成功した著者は必ずやっている「著者マーケティング」
2013/07/09ちょっと待った!その販促、やる必要はありません
こんにちは、樺木宏です。
本の重版率は、20%台後半と言われています。
出版を期にビジネスを飛躍させたいビジネスパーソンとしては、
何とかこのハードルをクリアし、本を売って行きたいですね。
そこで注目されるのが、販促のノウハウです。
ただ、中にはむやみやたらにお金をかけてしまい、期待した成果が得られないケースも
あるようです。
結論から言えば、次の2つのリターンを得たいのであればお金をかけて販促すべきですし、
そうでない場合はやらないという選択肢もありです。
1)見込み客リストの獲得
2)書店への販売波及効果
見込み客リストの獲得とは、氏名やメールアドレスや住所などの個人情報を取得すること。
集客やセールスの基本となるものですので、これを得る事で、のちのち費用を回収できる
のであれば、投資として販促を行う価値はあります。
書店への販売促進とは、例えばamazonのランキングが上がることで、書店の担当者が
本を取り寄せてくれること。
あるいは、ランキングを見て読者が買ってくれることです。
しかし近年、ランキング操作に対するチェックの目は厳しく、
必要なランクインの期間も長期化する傾向があります。
費用対効果がシビアになってきていますので、ここは慎重になるべきでしょう。
上記のように、目的を明確にし、費用対効果を慎重に考えてから、行うべきですね。
あせらず、著者販促は慎重に考えて行きましょう。
2013/06/24ちょっと待った!出版を目的とすると、損をしてしまいます
こんにちは、樺木宏です。
さて、私は1年に30冊以上の出版企画を通していますので、
多くの著者の「その後」を見ています。
そして断言できるのは、
「出版を目的とすると損をします」
ということです。
なぜなら、出版はビジネスのしくみの1部だから。
こういう事を言うと、
「出版しただけでもすごいことじゃないか」
と反論されそうですね。
確かに本を出版するのはすごい事で、それはその通りなのですが、
マーケティングの面から言えば、本は入り口となる商品でしかありません。
もし出版を目的=「出口」と考えてしまうと、そこでビジネスのしくみはストップします。
直接入ってくるのは印税ですから、そこに焦点があたり、少しでも多く、などと考えてしまいます。
結果、ビジネス全体でみると、非常に小さいものになってしまうのです。
ビジネスへの好影響は少なく、肝心の本自体も売れ行きは限定的になります。
これは誰も望まない状態ですよね。
しかし逆に、出版を手段=「入り口」と考えると、全く違った展開になります。
本をきっかけに読者との接点ができ、Webに誘導し、メルマガを書き信頼関係を築き、
セミナーを行い交流を深め、コンサルティングを行う。
こうした一連のしくみが出来てきます。
そしてしくみ全体で考えると、本を出すことも、もらう印税もほんの1部であると考えられる
ようになります。
当然広い視野で、本を売るために投資ができますので、リターンも大きくなります。
あなたも、せっかく出版するのですから、こうした状態が望ましいはずです。
このように、出版を目的とするかしないかで、その後の成功が大きく左右されるのですね。
よくよく考えてみれば、
「投資をせずにリターンは得られない」というのは当たり前の話ですが、
商業出版は人生の一大イベントなだけに、つい視野が狭くなり、しくみ全体を見ずに小さく考えてしまいがち。
この記事を読んでくれたあなたには、出版を目的とせず、大きく飛躍して欲しいと思います。
2013/06/12著者なぜ目先の利益を追うと、大損をしてしまうのか?
こんにちは、樺木宏です。
先日iPhoneアプリの人気ランキングを見ていたら、有名なマンガが全て無料で読める、
というのでランキング上位になっていました。
有料のクオリティのものが、無料で読める。
これだったら、思わずダウンロードしてしまう人が多いのも頷けますね。
さて、「ブラックジャックによろしく」というそのマンガの著者、佐藤秀峰さんは、
昔からWebサイトでは無料公開していたのですが、今回、新文化という業界紙の取材でこう答えています。
「(無料で公開することによって)有料コンテンツが売れるケースも考えられる」
「サイトのアクセス数はどんどん上がっている。非常に大きな広告効果も発揮しています」
「今回の取り組みを機に、新たな仕事につながるということもあるでしょう」
出版社との摩擦を生みながら強引に無料公開に踏み切ることは賛否分かれるところですが、
実は、上記の考え方自体は、いたって普通の著者のマーケティングの考え方そのものです。
実際に、このように俯瞰の視野で考えている著者は大きなリターンを得ています。
例えば、メールアドレスを入れるだけで、無料で小冊子を送ってくれる著者。
同様に、無料で音声CDを送ってくれる会社。
彼らもまさに、
・その後で有料コンテンツを売り
・サイトのアクセス数を上げて見込み客リストを獲得し
・新たな収益機会を得るためのブランディングをしている
のですね。
成功しているビジネス系の著者は、かなり多くの人が、このビジネスモデルを採用しています。
逆に、目先の利益を追うと、大損をしてしまうのが著者の世界。
やっかいなのは、将来の機会損失なので、大損をした自覚が少ないことです。
例えば出版をしたとき、100万円でできる広告投資がある、と聞いて、あなたはどう思うでしょうか?
