ライバル著者に勝つ!「類書との差別化」
2013/06/06本を書きたいと思ったら気をつけたい、たった1つのこと
こんにちは、樺木宏です。
「自分は○○が得意だから、その本を書きたい」
「自分のビジネスの専門分野で、本を書きたい」
という人は多いですね。
でも、ちょっと待って下さい!
そこには落とし穴があるのです。
どんな落とし穴かといえば、世の中には「似たような本がいっぱいある」という事。
いくら素晴らしい内容で、あなたの実績が輝かしいものでも、
同じような本が先にでていたら、売れません。
売れないということは、企画が通らないということ。
だから、自分の書きたい本が、すでに世の中にでていないか、調べる必要があるのですね。
そして、「同じような本が何冊もあった!」となっても、気落ちする必要はありません。
むしろ、ある程度は歓迎すべきこと。
なぜなら、その本を読みたいという人が、世の中にはいっぱいいる、という事だからですね。
もちろん、出尽くしてしまって、そのジャンルは枯れてしまっている、ということでしたら話は別ですが・・・
そうした場合は、柔軟に、方向性を変更していきましょう。
今日お伝えしたのはちょっとした知識ですが、商業出版では、採用確度が何十倍も変わってくるコツでもあります。
企画を考えるときは、ぜひ心に留めておいてくださいね。
2013/05/30「象徴」をつくれば、企画が輝く
こんにちは、樺木宏です。
さて突然ですが、あなたのノウハウには、
「象徴」
がありますか?
なぜこんな事を聞くかというと、
商業出版は、いわば著者同士のポジション争いだからです。
目立たなくては、読者に選ばれないし、勝ち残れ無いのですね。
気を引き、印象に残すために、有効な武器となるのが「象徴」なのです。
例えば、「チャップリンのステッキの話」をご存知でしょうか。
これは知り合いの編集長から聞いた話なのですが、
当時、シルクハットをかぶり、スーツを着た喜劇俳優はものすごく沢山いたそうです。
あのスタイルも、実はありふれたものだったのですね。
しかし、ステッキを持っていたのはチャップリンだけでした。
それが、彼をして一躍スターダムに押し上げるのに一役買った、という話です。
著者の場合も、全く同じことが言えます。
似たようなノウハウを持ったライバル著者が多い中、
ステッキのような「象徴」をもつことで、ポジション争いに勝てるのですね。
まだ出版していない人であれば、それで本が出せる可能性が高まります。
もう出している人であれば、次に出す本が売れる可能性が高まります。
すでに売れる本を出している人であれば、本を出し続けられる可能性が高まります。
あなたの象徴は何でしょうか?
2013/05/29もし企画が良くなるポイントを1つだけ挙げるとしたら・・・
こんにちは、樺木宏です。
忙しい中で企画を考えるときは、効率良くやりたいですね。
もし企画書をよくするためにあえて1つだけポイントあげるとしたら、
あなたは何を挙げますか?
