HOME > 出版ノウハウ無料公開ブログ > 出版社に採用される!出版企画力編

出版ノウハウ無料公開ブログ

出版社に採用される!出版企画力編

2022/01/20アイデアは "このスイッチ" を押せばうまくいく

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

今回の話題は、アイデアの出し方。

昔からアイデアが出るタイミングは、

「三上」(馬上、枕上、厠上)」

と言われていますね。

つまり、

馬の上で揺られているとき、

就寝前後、そしてトイレタイムです。


こうしたリラックスできる時はよいアイデアも浮かぶことが、

実に1000年も前から言われているのですね。

そしてまさに正月はリラックスタイムですから、

アイデア考案にうってつけなのです。


ぜひボーッとしながら、頭の片隅にでも、

「自分はどんな境地に到りたいのか?」

「そのためには、誰に何を提供する人になればいいのか?」

などなど、

ゆったりと思い巡らせてみてはいかがでしょうか。


逆にいえば、

リラックスしていないときに、

仕事モードで机の前に座って、

義務感でアイデアを考えようとする、

こんな状態では、出るアイデアも出てきません。


リラックスタイムは、

スイッチを切り換える、絶好のタイミング。

柔軟でしなやかな思考で1年を過ごすための、

ご参考になれば幸いです。

 

2021/10/21商業出版は、タイトルが○割?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


ちょっとぼかしてある今回の記事タイトル。

出版の世界では、

「タイトルと表紙デザインが、売れゆきの初速の8割くらいを占める」

といわれることがあります。


なので、少なく見積もっても企画の「半分」くらいは、

タイトルが占めているといっても過言ではないように思えます。


が、しかし。

出版企画書には、他の項目もあります。

そしてタイトルと内容が一致していないことが、以外と多いのですね。


たとえば、

「分かりやすい」

「だれでもできる」

といった、読者に親切風なタイトルをつけているのに、

目次では専門用語が安易に連続して使われていたり。


そもそも素人である読者の悩みとはかけ離れた、

著者の主観や業界観がえんえんと書かれていたり。


こうしたケースは実はとても多いものです。


見た目だけ親切そうにしても、

中身にそれに伴った工夫が、されていないのですね。


当然出版社はそれに気づきます。

だから、一般的に出版企画はスルーされてしまうことが多いのです。


そうならないためにも、

まずはタイトルなどはあまり気にせず、

「素人の読者に、本当に親切にすること」

「分かりやすい工夫を、うわべだけでなく真剣に考えること」

のほうが、ずっと大切。


記事タイトルでいえば、

「商業出版は、タイトルが0割」。

そう、○は「0(ゼロ)」でも最初はよいのです。


テクニックなどは、あとから付け焼き刃でもなんとでもなります。

売れるタイトルのつけかたのテクニックなどを学ぶよりも、

読者に貢献するマインドセットを持つことのほうが、よほど大切。


土台となるマインドセットを大切にして、

先の例のような、「タイトルと中身が違って、スルーされてしまう企画」

のような落とし穴には落ちないことです。


これが遠回りようでいて、実は著者デビューへの、そしてベストセラー著者への最短距離ですよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2021/07/01時にはあえて、流行を無視しよう

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版に限りませんが、

「すでに実績のあるテーマが通りやすい」

世の中ですね。


サービス業であれ、製造業であれ、どの業種の企画会議でも、

「で、それはどれくらいうれるの?」

「そのデータは?」

といったセリフが、日常茶飯事。


それは出版業界でも例外ではなく、

すでに売れているテーマや、

今勢いのあるテーマが、

出版企画として通りやすいのは事実です。

だから書店には、似たような本がたくさん並んでいるのですね。

が、しかし。

私としては、手放しでこうした方法にならうことはありません。

もちろん、時代のニーズやトレンドは抑えますが、

あくまでそれは検討の一要素に過ぎません。


なぜなら、

似たような本を出す人が大勢いるので、埋もれてしまうから。

ブームに乗って一時期はよくても、

ブームが去った後には、その他大勢と一緒に消えてしまいます。


むしろ、

「えっ、それ何?」

「聞いたことない切り口だけど」

というような、あなたならではの内容を引き出し、組み合わせて、

オリジナリティを出すことを最初に考えます。


もちろん、その分生みの苦しみは若干ありますが、

一過性のブームには左右されにくく、

なにより、

「自分ならではの本を出した。納得いく内容になった」

と、著者さん本人が思えることが大切だと考えています。


自然と、ユニークな切り口で差別化された内容にもなりますから、

当たった時は大きいもの。


そういう意味で、

時にはあえて、流行を無視することが、

あなたのブランディングには大切なのですね。


メディアに消費されずに、長く活躍し続けるためのご参考になれば幸いです。

 

2021/03/18あなたのプロフィールは"英雄の旅"です

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


あなたの著者プロフィールは、どんなものでしょうか?

