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出版社に採用される!出版企画力編

2025/09/25ねこに学ぶ、出版テーマの見つけかた

こんにちは、

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


今回の記事タイトルを見て、

「ねこと出版、なんの関係が?」

と思った人も多いのではないでしょうか。


実は、この2つには密接な関係があります。

というのも、出版テーマというのは、すごく身近かにあるものだからです。


このあたりは勘違いしやすいのですが、

書店やネット書店などに完成した本として並んでいると、

すごく遠くのもののように感じてしまいがちです。

でも実際は、日々のちょっとしたストレスや困りごとが、

そのまま本になっていたりします。


たとえば人間関係の本なども、日々接する上でのストレスを解消する内容が多いです。

あるいは健康本やダイエット本も、ちょっとした肩こりや、お腹のぜい肉を減らしたい、

などといったことがテーマなっています。

ちょっと前に流行った片づけの本なども、まさに日々のちょっとしたことですね。

このように、本のテーマというのは、日常生活の延長線上にあるのです。


でも、私たちの脳は消費するエネルギーが大きいので、つい省エネをしがちで、

小さな変化などは見落としがち。

それでは、なかなか企画の量が増えませんし、質も高まってきませんね。


そこで、ねこです。

ねこは、実に鋭い観察眼を持っています。

家具の位置がちょっと変わっただけでも、かならずチェックしに来ますし、

新しい家電製品を置こうものなら、安全を確かめるまで警戒を怠りません。

音にも敏感ですし、においにも敏感。

外出先で他の動物に接していたりすると、そのにおいを警戒して大騒ぎです。


このように、ねこのように日常生活をチェックしていれば、

おのずと「小さな困りごと」も多く見つかるというものです。

それは企画の小さなタネとなり、水をやって育てれば、大きく育つ本に育つ可能性も出てきます。


私の経験上も、会話の中で生まれたちょっとした気づきが、

その後ベストセラー本になったケースも多いです。


いかがでしょうか。

出版企画のネタは、机の上ではなく、日常生活にこそ潜んでいます。

ぜひそれを見つけ出していきましょう。

 

2025/09/04あなたのアウトプットが"売れる"に変わるコツ

こんにちは、

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

自信をもってアウトプットした企画が通らない。

こちらの熱意と、出版社のリアクションのギャップに失望する。

著者あるあるですね。


ここで知っておいて欲しいのは、

決してあなたのノウハウや思い入れが悪いわけではない、ということです。

むしろプロとしての専門知識や、熱意などは評価されていることの方が多いです。


ではなぜ企画が通らないのか?

それは、「自分事」で書いてしまっているからです。


人はノウハウに自信があればあるほど、思い入れがあればあるほど、

書きたいことをストレートに書いてしまう傾向があります。


しかし、それでは読者には響きにくい。

なぜなら、読者も「自分事」で考えるからです。


「この内容、そもそも自分に関係があるのか?」

「ぜんぜん詳しくない自分にも、ストレスなく分かりやすいだろうか?」

「お金を払って読む時間もつくって、それで得られるメリットは?」


読者の自分事は、こういった心の声になるでしょう。

特に、プロである著者と素人である読者は、関心のあるポイントがズレていることが多いもの。

この点を踏まえてアウトプットしないと、響かない企画になってしまいます。


言い換えると、著者は「自分事」で書きたい想いを秘めつつも、

アウトプットはあくまで、

「読者になったつもりで自分事のように書く」

ことが求められるのですね。


これは言うは易しで、実際に行うとなると手間がかかります。

専門用語をそのまま使わず、比喩などを用いて分かりやすく書いたり

結論だけ書いて済ませたいところ、事例や具体例などを書く必要がでてきたり、

アウトプットしていて、ストレスがかかる場面が増えてきます。


でも読者目線に立って、そのストレスを甘んじて受け入れることができるかどうか。

ここが、あなたのアウトプットが"売れる"に変わるかどうか、転換点になるでしょう。


著者の競うべきポイントは、素人向けの親切勝負。

ご参考になれば幸いです。

 

2025/04/24あなたの本、1行で表現できますか?

こんにちは、

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本というと、約200ページもあって「厚い」という印象がありませんか?

