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しっかり押さえたい、企画書の書き方編

2014/09/02企画の8割は"1行"で決まります

こんにちは、樺木宏です。

さて、商業出版と言えば、欠かせないのが出版企画書ですね。

その出版企画書が出版できるかどうかの分かれ目となるわけですが、

その善し悪しはどれくらいの時間で判断できると思いますか?

さっと見て1分?じっくり見て5分くらい?


実は、数秒で分かります。


そんなに短いはずがない、と思われるかも知れませんが、本当です。

実際、編集者はそれくらいのスピードで企画書を見ていきます。


なぜそんなに短い時間で判断できるのか?

それは、企画の8割はある1行を見れば、分かってしまうからです。

その1行とは、タイトル。

読者はタイトルを見て、自分の為にある本かどうかを判断し、買うかどうかを決めます。

だからタイトルを見れば、「誰の問題をどう解決する本か?」が分からなくてはいけません。

・それがハッキリしないと、企画の軸がぶれていると判断し、編集者はスルーします

・ハッキリしていても、「誰の問題か?」の対象が少なかったり、響かないと思えばスルーします

・「どう解決するか?」の内容が既視感があったり、メリットとして弱いと思えばスルーします

編集者は上の3点を、タイトルでチェックするだけですから、数秒でできてしまうのも当然なのですね。


これを著者の側から考えると、大きなヒントが得られます。

「誰の問題をどう解決する企画か?」をタイトルで明確にしていない企画は、決して通る事は無い、

逆に言えば、そこを明確にすれば、採用確度がアップする、という事です。


だから企画書を書く際はかならず「誰の問題をどう解決する本か?」を

シンプルに、明確に、タイトルで示しましょう。

必要以上に分量が多くては、伝わりません。

もちろん婉曲な言い回しは不要ですし、高度な専門用語で煙に巻くことなどはもっての他です。


そしてタイトルで「誰の問題をどう解決する本か?」をシンプルに見せた上で、

必要最低限の肉付けをしていく事が、ベストの出版企画書になります。


いかがでしょうか?

ぜひシンプルに、1行で、あなたの企画を表現してみて下さいね。

 

2014/06/03プロフィールは"右脳"で考える

こんにちは、樺木宏です。


さて、皆さんは、自分のプロフィールを書こうと思えば、すぐ書けると思います。

でもそれは、肩書きや職歴、あるいは実績数字が中心ではないでしょうか?

実際、私が支援する方にプロフィールを書いてもらうと、最初は例外なく、

こうした属性などの「左脳的・機能的」なことしか書かれていません。


しかし、これは大変勿体ない。

というもの、あなたのプロフィールでもっとも魅力的なのは、

「右脳的・感情的」な事だからです。


例えば、コンサルタントの方であれば、何人のクライアントがいるかとか、

売上をいくらアップしたか、と言う事も大切ではありますが、

「その事で、クライアントの人生がどう変わったか」

の方が、はるかに見る人の心情に訴えます。

人間は脳の構造的に、感情が先立つようにできているのです。


これは編集者も、読者も同じです。

商業出版でのプロフィールにおいても、属性だけでなく、感情的なアプローチが加わることで、

著者としてのプロフィールがさらに強いものになります。

特に、初めて本を出す段階では、まだ肩書きや実績がそれほど凄くない場合が多いですから、

こうした考え方が、著者になれるかどうかを大きく左右しますよ。

 

2014/03/19なぜ出版企画書を書かなければいけないのか?

こんにちは、樺木宏です。


著者になろうとすると、必ず聞かされるのが「出版企画書」という言葉。

まわりがそう言うのだから、つくらなければいけないんだろう、ということで

何となく書いていませんか?

だとしたら、勿体ないです。

なぜかと言うと、出版社が知りたいのは企画内容ではなく、

「売れるかどうか」

であり、それ以外は誤解を恐れず言えば

「ノイズ」だからです。


企画書の書式自体に意味があるのではありません。

売れるかどうかが分からなければ、いかに高尚な事を書いても全く評価されません。

カッコよくしようと、文章を複雑にしてみても、読み飛ばされるのがオチです。

だからなんとなく企画書を作ったのでは勿体ない。

しっかりと「売れることをアピールする」という目的意識が必要なのです。

さて、「売れるアピール」のチェックポイントは3つです。

・本当にあなたに執筆を頼んでも大丈夫か?という疑いを晴らす

・買う人がいなければ始まらないので、読者のニーズがをチェック

・似たような本が先に出ているので、読者に新しいメリットを示す


この3つのチェックポイントは、全て満たす必要があります。

例えば、「自分は実績があるから、この本は売れるはず」

では、読者ニーズや類書との差別化という視点が無いので、まず通らないでしょう。

企画書は穴がないようにチェックしなければいけないのですね。


また極端な話、この3つのポイントを満たしていれば、企画書ではなく、編集者に居酒屋で雑談してもよいのです。

実際、そうやって企画が通ったこともあります。

ただ普通は出版社の意思決定は「編集会議」で、書類を通して検討されます。

そこで「出版企画書」なのですね。


いかがでしょうか?

