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あなたに隠された「著者の強み」に気づく

2015/10/14著者プロフィールで"証明"すべきこととは?

こんにちは、商業出版コンサルタントの樺木宏です。


さて、出版社に企画を提案するときは、かならず「著者プロフィール」の欄があります。

ここを何となく書いてしまうと、通る企画も通らなくなりますので、注意が必要です。


というのも、著者プロフィールには大事な「証明すべきこと」があるからです。


「なぜすでに本を出してるベテラン著者ではなく、新人のこの人に執筆を依頼すべきなのか?」

という疑問をもっているのが、普通の出版社側の視点です。

経験豊富な著者に依頼した方が進行のリスクもなく、売れ行きも過去のデータが

あって安心なのに、なぜあえて新人に頼むのか?

ここをクリアーするために、「このテーマを語るに相応しい経験、実績、ノウハウを持つ人だ」

と証明する必要があるのですね。


ここ意識して書かないと、「これだったらベテランに頼んだ方がよい」となってしまい、

企画の評価が高くても執筆依頼が来ない、という残念なことになってしまいます。


ただ、安心して欲しいのは「全てにおいてライバルより優れている、と証明する必要はない」という点です。

あくまで「このテーマに限定して」でよいのですね。

例えば、ダイエット本であれば、特定の年齢層については強みがある、

女性向けのノウハウは平凡でも、「中高年男性」に限定したならば強みがある、

というような見せかたで十分です。

それだけで「中高年に向けた本の著者としては」十分な経験、実績、ノウハウを持つ人だ、

ということで、出版社側も安心してあなたに執筆を依頼してくれるでしょう。


いかがでしょうか?

著者プロフィールでは、"限定"して"証明"して、

あなたの企画の採用確度を高めて下さいね。

ご参考になれば幸いです。

 

2015/04/01必ず商業出版が決まる3つのコツ、その(3)ポジショニング

こんにちは、樺木宏です。


さて、前々回から、必ず商業出版が決まる3つのコツと題して、

基本的な、しかしとても重要な出版ノウハウをお伝えしていきます。

第3回目の今回は、「著者の強み」についての続きです。


前回例に挙げたのが、こちらの本です。
http://goo.gl/fAFo05

新人著者ながら2冊の出版を同時に決めた著者の毛利優子さんは

・どのように強みを活かしたのか?

・なぜ出版社から好評価されたのか?

について、お伝えしたいと思います。


まず、どのように強みを活かしたのか?という事ですが、

ポイントは、

「強みを複数考え、最も有利な立ち位置を取れるものを選んだ」

と言うことに尽きます。

人の強みとは、1つではありません。

見方を変えると、いくつもの強みがあるものなのです。

しかし多くの人は、ひとつ思いついてしまうと、それに執着してしまいがち。

毛利さんの場合はそうではなく、そこからさらに複数考えて行き、ライバル著者の状況や、いまの売れ筋テーマ

などとも比較しながら、最も有利な位置をとれる立ち位置を選んだのですね。


先の例で言うと、仕事と家庭の両立をテーマにした本は多いです。

毛利さんもその強みを持っているのですが、強いライバルが先行しており、相対的に不利。

そこで他の強み、

>最初の就活から子供がおり、3人の子供を育てながら働いた経験に加えて、

>仕事では働くママ向けのWebサイトを企画立案・運営した実績

に注目しました。


それを一歩手前のテーマ、つまり仕事と家庭の両立以前に、そもそも良い仕事に復帰できない、

という不安に焦点を当てれないか?と調べてみると、そこにはライバル著者が少ない、

良いポジションが空いていました。

具体的には、女性の約6割が出産後に退職してしまう現在の日本。

25~54歳女性の平均就業率は69%と低く、OECD加盟国34ヵ国中24位です。

ですが皮肉な事に、実は約8割の母親が「何かしらの職に就いていたい」とも考えています

そこで必要とされるのは、育児と両立できる職に就くこと。

しかしそうした情報は少ないです。

"家庭と両立するための仕事術"の本は多いのですが、

そもそも「家庭と両立できる仕事」をどうやって見つければ良いのか、

そこに焦点を当てた本がなかったのですね。


こうして、自分の強みを複数把握しつつ、市場と比較して、有利なポジションを探していくことで、

ご自身の強みも活かされ、ライバルも少ない、

有利な立ち位置を取れたことが、成功した要因です。


結果、3社の出版社からオファーをもらい、2冊の出版を同時に決めることができたのですね。

読者の需要があるのに供給が少ないのですから、その好評価も当然、ということです。


いかがでしょうか?

