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ライバル著者に勝つ!「類書との差別化」

2023/11/30似たような本がたくさん出ているとき、どうするか?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本屋に行くと、似たような本がたくさん並んでいますね。

数が多いことに対して、あなたはどんな印象を持っているでしょうか?


「こんなに出ているなら、後から同じような本を出しても仕方がない」

と思う人もいるでしょうし、

「売れているテーマなら、著者にとってもチャンスが多い」

と考える人もいるでしょう。


どちらの考え方も一理あるので、どちらかだけが正しいということはありません。

そこは「好みの問題」だと言ってもいいと思います。


ただし、それぞれ著者としての戦術が変わってきますので、

そこは抑えておきたいポイントになります。


もしあなたが、

「こんなに出ているなら、後から同じような本を出しても仕方がない」

と感じたなら、

「内容」で差別化していきましょう。


同じテーマで逆の主張をする「逆張り」でもいいですし、

全く新しい視点とノウハウを提供する「新奇性」で勝負するのもありですね。

逆にいえば、こうした差別化なしに書きたいことを書いてしまうと、

読者ニーズが全く無い独り相撲になってしまう可能性もあるので、注意が必要です。


あるいはあなたが、

「売れているテーマなら、著者にとってもチャンスが多い」

と考えたなら、

「表現」で差別化していきましょう。


より易しく平易な表現ができれば、読者のすそ野が広がります。

読まなかった人が手に取ってくれるので、同じような内容で後から出しても、売れる本になります。

言い換えると、読みやすさが変わらないのであれば、

本当に「似たような本」になってしまうって埋もれてしまうので、注意が必要です。


いかがでしょうか。

類書が多いことは、プラス面もマイナス面もあります。

否定するにせよ肯定するにせよ、

意識してあなたの著者活動に役立てていきましょう。

ご参考になれば幸いです。

 

2023/11/02思いきって、一番売れている本と比べよう

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本を出そうと思ったとき、世の中にはすでに、似たような本が数多く並んでいますね。

そこで、後から本を出すには、「新しいなにか」を提供する必要が出てきます。


そんなときにおすすめは、

今そのテーマで、一番売れている本を意識して企画する、ということです。


他の分野で言えば、トップと自分を比較するということですから、

新人著者の段階では、ちょっと気後れしてしまうかもしれません。

でも、大丈夫です。

なぜなら、それが一番、あなたのポテンシャルを引き出すからです。


たとえば、あまり売れていない本と比べた場合。

ハードルが低いですから、そう頑張らなくても工夫はしやすいです。

比較的ラクにできる分、出来もそれなりになります。


一方、売れている本と比べた場合。

これはハードルが高いので、かなり工夫する必要が出てきます。

一見易しい本に見えても、読者目線でさまざまな工夫がなされていますから、

それに対抗するのは大変です。

しかしその分、知恵を絞ることになり、あなたの著者としてのポテンシャルも引き出されることが多いのですね。


なお売れている本を探そうと思ったら、大きめのリアル書店に行くのが一番です。

amazonなどのネット書店でランキングを見るのもよいのですが、

短時間で入れ替わるため、長期で本当に売れている本を見落とすこともありますし、

履歴に基づいてお勧めもしてくるので、いい本が目に入ってこない可能性もあり得ます。

リアル書店であればそうした問題もなく、売れている本は平積みになっていて分かりやすいですし、

目に入ってくる冊数も多いので、意外な発見もしやすいのがメリットです。

あなたの企画を磨くために、今一番売れている本と比較していきましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2023/08/10似たような本がたくさん出ているのは不利?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


いざ本を書こうと思って本屋に行くと、

「似たような本がすでにたくさん出ていた」

ということがありますね。


ここで多くの人が、意気消沈してしまうのではないでしょうか。

たしかに、似たような本が先に出ていれば,

すでに欲しい人は買ってしまっているでしょうから、

あとから同じような本を出したのでは不利になります。

そういう意味で、不利な点があるのは確かです。


しかし逆に、有利な点もあります。

それは、

「欲しい人が一定数いることが、証明されている」

という点です。

類書が多ければ多いほど、読者のニーズも高いということが言えますし、

出版社が企画を検討する上で真っ先に気にするのはそこですから、

この点は多いに有利と言えるでしょう。


不利な点をみてがっかりするか、

有利な点をみてやる気を出すか、ここが1つの分かれ道ですね。


もし類書が多くても、前向きに後追いで本を出していこうとするなら、

大切なのは「読者にとって、新しいメリット」を提供することです。


それはより分かりやすい表現かもしれませんし、

より大きな成果が得られる、というメリットかもしれません。

あるいは再現性が高く、類書では結果を出せなかった人でも大丈夫、

という切り口もよいでしょう。


いずれにせよ、後出しなのですから、

それまでの本にはない「読者にとって、新しいメリット」を打ち出すことは必須になります。

ここを考案し、クリアーすることができれば、

もともと読者ニーズはあるのですから、

あなたが本を出せる可能性も、格段に高まってきますよ。


似たような本がたくさんあっても、まだまだチャンスはあります。

ご参考になれば幸いです。

 

