ライバル著者に勝つ!「類書との差別化」
2013/08/05マンガ風の表紙にすると売れる、は本当か?
こんにちは、樺木宏です。
とある業界紙を読んでいたら、
「15~44歳までの男女75%はマンガ好き」
というアンケート調査が出ていました。
大人から子供まで読むのがマンガですから、情報発信をマンガに絡めるのは理にかなったことですね。
例えビジネス書でも、「マンガ=付加価値」となるわけです。
ビジネスパーソンの皆さんの、情報発信の手段としてマンガにする、
あるいは既存のマンガになぞらえる、と言う事は選択肢としてアリなのです。
ただ、ここで1つ注意点があります。
安易にマンガにすれば良い、という事ではありません。
そこを見落とすと、逆に評価を下げてしまう可能性もあり得ます。
例えば、必然性は必須です。ミリオンセラーになった「もしドラ」では、10代の女の子でも読める経営書、
というコンセプトがありましたから、「分かりやすく伝えなければいけない」という必然性があり、表紙や挿し絵がマンガになりました。
ただ安易に萌え系の表紙にしただけでは無いのですね。
マンガ風やライトノベルなど、取っ付き易さは皆さんの付加価値になり得ますが、
それ以前に大切なのはコンセプト。
ここをぜひ押さえて下さい。
2013/07/30あなたの企画が「どこかで読んだことのある本」にならない為に
こんにちは、樺木宏です。
書店には本が沢山並んでいますね。
実にその数は8万点弱もあり、つい最近まで点数は増え続けていました。
ということは、皆さんの企画は、差別化しなければいけない、という事。
なぜなら、いかに有意義な企画であっても、同じような内容の本がすでにあったら、
後から出す意味は無いからです。
ここで、ひとつのノウハウをお伝えしたいと思います。
それは、
「差別化とは、読者の目線で考える」
ということ。
類書との差別化と言っても、類書との違いをピックアップするだけでは不十分。
それが読者にとってどういうメリットがあるのか?が無ければ無意味です。
逆に読者にとって意義ある類書との違いであれば、その本は魅力的=売れる可能性が高まる、
という事になります。
でもこの考え方、客観的には分かっいても、いざ自分の企画を考える段になると、
意外と難しいもの。
優秀な著者の人でも、ちょっと意識が外れるだけで、ついやってしまいがちなのです。
ここは十分に注意して「差別化とは、読者の目線から言う」ことを意識して行きましょう。
そうすれば、あなたの企画は確実に差別化され、かつ魅力的になります。
2013/07/02通る企画に共通するシンプルな"あるポイント"とは?
こんにちは、樺木宏です。
さて、出版企画らしい出版企画といいますか、
「あ、これは可能性があるかも」と思われる企画には共通点があります。
それは何か?
ズバリ、それは"問題提起"です。
問題提起とは、多くの人が悩んでいるのに、解決していない問題を指摘する事。
この"問題"こそが、売れるかどうかの生命線です。
というのも、本を買ってくれる人の「数と質」がここで決まるからです。
本は読者が買ってくれて初めて成り立つもの。
多くの人が悩んでおり(=数)、深刻に悩んでいる)(=質)なら、その企画は売れる可能性が高いのです。
例えば、英語の出版企画。
ただ"TOEICの点数が上がる本"としてもなかなか企画は通りません。
ここで問題提起。
"TOEICの本は売れているが、○○という問題は解決されておらず、悩んでいる人が多い"
とすればどうでしょうか。
この1文だけで、読者のニーズが明確に判断できますね。
その問題提起が今までにない独自のものであれば、類書との差別化も同時に出来てしまいます。
つい自分の書きたい事だけを書いてしまいがちですが、
自分がどうかではなく「どんな問題があるか、その問題はどれくらい多くの人がどれだけ深刻に悩んでいるか」
に焦点をあてましょう。
グッと通る出版企画に近づきますよ。
2013/06/18似たような本、チェックしてますか?
こんにちは、樺木宏です。
突然ですが、自分が書こうと思っているテーマに近い、
似たような本をチェックしてますか?
おそらく、ほとんどの人が「なんとなく」しかチェックしていないか、
読みたい本だけ読んでおり、その他はノーマーク、という感じではないでしょうか。
なぜこういう質問をしたかというと、これがとても大切だからです。
似たような本のことを出版業界では"類書(るいしょ)"といいますが、
類書を調べるだけで、あなたの著者デビューの確率は、何倍も上がる、
といっても過言ではないのです。
なぜなら、企画が独りよがりになるのを防ぐだけでなく、類書と差別化できるヒントになるからです。
いわば、ガイドラインがはっきりする、といっても良いでしょう。
仕事で新しいサービスを開発するときは、競合をリサーチして研究しますよね。
そこを飛ばして「良い商品だから売れる」と言ってはばからないマーケッターがいたら、
その人はクビです(笑)
例えば、類書が全くないとしたら、その企画は読者のニーズが無い、と判断できます。
無駄な苦労をせず、方向転換することができます。
逆に、類書があり過ぎて飽和状態だったときは、よほど差別化しないと難しい、と分かります。
強みをもっと掘り下げるなどの指針が出来ます。
あるいは、類書は多いが、隙間がある状態だったとき。
これは狙い目ですね。
その隙間めがけて、全力投球です。
いかがでしょうか?
類書を調べないと、的を見ずに矢を射るようなものです。
あなたも似たような本を、必ずチェックしてみて下さいね。
2013/06/10優秀で高い地位の人ほど気をつけたい、たった1つのこと
こんにちは、樺木宏です。
仕事もある程度上の立場になると、アドバイスを受ける機会が激減します。
上に行けばいくほど、その傾向は顕著。
「社長、あなたのビジネス、ライバルと置き換え可能ですね。差別化されていませんね」
などと言ってくれる社員はいません(笑)
平時にはこれで良いのですが、これが商業出版になると、話は変わってきます。
というのも、すでに本を出している優秀なライバル著者が大勢いるから。
いくら有益で素晴らしいノウハウでも、同じ内容で先に本が出ていれば、
読者はもう「お腹いっぱい」の状態でしょう。
また、今世の中に何が求められているか、という時代性もあります。
20代のゆとり世代向けに根性論でがむしゃらに働こう、というメッセージを送っても、
響く可能性は低いですね。
このような事情があるので、商業出版では「自分を客観視」することがとても大切です。
・自分のノウハウは、ライバルと比べて、読者にどのような新しいメリットがあるか?
・今の時代、多くの読者が悩んでいることと、自分のノウハウはどう繋がるのか?
こうした客観的な視点がとても大切。
そしてそれが自分では難しい、と言う事であれば、第3者のアドバイスが有益なのですね。
あなたのまわりにはそうした人がいますか?
優秀な人で、立場が上であればあるほど、ここは盲点になりがち。
自己チェックしてみて下さいね。