私でしたら類書との何が違うのか?という点に焦点を当てます。
そこに集中して企画を修正していくと、効率が良いです。
なぜなら、他の大事な要素は、充たされている事が多いから。
著者になろうという人であれば、すでに自分の経験を積み、強みを持っている人が多いです。
であれば、書く資格は十分あります。
また、どういう本が売れてるとか?という読者のニーズの部分も、その分野のプロなら少し考えればわかります。
分からなければ、書店に行って、あるいはamazonのランキングを見れば、すぐ分かる話です。
しかし、類書との差別化となると、途端に何も考えていない人が多いです。
だから客がなかなか通らない、といっても過言ではありません。
いくらニーズのある企画を、書く資格のある人が書こうとしても、似たような本が先にあれば、
それは売れないからですね。
ではどうすればいいか、という話ですけど、
もう自分の企画を徹底的に客観的に見て、他の売れている本と比較する、ということが大事です。
その際にぜひ気をつけたいのは、ただ「他の本と違う」と言うだけでは不十分、という事。
そうではなくて、
「読者にとってどのように違う新しいメリットが得られる本なのか」
ここに焦点を当てることが大事です。
本は最終的には読者お金を払って買ってくれるものだし、
その際読者は、「自分にとってどんなメリットがあるか」「自分にとっても役立つ内容なのか」
「それは自分にもできるのか」そんなことを感じながら買っているからです。
であるなら、その欲求に訴えるポイントを、前面に出せば良いのですね。
それが、類書との差別化のポイントです。
これができれば、企画の採用確度は確実に10倍くらい上がります。
普通の企画が通る企画になりますし、もともと良い企画はさらに売れる企画になります。
ぜひ類書との差別化、考えてみてくださいね。
2013/05/27著者には欠かせない"違いを打ち出す"という視点
こんにちは、樺木宏です。
今回は、「違いを打ち出す」ことについてお伝えします。
ここは非常に重要なポイントです。
なぜかと言うと、
いくら素晴らしい内容を書き、その内容を読みたい読者がいたとしても、
すでに同じ本が先に売られてしまっていては、悩みは解消済みですね。
あとから出しても、似たような感じではなかなか売れません。
売れないという事は、企画会議で採用されないということ。
だから、読者に新しいメリットを提供し、
「違いを打ち出す」事が、とても重要なポイントになってくるのですね。
そうなると、避けて通れないのが、実際にどのような本が出ているのか、
調べてみるということ。
書店の自分が書きたい本のコーナーに行ってみたり、amazonで検索でも良いのですが、
まずは「知る」ことが大切です。
でも実際は、あまりにも多くの著者候補の人が、ここを無視してしまっているのですね。
自分が書こうと思っているカテゴリーやテーマについて、どんな本がでているか知らないし、
読んでいても部分的で、全体の流れを見ていない。
だから、なかなか企画が通らないのです。
逆に言えば、ライバルの本を見ていくだけで、大きく差をつけることが出来るのです。
いかがでしょうか?
ここを実際に行動できるかどうかが、1年後に本を出しているか、出したいと思い続けているかを
分ける分岐点になりますよ。
ぜひ、行動してみて下さいね。
2013/05/27とりあえず、差別化だけを考えてみましょう!
こんにちは、樺木宏です。
実力も十分あり、ノウハウも有益なのに、この企画には何かが足りない・・・と思ったことはありませんか?
私も、このポイントに気をつければ、もっとチャンスが広がるのに・・・と思う事がしばしば。
そのポイントNo.1は、"類書との差別化"です。
もしあなたの企画がなかなか採用されない、という事でしたら、
差別化だけに絞ってよい、とすら思います。
なぜなら、他は充たされている事が多いから。
読者のニーズが全くない企画というのは少ないですし、
著者に書く資格が全くない、という事もレアケースです。(たまにありますが・・・)
でも、「類書との差別化」を全く考えていないケースは多いのです。
そこを少しでも考えていれば、飛躍的に企画が面白くなる、という事はよくあります。
例えば、就業規則の本。
当然、数多くの類書があります。
似たような本では、企画は通らないですね
そこで、
・この本ならではの、独自のポイントは何か?
・今の時代らしさを強く打ち出せないか?
・今までに無かった新しい要素はあるか?
という視点から見ていくのです。
「社長のホンネ、わがままを全部吐き出してしまう就業規則(独自性)」
「社長は従業員に訴えられるとほぼ負ける時代に有効なノウハウ(時代性)」
「社長の都合ばかり書いているのに、むしろ従業員と仲良くなれる(新奇性)」
こんな要素があったら、間違いなく類書と差別化できますね。
実際、この企画は採用となり、この度発行となりました。
まとめです。
類書との差別化を考えましょう。
すっぽり抜け落ちてしまいがちなこの要素を考えることで、
企画もサービスも、格段にグレードアップすること間違いなしですよ。