2022/12/08"差別化"するためのたった1つの考え方

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版で企画を考えていくと、

必ず出てくるのが「差別化」という言葉。


なにやら堅苦しい感じもしますが、

世の中にはすでにたくさんいい本が出ている訳で、

要は、後から本を出すなら新しいメリットが必要、ということですね。


ここまではいいのですが、

こと商業出版ならではの、難しいハードルが1つあります。


それは、プロが考える新しいメリットと、

読者が考える新しいメリットは、

基本的にズレているということです。


たとえば新人著者がよく陥りがちなのは、

自分を基準にしてしまうこと。

プロは細部の違いや複雑な言い回しに魅力を感じますが、

素人にはまったく響きません。

読者の大多数は素人なので、魅力のない企画が出来上ることになります。


逆に素人は、分かりやすさや再現性の高さを求めますが、

プロからすれば、それは回りくどかったり、稚拙にみえてしまいます。

ですので読者に魅力的な企画は、書きたくないのでスルーします。


こうしたすれ違いの結果、

一生懸命企画を考えて出版社に提案しても、

いつまでも企画が通らない、ということが起こるのです。


新人著者ならまだいいのですが、

すでに何冊か本を出している人だと、

過去の成功体験があるので、こうした目線のズレに気づきにくく、

首をかしげているうちに年月が経っていく...

となりがちですから、気をつけたいもの。


あなたの著者としてのポテンシャルを活かして差別化するには、

まずは読者目線から始めましょう。

商業出版のキーパーソンは、自分ではなく読者。


ご参考になれば幸いです。

 

2019/08/22古いネタを新しい本に変える、たった1つのコツとは!?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さてあなたは、

「本を書きたいが、すでに別の著者に書かれてしまっている」

「何冊も書いてきて、もうネタが尽き気味・・・」

と感じたことはないでしょうか?


本を書くというのは、ある意味最もハードルが高い知的生産ですので、

一般にこうした悩みやつきものですよね。

かくいう私も、競争が激しいテーマで本を書きたいという人や、

何冊も本を出している著者さんのプロデュースをしていますので、

ある意味毎日悩んでいます(笑)


でも実は、ちょっとしたコツで、こうした悩みは解消できるのも事実。

だから、私は本をプロデュースし続けることができています。


それは、

「光を当てる角度を変える」

ということです。


たとえば、ビジネス書で何度も引用され、既視感がすごく多いネタといえば、

「マズローの欲求段階説」

が有名でしょう。

人の欲求には順序があり、1つづつ満たされていかないと、次の欲求は湧いてこない、

というやつですね。

そしてそれは、

「生存欲求→安全欲求→親和欲求→承認欲求→自己実現欲求」

という順番だという内容です。


あまりにも多く引用されるネタなので、

中には、

「実はこの順番は逆」とか、

「さらにもう1つ上の欲求がある」とか、

「もうこの考えは古い」

などなど、異なるバリエーションも含め、数多くのビジネス書などで引用されています。


普通なら、

「もうこのネタで本を出すのは難しそう」

と思いますよね。

でも、「光を当てる角度を変える」とどうなるか。


例えば、マズローは自己実現の理論で有名になったものの、

実は、サルの社会的支配を最初に研究したひとりでもあります。

つまり、心理学者として有名ですが、社会生物学の先駆けとなった人物でもあるのですね。


そう考えると、全く違った出版企画も見えてきます。


社会生物学は、今とても旬な「進化論」とも密接に関係していますから、

ビジネス書として、そういった方向で切り取るのもありでしょう。


あるいは、京都大学総長の山極寿一さんはゴリラの研究者として有名で、

自己啓発や人間社会に警鐘を鳴らす本を、何冊も書かれていますから、

そのようなテーマの本もありでしょう。

このように、「光を当てる角度を変える」ことで、

古いネタでも、今の時代に合った、新しい企画につなげていくことができるのですね。


ぜひあなたも、古いネタを温めて、新しいノウハウを生み出してみてください。

ご参考になれば幸いです。

 

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