成功した著者は必ずやっている「著者マーケティング」
2020/10/01商業出版で本を出す、本当のメリットとは?
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、今回は商業出版のメリットについてお伝えします。
あらためて書き出すと、下記のようになります。
・知名度UP、集客効果増
・著者の権威、信用度UP
・他メディアへの露出増
・コンテンツ自体も収益を生む
いずれも、著者を目指す人、あるいはすでに本を出した人にとっては、
ご存知のことも多いでしょう。
ですので、それぞれについて細かく述べるのは控えますが、
知っておいて欲しいことが1つあります。
それは、
「印税はため込むより、販促に回すのがベスト」
ということです。
著者は、本を出すと出版社から印税が入ります。
それは定価×部数の8%〜10%くらいが一般的です。
これをため込まずに、本を売るために投資するのが、ベストなのです。
なぜなら、本が売れれば売れるほど、
商業出版で本を出すメリットが増えていくからです。
本が売れれば売れるほど、知名度がUPし、集客効果も増えます。
それに比例して、著者の権威が増し、信用度もUPします。
そうなれば、他メディアへの出演依頼も増えますし、
印税もさらに入ってくることになります。
そして、次の出版依頼が出版社から来て・・・と、
メリットが増えながら、螺旋のように好影響が増え続けていくのです。
その螺旋の起点となるのが、「本が売れること」。
だから、印税はため込まずに、本が売れるよう販促につかうのがベストなのですね。
商業出版の本当のメリットは、
この「上昇気流をいかに生み出し、増やし、あるいは維持していくか」。
ここにあるといっても過言ではないでしょう。
印税などといった小さなメリットにとらわれず、
真の商業出版のメリットを、ぜひ享受してくださいね。
ご参考になれば幸いです。
2018/05/24手っ取り早く本を出すと、上手くいかない理由とは?
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、本を出したいときに、最も手っ取り早い方法をご存知でしょうか?
それは、
「今、これが流行っている」
に乗っかることです。
というのも、売れる本には、
「流行、テーマ、著者戦略」という3つの階層があり、
即効性の面から見れば、
「流行 > テーマ > 著者戦略」
の順に、即効性があるからなのです。
だから、本を出したいときに一番手っ取り早いのは、
「流行」に乗っかること。
世の中がその情報を求めているのですから、
その前に本を置いてあげれば、買ってもらえます。
次に本を出しやすい方法は、
「売れている本が多いテーマで書く」ことです。
売れている本が多いということは、そのテーマで悩んでいる読者が多いということ。
ライバルも多いですが、確実に読者のニーズがあるのですから、あとは差別化次第。
そこをしっかり考えれば、出版できる可能性はグッと上がります。
ここまで、「本を出しやすい方法」を「即効性のある順番」
でお伝えしてきたわけですが、
実は私は決して、こういう順番ではお勧めしません。
なぜなら、「即効性」の高い方法は、「継続」が難しいという弱点があるからです。
たとえば「流行」に乗っかただけだと、それが去ってしまった時に、
全く本が出せなくなります。
いわゆる、過去に本を出した事がある(が、今は出せない)人、
になってしまいがちなのですね。
かといって流行を追い続けても、何の専門家が分からなくなってしまうのがオチ。
「流行だけを追いかけてきた人」というのは、言い換えればポリシーの無い人。
それは出してきた本をみれば分かってしまうのです。
そうなると、メディアからもクライアントからも、いずれ選ばれなくなってきます。
あるいは「売れているテーマ」でも、本を出し続けるのは結構大変です。
ライバルの新人著者が次々と表れてきますから、
ノウハウや経験をアップデートし続けていないと、
意外と早く陳腐化してしまいます。
そうなるとやはり、本を出してくのは難しくなっていくでしょう。
では、どうすれば良いのか?
地味ですが、「著者戦略」を練ることです。
そもそも、流行が去っても、ライバルが飽和していても、
いつまでも有利なポジションを確保し続けるのが「戦略」というもの。
それは確かに即効性も無いし、最初は労力の割に合わない、という面もあります。
しかし、戦略があると無いとでは、
数年後に「過去の人」になっているか、
「ベテラン」になっているか、くらいの違いが出てきます。
ベテラン著者になれば、メディアへの露出が続き、人脈も広がり続け、ブランド力もキープされます。
「生涯著者価値」でいえば、圧倒的に後者の方が、費用対効果が高いのは明白ですね。
いかがでしょうか?
