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その他の出版ノウハウ

2013/08/02ブレイクする前に先物買い、が吉

こんにちは、樺木宏です。


さて、私は仕事柄、「今の売れ線はなにか?」というアンテナをはってはいますが、

同時に、あまり信用しないようにもしています。


なぜかと言うと、

「上がりきったら、下がるだけだから」です。

ヒットを狙うあまり視野が狭くなると、意外とこれに陥ります。


例えば、投資に詳しいひとなら良く分かると思いますが、

上しか見ていないと、「高く買って(さがったので)安く売る」

という典型的な損するパターンに、いともたやすくハマります。

人間関係でも一緒で、自分より上のステージの人との縁を求めても、扱いは軽いものです。

実は出版企画を考える場合でも一緒で、よほど情報が早い場合は別として、

書店で売れている、となってから後追いして企画を考えても、もう遅い事が多いです。


次に何が来るか?というのはまだ来ていない時に決断するは怖い部分もあります。

外れる事もあるでしょう。

でもそれが出来た人が、勝てるのではないでしょうか。


短期的になら、今売れている、今勢いがある、今いい値段がついている、も良いでしょう。

でも中長期で勝とうとおもったら、「ブレイクする前に先物買い、が吉」、ですね。

 

2013/07/26自費出版を選択肢に入れてもよい唯一のケース

こんにちは、樺木宏です。


さて、私は商業出版専門なので、自費出版の支援はしていません。

その理由は過去の記事で何度も書いているのですが、自費出版は著者にとってメリットが弱く、

逆に高額な費用というデメリットがあるから。


ただ、そういう主義の私が「唯一自費出版を選択肢に入れる例外のケース」があります。

それはどういう場合かと言うと、

「圧倒的な販売力があり、ブランディグが必要ないケース」です。


以前実際に当事者から聞いた話ですが、従業員1万人以上の某大企業の役員が、給料天引きで自分の自費出版を社員に買わせた、

という話がありました。

これは、目先の販売益だけで言えば、商業出版するより儲かります。

買わされた社員はちょっとお気の毒ですが(笑)


自分で製作費を出し、販売促進も行う、というリスクを負う分、諸経費を除いた分が取り分となるので、

さほど費用をかけずに売り切る自信があるなら、選択肢に入れてもよいのです。


ただ、本を売り切る販売力を個人が持っているケースはほとんどありません。

数千部~2万部程度の書籍を自分で売ろうと思えば、少なく見積もっても広告費は1,000万円程度かかるでしょう。

これでは割に合いませんね。

だから会員組織で数千人抱えているベストセラー著者も、本は商業出版で出しているのです。


また、仮に売り切って利益が出たとしても、世の中に流通して不特定多数の読者の目にふれないし、

他のメディアからの露出もなく、出版実績としてもカウントされないので、その後の出版には繋がりません。

多くの場合、出版をしたい人は印税が欲しいのではなく、「ブランディグ」したいわけですから、

これも労力の割に合わない話になるでしょう。


今日のまとめです。

唯一、自費出版を選択肢に入れてもよい例外のケースとは、

万単位の組織を経営するなど、費用をかけずにものすごい販売力がある場合です。

それ以外は割に合わない話になるでしょう。

もし身近に自費出版でもいいから本を出したい、という人がいたら、教えてあげてくださいね。

 

2013/07/22成功本で成功するためのコツ?!