今回の話はいわば出版企画書のマインドセット。

抽象的な話ですが、一生使えるスキルですので、ご参考になれば幸いです。

 

2014/03/06なぜ出版企画をつくらなければいけないのか?

こんにちは、樺木宏です。


著者になろうとすると、必ず聞かされるのが「出版企画書」という言葉。

実は出版社が最も知りたいのはたった1点だけ。

それは、「売れるかどうか」です。

それ以外は、誤解を恐れず言えば「ノイズ」です。

売れるかどうかが伝わらなければ、いかにテクニック駆使して書いても全く評価されませんし、

複雑にしてみても、読み飛ばされるのがオチです。

さて、売れるとひと言でいってもそのチェックポイントはさまざま。

具体的には、

・商業出版の場合は、本当にあなたに執筆を頼んでも大丈夫か?という疑いを晴らす必要がある

・読者のニーズがあるかどうかをチェックしなければいけない

・似たような本と違って、新しいメリットが読者にあることを示さなければいけない

などです。


このチェックポイントが分かれば、極端な話、居酒屋で雑談でもよいのです。

ただ、出版社の意思決定システムが「編集会議」と呼ばれるもので、

1編集者の一存では決まらないので、企画書自体に独り歩きしてもらわなければいけないから、

出版企画書があります。


良く誤解されているのは、編集者に直接プレゼンすれば、採用確度が高まるのではないか、

ということ。

持って返って編集会議なのであれば、結局編集者に企画書を書き直すという余計な手間をかけるだけです。

その場で意思決定できる権限を持った人ばかりを呼んでいるのであればその限りではありませんが・・・


今日の記事には、知らなかった事が書かれていましたか?

だとすれば、確実に「売れるかどうか判断できる出版企画書になる」に近づきましたね。

ぜひ活かして、企画書を作成してみて下さい。

 

2014/02/26著者プロフィールのチェックポイント

こんにちは、樺木宏です。

出版企画の採用確度は、ある程度までは企画自体の面白さにかかっていますが、

最後のところは、

「この人に頼んで大丈夫か?」

という所に行き着きます。


編集者のこの不安を払拭出来るかどうかが成否を分ける、といっても過言ではありません。

その不安を払拭しなければ、いくら良い企画でも、採用される事はありませんので、

著者紹介はとても大切になってくるのです。


皆さんのご経験、ご実積の中に、まだ書かれていない安心材料があるかもしれません。

以下は、過去にもお伝えしている著者紹介のチェックポイントです。

すでに著者紹介はなんども書いている方でも、再度見直してみる価値があります。


1,著者の思い入れを伝える

編集者に、「なぜこのテーマで本を書きたいのか」、

「誰をこの本で助けたいのか」を伝えましょう。

[感情移入」と同時に、「書く資格」をアピールする事に繋がります。

位置としては、こちらを冒頭に持ってくるのが良いでしょう。

「本書にかける熱い想い」と次につづく「経歴」の併用で、

十分な情報量と、編集者の共感が両立できます。


2,経歴を伝える

学歴、職歴を時系列で見せましょう。

まず、氏名と現在の職業を冒頭にご記載下さい。

その後、学歴、職歴などを記入します。趣味で取り組んだ事柄も対象です。

箇条書きや改行を多用し、簡潔に見せましょう。

このテーマの本を書くに値する専門知識を持っている事を証明する、という意味合いです。

ただ逆に、企画に関係ない事は省略したほうがよいでしょう。

ここの情報が少ない場合、編集者は「よく分からない人」という不安感を持ちます。

これは採用される上でマイナスですので、情報量で安心感をもってもらうようにしましょう。


3,実積を伝える

本企画を「語る資格がある」と思わせるのも著者紹介の役割です。

上記職歴を羅列するだけでは、無味乾燥ですので、

職歴に付随して、何を成し遂げたかを強調しましょう。

数字で示すのがベストです。

編集者に「これだけの実積を持つ人なら書けるだろう」という

信頼を得る事が目的です。

以上に沿って自分の著者紹介を見直してみましょう。

そうすることで、採用される可能性が格段に高まります。

チャンスを増やす為にも、ぜひご再考してみて下さいね。

 

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