商業出版は、目先の安易さではなく、時間軸で考えたいですね。
あなたの著者人生の、ご参考になれば幸いです。
2016/09/28企画は逆算で考えれば上手くいく
こんにちは、樺木宏です。
さて、本を出したいという人は大勢いるのですが、その先までイメージできている人はわずかです。
ここは実は決定的に大事なところで、その先を考えていないと、
「本を出したが、あまりビジネスに好影響がなかった」
「ブランディグとしての効果が微妙」
ということが起こります。
なぜこうなってしまうかというと、「順番」を間違えているのですね。
先を考えていない人は、まず書きたいことを優先で本を出そうとします。
世の中のトレンドや読者の悩みをふまえていないので、企画がなかなか通らないし、
そこを通そうと後付けで工夫するので、出版社の意向などで方向性が変わってしまうのです。
こうなると、本がでても望んだ人に届かず、著者としてのポジションもあやふやになり、
ビジネスへの好影響も限定的になりがちです。
対して、本を出すのがうまい人がどうやっているかというと、
最初から「逆算」しています。
最終的な取りたいポジション、誘導したいビジネスのサービスがまずありきです。
そこに関心をあつめるためにセミナー等を行い、
そのセミナーに来てもらうために本を出す、という軸が明確。
だから企画を工夫する上でも、ここは譲れないというところが見えているので、
望んだ人に届きますし、ポジションもブレません。
だから出版社からオファーが来ても、その軸に合わなければ、断る勇気をもてるのです。
これは積み重なりますので、本を出し続けるほど、その差は大きく開いてくるでしょう。
いかがでしょうか?
なりゆきに流されずに、確固たるポジションを築くための、
ご参考になればと思います。
2015/09/09ビジネスに商業出版を活かすために、ぜひ知っておきたい企画の考えかた
こんにちは、商業出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、せっかく商業出版で本を出すのですから、
ただ印税をもらうだけでなく、集客力を上げるなど、ビジネスへのメリットを得たいですよね。
しかし残念ながら世の中には、
「本を出したけど、ビジネスにあまり好影響が無かった」
とか、
「ビジネスに好影響がでるまでに時間がかかった」
という人も、結構多いようです。
そうならない為にまず、知っておいて欲しいことがあります。
それは、本とあなたのビジネスは、"読者の悩み"で繋がっている、という事です。
具体的には、自分の悩み事について解決したい、と思って本を買い、
読んで良い本だったと思えば、さらに悩みを解決しようとセミナーに行き、
そのセミナーが良ければ、顧問契約などのさらに先のサービスに申し込む、という流れで
繋がっています。
だから、出版でビジネスに好影響がある人は、この"読者の悩みの導線"が上手く繋がっているし、
残念ながらそうでない人は、ここが繋がっていないのですね。
では、そうした導線を上手く作るためにはどうするか?という事ですが、
本の内容をビジネスから「逆算」で考えましょう。
まずあなたの最も高額で、受注できたら嬉しいサービスを起点にします。
そしてそのためにセミナー集客し、そのセミナー集客のために企画のテーマが決める、
という風に、逆算で考えるのです。
それがうまく行くと、書店に並んだあなたの本は、"ビジネスの案内書兼申込書"になります。
逆に導線が切れていると、せっかく読者が本を読んでも、その悩みをもっと解消してくれる
サービスが無い、という事になってしまうので、申し込んでくれません。
商業出版でビジネスメリットを得る為に、逆算で企画を考えましょう。
読者をあなたの見込み客にする為の、ご参考になれば幸いです。
2015/07/22ビジネスに好影響を出すために知っておきたいこと
こんにちは、樺木宏です。
さて、商業出版というものは、どの角度から見るかで意義が全く違ってきます。
出版社から見た出版と、著者から見た出版は違うのです。
良い本を作りたいという想いは同じでも、それ以外はほとんど全て違います。
例えば、出版社から見れば、全額費用負担をしますから、売れる本にしないと赤字になります。
それは事業としてマズいですし、担当である編集者もそこは必死です。
このあたり、著者としては費用を負担せず、逆にリスクゼロで印税を貰う立場なので、
そこに気づきにくいです。
逆に著者から見れば、ただ本を出すだけでなく、自分のビジネスへの好影響が欲しいですし、
あるいはブランド力がアップする事を期待します。
ビジネスでの受注が増えたり、単価がアップしたり、他メディアからのオファーが来たり・・・
そしてそれが続いたり、という効果が欲しいのですね。
でも出版社から見れば、まずは売れる本という考え方ですから、
今売れている流行に乗っかる事が優先されがちで、
著者のビジネスとの連動にまでは、あまり配慮しない、あるいは出来ないことがほとんど。
また、著者とは1回きりの仕事になることも多いので、中長期のブランディグを設計する、
ということも聞きません。
ですので、一時期本は売れたが、ビジネスに好影響がほとんど無い、
そして流行が去ったら本もあまり出せなくなった、という残念なケースも意外と多いのです。
このように、商業出版というものは、良い本をつくりたいという想いを共有していればよい、
というものでは無く、お互いの立場の違いを踏まえ、それぞれ主張すべきところはして行かないと
上手く行かないものなのですね。
著者であるあなたはこうしたことを是非知って頂きたいと思います。
相手の立場も踏まえ、自分の立場も尊重してもらう出版をしましょう。
ビジネスに好影響を出しつつ、売れる本をつくるための、ご参考になれば幸いです。