あなたに隠された「著者の強み」に気づく
2017/05/11必ず"第一人者"になれる方法とは?
こんにちは、樺木宏です。
さて、前回の記事では、
「第一人者」になることの重要性をお伝えしました。
というのも、出版というものは、優秀なライバル著者が大勢いるなかで、
出版社から評価され、勝ち取らなければいけないからですね。
そのためには、あなたは「この道の第一人者」というポジションをとって欲しいのです。
もし「急にそんなこと言われれも、第一人者なんてムリ」と思ったとしても、大丈夫。
実は、第一人者という見せ方は、つくる事が出来ます。
今回の記事では、それをお伝えしていきましょう。
結論から言ってしまうと、第一人者になるための方法は2つです。
1)圧倒的な実績と実力を積み上げ、ライバルを押しのけて第一人者になる
2)領域を限定することで、「その中では」というカッコ付きの第一人者になる
このうち、前者はとても大変です。
時間も労力もかかりますし、運やご縁も必要でしょう。
しかし後者なら、正しく戦略的にアプローチすれば、必ずなることができるのです。
実際、私のプロデュースでは、過去にそうした「限定の力」を利用して、
はじめて本を出すひとの背中の後押しに成功してきました。
例えば、
・実績が少ないダイエットコンサルタントが、「中高年オヤジ向け」に特化することで独自のポジションをとり出版。その後出版社のオファーを呼び込み、数多く本を出し続けることにも成功
・はじめて本を出したい弁護士が、マンガ読者に限定することで、「専門外の人に分かりやすく伝える人」というポジションをとり、出版に成功。その後同様の立ち位置で10冊以上執筆
などなどです。
かくいう私も、「ねこ×自己啓発」というテーマで本を出しましたが、
それぞれの分野で私より実績がある人は大勢いました。
しかし、ねこ側から見れば「自己啓発に関係した内容だけ」、
自己啓発側から見れば「ねこに限定した内容だけ」
という「限定」をすることで、独自の立ち位置をとり、出版することができたのです。
いかがでしょうか?
第一人者というものは、実は「考えて、なることができる」ものなのですね。
この考え方をぜひあなたのブランディグにとりいれ、時間と労力を大幅にカットしてみて下さい。
もし「では、自分のケースではどうしたらいいのか?」と悩まれたときは、ぜひご相談ください。
一緒にあなたのブランディグを考えましょう。
ご参考になれば幸いです。
2016/11/09企画書を書くのは、自分らしさを見つけた後
こんにちは、樺木宏です。
さて、新人著者が商業出版で本を出すためには、出版社に企画を通さなければなりません。
このことは著者を目指す人ならだれでも知っていますが、
「いつ企画書を書くのか?」
ということは、意外にもほとんどの人が知らないものです。
そのため、多くの著者を目指す人が出版社に企画を却下されたり、門前払いされたりしているのが実情なのです。
できるだけムダな労力をかける事無く、最短距離で著者デビューするためにはどうしたらいいのか?
そのためには、先に自分ならではのコンテンツを見いだすことです。
企画を考えるのはそのあとでよいでしょう。
そうでないと、ライバルと差別化できないからです。
大勢の新人著者が書こうとするテーマは、書店でも良く目にする売れ筋のテーマが多いもの。
当然、冊数が多いだけに、ライバルも大勢います。
そしてそういう分野には、必ずベテラン著者がしのぎを削っているものです。
そういう土俵で新人著者が、自分の強みも活かさずにあとから似たような本をだそうとするのでは、
なかなか企画が通らないし、無理やり通しても売れる本にならない。
売れなければ、ブランディグへの好影響も少ない。
だから企画を考える前に、自分のコンテンツを先に見いだす必要があるのです。
この順番を間違えてしまうと、真面目に一生懸命企画を考えても、なかなか通らないという落とし穴に陥ります。
かたや数年で本を何冊も出す人になり、かたや1冊も出ていない、ということが起こるのですね。
ちょっとしたコツのようなものなのですが、知っているといないとでは大きな違い。
ぜひあなたもこうしたコツを活かして、最短距離で著者デビューしてくださいね。
2016/09/07商業出版に肩書きは必要ない
こんにちは、樺木宏です。
出版業界というのは、べつに閉鎖的でも無いのですが、
知らない人は全く知らない業界ということで、意外と誤解されていることが多いもの。
その中でも、「肩書きがすごい人でないと本が出せないのではないか」というのは、
典型的な勘違いです。
もしそのような誤解で商業出版することをためらっている人がいると勿体ないこと。
ですので今回は、そうした勘違いを解除するお話をしたいと思います。
良く考えてみれば、「肩書き」と本が売れることには、あまり関係がありません。
読者が本を買うのは、自分にとってメリットがあるからですし、
出版社が執筆を依頼するのは、書く内容が今までになく差別化されており、新しい良さがあるから。
著者の肩書きや実績が問われるのは、その内容を書く資格があるかどうか、についてのみ。
だからそもそも著者の肩書きというのは、1/3程度の要素に過ぎません。
また、出版社は「肩書き」に慣れています。
編集者自身が高学歴であることが多いということもありますが、
企画の持込みで「東大卒」「医師」のつまらない企画、というのもさんざん目にしてきています。
売り込む側は自信満々だが、読者のニーズや類書との差別化を全く考慮していない「自費出版もどき」の
残念な企画は、すごい肩書きの人にも等しく多いのです。
このようなことから、肩書きがあるから本を出せるということは無いし、
肩書きが無くてもベストセラー著者は大勢います。
とはいえ、「その本を書くにたる説得力」として実績や経験は重視されます。
だからこそ、自分自身の強みを活かしたテーマで書くことが、必要不可欠です。
もしあなたが不要な肩書きコンプレックスのせいで、可能性を狭めてしまうのなら、それはもったいないこと。
弱気にとらわれず、自分の可能性を信じてチャレンジしていきましょう。
2016/06/15思っているよりも価値がある、あなたの○○とは?
