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あなたに隠された「著者の強み」に気づく

2013/06/03本を出しやすい職業、本を出しずらい職業


こんにちは、樺木宏です。


世の中には、本を出しやすい職業と、そうでない職業がありますね。

本を出しやすい職業とは、知識を提供する系統のビジネスのこと。

例えば、コンサルタントや士業、コーチ、カウンセラーなどは、

日頃から「知識」を駆使して、お客の問題を解決しています。

本も、「知識で読者の問題を解決する」ものなので、そのまま本になりやすいのですね。


一方、本を出しずらい職業もあります。

それは、モノを売っていたり、場を提供したり、というビジネスの人。

こうした職種の場合、顧客との間に「モノ」や「場所」がありますから、

知識だけを提供しても、なかなか本になりずらいのです。


では、そうしたビジネスの人は、出版を諦めるほかはないのか?

決して、そんなことはありません。

なぜなら、「モノやサービスを、抽象化する」ことで、それは知識になるからです。

抽象化とは、本質を抜き出して残りは捨てること。

例えば、食品を販売するビジネスの人がいたとします。

抽象化すれば、

「体によい素材だけにこだわっている→健康を売っている」

となるかも知れませんし、

「大勢のひとに美味しい味を提供している→楽しい時間と、コミュニケーションを売っている」

となるかも知れません。

そして、抽象化されたものは知識ですから、書籍と相性が良くなります。

つまり、本が出しやすいテーマに変わるのですね。


いかがでしょうか?

もし本を出したいが、自分のビジネスでは難しいかも?という人がいたら、

ぜひ"抽象化"してみて下さいね。

 

2013/05/31"素人目線"という最強スキル

こんにちは、樺木宏です。

さて、著者を目指す人を見ていると、なにがしかの「専門家」な人が多いです。

士業やコンサルタント、経営者。

かれらは皆プロなので、高度なノウハウをもっています。

そして、その高度なノウハウに、価値の源泉があると思っている人がほとんどです。

だから、凄いノウハウをより凄く見せようとしています。


でも、これは"勘違い"なんですね。

本当に付加価値があるのはそこではないのです。

ではどこに付加価値があるのか?


それは、「素人目線」です。

その分野のノウハウについて何も知らない素人が、

"何を分かっていないか" が分かるスキル。

これが素人目線。

この素人目線はある意味、最強のスキルです。


なぜなら、平凡なコンテンツが、「世の中に求められるもの」に化けるから。


例えば、TVのゴールデンタイムの常連、池上彰さん。

よく経済や政治を語っていますが、かれはその道のNo.1でしょうか?

会社経営をしたことも無いでしょうし、経済学の権威でもありませんん。

政治家でもありませんし、政治評論家でもありません。

もっと詳しい人や、語る資格のある人は大勢いるでしょう。

でも、なぜ池上さんだけが、ゴールデンタイムにひっぱりだこなのか?

それは、「素人のツボを知っているから」言い変えると、素人に「なるほど!」

と言わせるのが飛び抜けて上手いからですね。

そうなると、「それなら聞いてみたい」「難しそうで敬遠していたが実は関心があった」
となります。

世の中の求めているものに変わる→数字が取れる→ひっぱりだこ

なのですね。


これは、書籍の著者も同じです。

権威が無くても、実積が無くても,素人目線というスキルがあれば、

コンテンツは「世の中に求められるもの」に化けます。

例えばドラッカー本で一番売れたのはドラッカー本人の本ではなく、「もしドラ」。

この本の著者は、マネジメントのエキスパートではなく、元放送作家、つまり素人目線のエキスパートでしたね。


そう考えると、あなたが次に見つけるべきは、さらなる専門性ではなく、

"素人目線"なのかもしれません。

ここに気付だけで、情報発信者としてさらなる飛躍が出来る人も多いですよ。

 

2013/05/30"隠したい自分の弱み"こそ、最大の強み

こんにちは、樺木宏です。


さて、出版企画を考案する時、多くの人が自分の強みに気付いていないことに、

いつもながら驚きます。

凄い能力や実績を持っているのに、そのノウハウをお金を払ってでも欲しい人がいる、

ということに気づかないのですね。


その理由はいくつかあります。

ポピュラーなものでいえば、人は自分のパフォーマンスが当たり前になってしまうので、

凄くても自分では当然と感じてしまいやすい、ということ。

商業出版というと凄い世界、というイメージのある人なら、

こんなに(自分では)当たり前のことでは、通用しないのでは、と思い込んで過小評価

してしまうことはよくあります。

この点については私も過去に何度か記事にしています。


さて、他の理由で、しかもあまり語られていないことがあります。

それは、「自分の弱みを隠してしまう」事です。

これが良くないのですね。


「弱みなんだから、極力隠すのが当たり前では?」

と思ったあなたは、正常な感覚を持っています(笑)

思い出すのも苦痛なことを、ましてや本に書いてしまって世に送り出す、などとは

考えたくもない、というのがホンネの所ではないでしょうか。

ただしそれは、一般的な日常生活を送る上では、の話です。


実は、ベストセラー著者であれば「弱みのカミングアウト」は日常茶飯事。

むしろ積極的に活用している、とさえ言えるレベルです。


例えば、マーケティング本を良く読まれている方ならだれでも知っている,

某コピーライティング本で一世を風靡した著者さんは、

いかに自分が外資系の社長とは名ばかりの情けない状態だったか、をカミングアウトしています。


また、累計が500万部になるといわれている某有名著者も、

自らの幼少体験として、親がサポートしていながら一家心中してしまったクライアントの

話をあえて入れていたりします。


また、起業本など40冊近い本を書いている大御所の著者さんでも、みずからのサラリーマン

時代の、会社に振り回されて悲惨だったエピソードを、自著で印象的に語っています。


最近のベストセラーで言えば、もっとストレートに、

「バカでも年収○万」といった具合に、

自分が愚か者であることをタイトルにまでいれて宣伝していますね。


なぜこのように、普通なら隠してしまいたいことを、あえて本にまで入れてしまうのか?

それは、

・読者の共感を呼ぶから

・読者に自分にでもできそうだ、と思ってもらえるから

・その低いところから、今の自分まで上がってきた"ギャップ"が強みになるから

の3つです。

そしてこの3つは、商業出版をする上では、著者に凄い付加価値を与えるのですね。

その効果は、知名度や実績がさほどではなくとも、一気に複数冊の出版が決まってしまう

こともあるくらい、大きいものがあります。

なので、頭のいいベストセラー著者達は、

あえて言いたくも無いことをさらけ出してしまうことで、代わりに大きなリターンを得ているのですね。


いかがでしょうか?

あなたは隠しますか?それとも出してしまいますか?

その選択が、著者としての1つの分かれ目かもしれないですね。

 

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