こんにちは、樺木宏です。


さて、またに聞くのが「成功本を読んでも成功できない」という話。

なんの統計データも無い空論ではありますが、妙に否定できない一面も感じるセリフですね。


結論から言えば、今成功している人で、成功本を読んでいない人は一人もいない訳で、

ようは本人の行動次第です。

といってしまっては身もフタもないので(汗)、

今日の記事では私見をひとつお伝えします。


よくある成功本には、抜けている要素があります。

それは、「読者それぞれひとりひとりが、何をネタにすれば良いか?」という事です。

本は著者ひとりに対し読者多数、という構造にならざるを得ないので、どうしても個々人の

ビジネスのネタにまで踏み込めません。

そのため、大勢に共通する一般論しか書かれていない本が多いのです。

しかし考えてみれば、それでは皆と同じですから、成功できるはずもありません。

実際に成功しようと思ったら、ライバルとどこで差別化するか、という

「差」の部分こそが大切なのは、ビジネスをしている皆さんであれば先刻承知済みのことでしょう。

分かりきった話ですが、最近出版された副業本の中には、そうした事が全く書かれていない

にもかかわらず、売れてしまっているので残念に思う事があります。

こうした本をタイトル買いしてしまい、「成功できないではないか!」と

思ってしまう事が、先の「成功本を読んでも成功できない」という空論に繋がっているのでしょう。


ではどうするか?という事ですが、やはり名著を読むべきです。

ひとつの方法は、信頼のおける人の勧める本を読む。

あるいは、amazonのランキングで、1000日以上100位にランクインしている本を読むことです

ここ2年くらいは、amaozonランキングを見れば、著名の左側に、そうした表記がされるようになっています。

これは名著を見分けるチェックポイントとして、参考になります。

このある意味マニアックな出版ブログを読んでいる皆さんは、知的生産に対する意識は相当高い方々ですから、

ぜひこうした視線を持つ事で、さらにそのインプットの質を高めてもられてば、と思います。

また万一、「成功本では成功できない」という風評を鵜呑みにしている人がいれば、まずは自分自身の目利きで、

本を選ぶようにして行きましょう。

 

2013/07/17自費出版について、知っておくべき話

こんにちは、樺木宏です。

さて私は商業出版専門で支援をしているので、自費出版はおすすめしていません。

それでも、どうしても「紙の本」という形に残したい、という場合は、とあるアドバイスをする事があります。

それは、商業出版+著者買い取り、という形です。

実は自費出版よりも、商業出版で自分で買い取りを入れたほうが安く済む場合が多いのです。

しかも、編集してもらって品質が格段にあがる上に、営業・宣伝広告もしてもらえ、

著者としてのブランドも高まる、という大きな付加価値付きで、です。

このあたりの話は公のブログで書くと、いろいろ問題があるので(笑)、

もし「自費出版」や、「ちょっと名前は違うが結局著者がお金を払う出版」を

お考えの人がいたら、メッセージを頂ければ情報提供させてもらいます。


人によっては、数百万円を損せずに済む事もある話ですので、

今日の記事が気になった方はご遠慮なくお問い合わせ下さいね。

 

2013/07/10電子出版はまだ早い・・・でもやったほうがよい?!

こんにちは、樺木宏です。

さて、数年前は「電子出版元年」と騒がれましたが、日本での盛り上がりはいまひとつですね。

こんな状況ですから、本を出したい人、既に出した人は、

「まだ電子出版をやる必要はないのでは」

という意見の人が多いようです。


しかし結論から言えば、あえて今、電子出版をするメリットは大きいです。


なぜなら、

・既存のお客とは絆が深まる

・ライバルと比較してあなたへの発注をためらっている人を、プッシュできる

・編集者に対しての、商業出版のアピール資料となる


というメリットがあります。


ブログやFacebookなどのツールでは、この部分をまとめて大量に伝えるのは難しいのです。

なんども継続して、かつ連続してアクセスしてもらわなければいけません。

しかし仮にも"書籍"となれば、まとめて読んでもらえる可能性は高まります。

実際は書類データやアプリですが、電子出版は「出版」という名前がつくことで、

ある程度の信用が期待できるのです。

今後浸透していけば、本としてのブランド価値や信用は急速に薄まっていくでしょう。

だから、今やるべきなのです。


確かに電子書籍はまだ市場として小さいです。

自分の価値を浅く広く伝える入り口としては、効果的ではありません。

費用をかけて行うには割に合わない部分があります。


だからといって、上記のようなメリットを見過ごしてしまうのは、大変勿体ないことです。

あなたも、再度盛り上がりに欠ける「電子出版」を、再度見直して見てはいかがでしょうか?

 

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