そのせいか、「あれも、これも」と多くの内容を書けるもの、

と考える人が多いようです。


でも実は、本は「1行」で要約できなければいけません。

それが「タイトル」です。


読者はタイトルを見て、

「自分にどんなメリットがあるのか?」

「それは自分にも再現が可能なのか?」

といった判断をします。


ですので、せっかくいい内容をいろいろ書いているのに、

この要約ができないと、

「どんなメリットがあるの分からない」

と読者は感じてしまい、手に取ってくれないのですね。


そう考えると、

「中を読めば、いいことが書いてあるので分かってもらえるはず」

という考えは、商業出版では難しいことが分かります。

本の内容がしっかりしたものであることは大切ですが、

それだけでなく、

「この本の魅力を伝えるために、1行で要約するとしたら?」

という考えていくことが大切なのですね。


また、1行に凝縮することで、本のコンセプトも明確になります。

「誰に、何を伝える本なのか?」

がしっかりと定まりますので、本の内容も軸が一本通ったものになるでしょう。


これは出版だけに限りません。

あらゆるコンテンツや商品、サービスでも、

「要するに、1行で言うとこれは何か?」

を考え抜くことで、同様に好影響が得られることでしょう。


ぜひあなたの書きたいことを、「1行」に練ってみて下さい。


ご参考になれば幸いです。

 

2024/07/04売れる本を出し続ける人の、目の付け所とは?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本を出すこともなかなか大変ですが、

売れる本を出すことは、さらに難しいですよね。


でも世の中には、ベストセラーを何冊も出している人がいます。

その違いはどこにあるのでしょうか?


1つは著者の販売力で、

身も蓋もない言い方ですが、

ファンが大勢いれば、中身がどうであろうと、その商品は売れます。


でも新人著者で、

「これからファンを大勢つくりたい」という人には真似が出来ませんし、

中身が薄い本ばかりつくっていると、いずれ失速するのも事実です。


そういう意味で、販売力をあてにする出版手法は、

あまりあてにならないと言えるでしょう。

ではどうするか?

ということですが、

「情報格差があるテーマを選び、先行しているところから知識を仕入れてくる」

ことがおすすめです。


たとえば、昔SNSが普及し出したころ、あまり情報がありませんでした。

GmailやTwitter、Facebookといったサービスが始まった時代ですね。

そこで、先行しているアメリカでの情報を仕入れて、

自らも試してみて、日本に紹介する形でベストセラーを連発した著者さんがいました。


またビジネス関係では、

ネット通販などが始まったばかりのころ、

そこでモノを売る方法論が、まだあまり知られていない時代がありました。


そこで、やはり先行しているアメリカから、

ネット通販でのセールス方法や、そこでの文章の書き方などを仕入れてきて、

自らも試しつつ、日本に紹介してベストセラー著者となった人もいました。


こうした方法の共通点が、

「情報格差があるテーマを選び、先行しているところから知識を仕入れてくる」

だったのですね。


面白いのは、こうした「情報格差」があれば、

必ずしも長年の経験は必要ない、ということです。

先のSNSの本を出した人の本業は全く別の仕事でしたし、

ネット通販のノウハウを紹介した人も、長年の経験というほとではありませんでした。


「情報格差」があるところに目をつければ、

長年の経験がなくとも、新人著者でも、

ベストセラーを出せる、ということですね。


必ずしも、あなたの専門分野でなくともかまいません。

興味があることや好きなことの周辺で、情報格差を探しましょう。

そこに、売れる本を出す思いがけないヒントが埋もれているかもしれません。


ご参考になれば幸いです。

 

2024/04/18本の面白さは"たとえ話"で決まる


こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


好きな本や、好きな著者っていますよね。

その理由はさまざまでしょうが、

私は、

「たとえ話が面白いかどうか」

が大きな割合を占めると考えています。


というのも、

読み手にとって身近かで、臨場感があるたとえ話(事例)があると、

「なるほど!」と、腹落ちして分かりやすいからです。

理解した快感がありますし、続きが読みたくなりますから、

その本や著者を好きになるのですね。


逆にいえば、そうした事例がなく、

結論や主張がただ並べられているだけだと、つまらない本になりがちです。


そのよい例が、教科書。

誰しも多くの教科書を読んできたはずですが、

「その教科書が好きになった」

「その教科書を書いた人に興味が出てきた」

という話は、聞いたことがありません。

事実ばかりで事例が少ないか、

仮にあっても臨場感が無いので、つまらないのです。


その点歴史小説などは、

事実かどうかはさておき、

臨場感はすごいものがありますので、

楽しく読めますし、著者にファンもできるのですね。


これは、健康本やビジネス書などのノンフィクションでも同じです。

想定読者をしっかりイメージして、

その人に身近かなたとえ話、臨場感がある事例を増やしましょう。


そうすることであなたの持つ知識や経験はさらに魅力的になり、

関心を持つファンも増えることでしょう。


本の面白さも著者の力量も、"たとえ話"で決まります。


ご参考になれば幸いです。

 

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