こんにちは、樺木 宏です。
さて仕事柄、著者さんの強みを見いだし、出版企画に反映する、ということを繰り返しているのですが、
「こんなに素晴らしいものを持っているのに、なぜ自分では気づかないのか?」と不思議になることがよくあります。
私から見たら、「ぜひそれを活かして、テーマの中心にしましょう!」
くらいの勢いなのですが、
「えっ、そんなことが凄いんですね」
というような感じで、はじめて聞いた、ような顏をする方が多いのです。
それもそのはず、人間の脳というのは、とてもエネルギーを消費する器官なので、
「当たり前」をつくりだして、省エネしてしまいがち。
普通の人なら、そうなんだ、で終わって良いのですが、
あなたが出版企画をつくろうとするとき、強みを見落とさせてしまうのですから、
著者としてはぜひ気をつけたいところですね。
特に気をつけたいのは、自分自身の経験や主観を、過小評価してしまうことです。
例えば、読者と同じ悩みを克服したこと。
これは著者としては、読者の共感を得られるだけでなく、書く資格を出版社に証明する実績であり、
臨場感のある事例を豊富に持っているという強みもであり、確信に満ちた文章を書く原動力にもなります。
例えば、自分の意見が他人と違うこと。
同じような内容の本が多い中で、それは独自性という強みになります。
出版社からみれば新しい切り口であり、読者からみれば視野を広げてくれる本になります。
例えば、過去残念だった時期があること。
そうした過去は隠してカッコいいことだけ書きたい著者が多い中で、
それは裏表の無い人、読者を励ます人、というブランディグになり、
企画の説得力を高める材料にもなります。
ほかにもいろいろとあるのですが、上記は本当によくある例として、お伝えしました。
脳はあなたの強みを覆い隠してしまうもの。
そこを打ち破って強みを引き出し、あなたのベストの書籍を作り出して下さいね。
ご参考になれば幸いです。
2016/06/08"振りきった主張"が売れる本になる
こんにちは、樺木 宏です。
さて、企画を考えたり、本を書こうとすると、周りの目が気になるものです。
なかでも、「関係各位や業界に睨まれたらイヤだな・・・」という思いは、
誰しも胸に去来するのではないでしょうか?
こうしたとき、注意すべきことがあります。
それは、当たり障りのない、無難な内容になってしまわないか、ということです。
「こんな事を言ってしまったら、○○を敵にまわすのでは・・・」
と感じてしまうと、誰しも守りに入るもの。
しかしそれでは、読者の心を揺さぶらない本になってしまいます。
売れる企画にも、売れる本にもなりませんので、実に勿体ないことです。
逆に、自分の保身や関係各位に配慮するのではなく、徹底的に読者のために書とどうなるでしょうか?
その本は、間違いなく読者に刺さります。
例えば、この本です。
「成功する転職5%の法則」──プロが教える転職の「真実」http://goo.gl/9wIyjY
転職を考えている人向けに、業界のウラ側から正しいやり方を教える本です。
かなり業界の暗部を暴露してしまっていますので、同業者からは快く思われない可能性がたかいのですが、
逆に読者にしてみれば、これほど親身になって、本当の事を教えてくれる本はありません。
「自分の為の本だ!」と共感してもらえる本なのです。
だからこそ、企画も通りましたし、読者からも、そして心ある業界関係者からも、評価が高いのですね。
いかがでしょうか?
ぜひ無難な内容になることなく、読者のために「尖った」内容にしてください。
ご参考になれば幸いです。