば、世の中には「似たような本がいっぱいある」という事。
いくら素晴らしい内容で、あなたの実績が輝かしいものでも、
同じような本が先にでていたら、売れません。
売れないということは、企画が通らないということ。
だから、自分の書きたい本が、すでに世の中にでていないか、調べる必要があるのですね。
そして、「同じような本が何冊もあった!」となっても、気落ちする必要はありません。
むしろ、ある程度は歓迎すべきこと。
なぜなら、その本を読みたいという人が、世の中にはいっぱいいる、という事だからですね。
もちろん、出尽くしてしまって、そのジャンルは枯れてしまっている、ということでしたら話は別ですが・・・
そうした場合は、柔軟に、方向性を変更していきましょう。
今日お伝えしたのはちょっとした知識ですが、商業出版では、採用確度が何十倍も変わってくるコツでもあります。
企画を考えるときは、ぜひ心に留めておいてくださいね。
2013/05/30「象徴」をつくれば、企画が輝く
こんにちは、樺木宏です。
さて突然ですが、あなたのノウハウには、
「象徴」
がありますか?
なぜこんな事を聞くかというと、
商業出版は、いわば著者同士のポジション争いだからです。
目立たなくては、読者に選ばれないし、勝ち残れ無いのですね。
気を引き、印象に残すために、有効な武器となるのが「象徴」なのです。
例えば、「チャップリンのステッキの話」をご存知でしょうか。
これは知り合いの編集長から聞いた話なのですが、
当時、シルクハットをかぶり、スーツを着た喜劇俳優はものすごく沢山いたそうです。
あのスタイルも、実はありふれたものだったのですね。
しかし、ステッキを持っていたのはチャップリンだけでした。
それが、彼をして一躍スターダムに押し上げるのに一役買った、という話です。
著者の場合も、全く同じことが言えます。
似たようなノウハウを持ったライバル著者が多い中、
ステッキのような「象徴」をもつことで、ポジション争いに勝てるのですね。
まだ出版していない人であれば、それで本が出せる可能性が高まります。
もう出している人であれば、次に出す本が売れる可能性が高まります。
すでに売れる本を出している人であれば、本を出し続けられる可能性が高まります。
あなたの象徴は何でしょうか?