最終学歴や社歴、業務の経験年数、成し遂げた実績...

そうしたものが並んでいる人も、多いと思います。


もちろん、そうしたものは社会的証明ですので、

出版するにふさわしい人として「信用」を得る上では効果的。


でも、そこから一歩進んで、

「共感」や「好意」を得ようと思ったら、

それだけでは不十分。


なぜなら、読者はあなたを「すごい人だな」とは思っても、

「でも自分には同じことをするのは無理だろう」とか、

「上から目線でお説教されたらイヤだな」など、

警戒してしまうものだからです。


では、どうすればいいのか?

そこで活かしたいのが、

「英雄の旅」という考え方です。


アメリカの神話学者ジョセフ・キャンベルによれば、あらゆる成功物語の原形は1つしかない、とされています。

それは、

「旅立ち」→「試練(そして成長)」→「帰還」

という一連の流れです。


ギリシャ神話からハリウッド映画まで、あらゆるビジネス書や成功の物語もすべて、

この「英雄の旅」にに当てはまるとされています。

つまり、人間の脳は、この流れに強く反応するようにできてる、ということなのです。


それを、あなたが活かさない手はありませんね。

プロフィールの中で、

「旅立ち」→「試練(そして成長)」→「帰還」

という一連の流れをつくっていきましょう。


特に気をつけたいのは、「試練」の部分。

ここはいわゆるネガティブエピソードになってきますから、

むしろ隠したい人が多くなってくるためです。

ましてはそれを本に書くとなれば、

さらけ出すことを「恥」と考え、感情的に反発する人もいるでしょう。


しかしここが、

単なるすごい人と思われるか、

「共感」や「好意」をともなって尊敬される人になるかの、大きな境目。

商業出版で本を出している著者、本を出したい著者候補ともなれば、

「英雄の旅」のノウハウをすでに活用しているライバルは多いからです。

逆に、むしろ使わないと不利、とすら言えるのですね。


ぜひ赤裸々に、あなたのポテンシャルを余すところ無く、伝えていきましょう。


商業出版であなたの価値を最大限に伝える著者プロフィールの、

ご参考になれば幸いです。

 

2021/02/04逆張りでいこう!

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


書店で棚を見ていると、いろいろな本がありますね。

いろいろありすぎて、よく言えば両極端、悪くいえば矛盾している内容の本も、

横に並べて置かれていたりします。

あたなも「どっちが本当なのか?」と迷ったこともあるのではないでしょうか。


じつはこれは、歓迎すべき、健全なことです。

その理由は2つあります。


1つは、「著者にとってチャンス」だから。

あなたが書きたいテーマで、すでにベストセラーが出ていたとしても、

むしろ、ベストセラーになっていればいるだけ、あとから出す余地が大きくなるからです。

「〜のような話があるが、それは間違い」

「むしろそれは逆で、本当は○○」

こんな主張の本を後からだせば、先行している本が話題になっていればいるほど、耳を傾ける人も多くなるでしょう。

売れている本をみて「納得できない」と思ったら、著者として企画を立てるチャンス。

正々堂々、主流な意見とはまったく違う内容を打ち出しましょう。

2つ目は、「読者にとってフェア」だから。

あなたが逆張りの主張の本を出すことは、読者に公平な選択肢を与えることでもあります。

さまざまなメディアに識者や専門家が出てきて情報発信していますが、

いかんせんポジショントークが多い。

しがらみの中、立場によって最初から結論が決まっていることがほとんどです。

たとえばテレビでは、スポンサーの意向や放送局の政治的な立ち位置が、考慮されない情報はありません。

マスメディアになればなるほど、その傾向は強まります。

そんな中、広告の無い書籍というメディアで、あなたが「逆張り」の極端な情報発信をすることは、

政治的にも利害関係的にもしばられず、両面から物事を見せてあげられる、ということに他なりません。

だからあなたが逆張りの主張の本を出すことは、読者に公平な選択肢を与えることでもあるのです。


いかがでしょうか?

革新的なものは、必ず周辺の「異端」なところから生まれることは、歴史が教えてくれています。

主流派でなくとも、たとえ「異端」と呼ばれるような内容でも、自分の考えを堂々と主張しましょう。

商業出版では、むしろその方が社会に貢献でき、

企画も面白く売れやすくなり、

エッジが立ってあなたのブランディングにもなります。

まさに一石三鳥の、出版ノウハウですね。


ご参考になれば幸いです。

 

PageTop