額を聞いただけで、高いと思って引いてしまう人は、残念ながら損をする可能性が高い。
大事なのは、その後の収益機会や見込み客リスト獲得まで考えて、リターンを冷静に見極めることですね。
そうすれば、実は大変安い投資かもしれないのです。
なぜなら、セミナーを企業からオファーされれば、1件だけで10万は軽く越えることも多いですし、
広告費をかけてもそれが世に知られるきっかけとなり、波及効果を生めば、再版がかかり、
印税が入ってきます。
そうすると、さらにセミナーのオファーや、コンサルティングの依頼も入る可能性が高まる訳です。
ということで、投資が高いか安いかは、実は金額は関係ないのです。
この記事を読んでいただいている皆さんは、ぜひ"大きな利益"を追って頂きたいと思います。
2013/06/12自分のビジネスとあまり関係ない本を出すと害になる、は本当か?
こんにちは、樺木宏です。
以前、
「自分のビジネスとあまり関係ない本を出すと、むしろ害になることがある」
と言っている人がいました。
でもこの考え方は、ちょっと注意が必要ですね。
というのも、一面的なものの見方なので、あまり真に受けると、自分の可能性を
狭めてしまうことがあるからです。
例えば、税理士がメインの業務だからと言って、出版も絶対にその関係でなければいけない、
というような事はありません。
外資系企業専門で税理士をやっているなら、英語を教える本も十分検討に書けます。
海外進出にあたって語学面からもサポートができる、という付加価値がえれば、
他の税理士と差別化もされるでしょう。
価格競争に巻き込まれることも無くなりますし、こちらから顧客を選ぶ事ができるように
なれる可能性もあります。
企業向けの英語の仕事が増え、収入も複線化されて業績も安定します。
しかし相乗効果を検討もせずに、「自分のビジネスと直結した本を出さなければいけない」
という考え方を鵜呑みにしてしまうと、こうした可能性を狭めてしまうこともあるのですね。
最初の1冊目の本は、自分の可能性を出来るだけ広く検討すべきですね。
ご参考になれば幸いです。
2013/06/10本を出して成功した人は知っている「人脈力」とは?
こんにちは、樺木宏です。
さて、出版で人生のステージを上げていくクライアントさんを見てきて思うのは、
人脈には「層」があり、仕事はその中で流通している、という事。
1つステージを上げただけで、講師単価が3倍にもなったり、
提供できる価値が上がる事で、クライアントから頂けるフィーも1ケタ上がったりします。
結果として、サラリーマン時代に本を出し、そのまま起業する人も多いですし、
すでにビジネスを持っている人であれば、文字通りステージが上がる人も多いです。
そうした人は、
「意外とあっさりうまく行った」
「想像していたほど、大変ではなかった」
という感想を持つようです。
こうした事例を見るにつけ、つくづく仕事は「層」の中で流通しているな、と思います。
でも、残念ながらそうならない人もいます。
私としては不本意なことですが、それも事実。
というのも、この「人脈の層」を上げてしまえば、さほど労せずして一気に成功できますが、
上げる事が出来なければ、いつまでも忙しいばかりで何も変わらないからです。
本さえだせば、エスカレーター式に自動的に成功できる、という幻想を持っていたり、
出版が決まったとたんに満足してしまうタイプの人は、
残念ながらこうした事を知らないようです。
だからクライアントさんの出版が決まった時に、私がお話するのは、
「この人脈の層を突き抜けて、上に行く為の戦略」の話。
その1つの形が「もらえる印税以上の費用を掛けて、本の販促をしましょう」という話であったり、
「ビジネス人脈を総取っ換えするつもりで、新しい出会いを見つけましょう」
という話だったりします。
でもこうした話は、その額が大きかったり、過去のしがらみに縛られることが多いので、躊躇してしまう人もしばしば。
いわば安全が脅かされる訳ですから、こうした心のガードも、当然と言えば当然ですね。
でも、出版はブランディグへの投資。
もし大きいリターンを期待するのであれば、リスクも当然負わなければいけないですね。