あなたがご自身の本を出版されるとき、強みは1つではありません。

客観的に、複数の強みを把握すること。

それを市場の需給バランスに合わせて、柔軟に組み合わせていくこと。

そのことで、商業出版の成功だけでなく、その後のビジネスも大きく飛躍するのですね。

 

2015/03/25必ず商業出版が決まる3つのコツ、その(2)著者の強み

こんにちは、樺木宏です。

さて、前回から、必ず商業出版が決まる3つのコツと題して、

基本的な、しかしとても重要な出版ノウハウをお伝えしていきます。

第2回目の今回は、「著者の強み」についてです。


よく「今こういう本が売れているから、こういう企画はどうでしょう?」

という相談を受けるのですが、そのままでは難しい場合が多いです。

それというのも、「あなたならではの強み」がその企画に活かされていない場合が多いから。


出版社は、いわば誰に頼んで書いてもらってもよい立場ですし、売れ筋のテーマはよく研究しています。

だから"あなたに書いてもらうべき理由"がないと、よりベテランな著者を探してきて

先に頼んでしまう、ということになってしまうのですね。


例えば、「女性の働きかた」というテーマでは、すでに先行している著者さんが大勢います。

その中にはTV等のメディア露出も多く、知名度が高いベテラン著者も含まれます。

そうした中に、売れているからといって、強みを活かさずに飛び込んでしまっては、

まず企画は通りませんし、通っても売れない本になってしまうでしょう。


さらには、仮に買ってくれた人がいても、強みが活かされていない本では、

ビジネスに誘導した際、ライバルのサービスの方が良く見えてしまい、選んでもらえない、

という事が起こってしまいます。


ではどうするか?という事ですが、

その一例が、こちらの本です。
http://goo.gl/fAFo05

先の「女性の働きかた」というテーマで、新人著者さんながら、2冊の出版を同時に決めた方です。

・どのように強みを活かしたのか?

・なぜ出版社から好評価されたのか?

そのことについては、次回に詳しくお伝えしたいと思います。

 

2014/12/10なぜベストセラー著者は、あえて多少カッコ悪いところを見せるのか?

こんにちは、樺木宏です。


さて、本を出版したい、もしくは出版している方であれば、

「ベストセラー著者は、あえて多少カッコ悪いところを書いている」

ことに、気付いているのではないでしょうか?


例えばカリスマ的なマーケッターが、

"過去いかに失敗したか" について書いていたり、

起業・副業での第一人者と言われる人が、

"会社員時代どんな悲惨な目に遭ったか" について書いていたりします。


実はこれは、計算なのです。

自分の強みだけを見せてしまえば、著者の実績やノウハウはすごいですから、

普通の人なら「すごい人だからできるのでは?」とか、「自分には関係ない」などと、

思われてしまいがちです。


しかし、あえて弱みも見せることで、読者に「自分にも出来そうだ」とか、「自分の為にあるような本だ」

と思ってもらえるのです。

つまり、共感されてファンが増えると同時に、本も売れることになる、という訳です。


また、出版社の側から見ても、単に実績があるだけでは、他の著者と比べてインパクトが足りない事が多いです。

しかし"弱みと強み"が両方書いてある事で、ギャップが生まれます。

それが、「こんな逆境から、今のレベルにまで駆け上がった人なら、面白い内容を書いてくれそうだ」

という期待感にも繋がってくるのです。

つまり、著者へのリスペクトも増し、企画の採用確度も上がるという訳ですね。


いかがでしょうか?

カッコつけていいところだけ見せようとしても、著者にはメリットがありません。

弱みを隠すのは、勿体ない行為なのです。

ぜひあなたも、「あえて多少カッコ悪いところを書く」ことで、

著者としてさらに輝いて頂きたい、と思います。

 

2014/10/29実績が凄いのになかなか出版が決まらない人の"盲点"とは?

こんにちは、樺木宏です。

さて、商業出版を目指す人には、著者デビュー決定までいろいろなドラマがあります。

この4年で100冊ほどプロデュースしてきましたので、そうした事例を数多く見てきました。

そんな中でも、「実績が凄いのになかなか出版が決まらない人」については、明確な共通点があります。

ここを知って頂くだけで、出版決定率が大きく向上しますので、あなたにシェアしたいと思います。


結論から言いますと、

"2つ目のハードルに気づかないのでなかなか出版が決まらない"

ケースが多いのです。


商業出版のハードルは、2つあります。

1つ目はコンセプト。誰の問題をどのように解決するか、です。

ここで読者ニーズや著者の書く資格、類書との差別化が問われます。

この大切さについては、出版を目指す人であれば多くの人が知っているようです。


そして2つ目、意外と見落とされがちなのが"コンテンツ"。

ここの重要性は、まだまだ知られていないのが現状です。

コンテンツとは、簡単に言えば本の目次です。

著者のノウハウを体系化したものであり、読者の再現性が大切になってきます。

ここを知らない著者候補の人が、本当に多い。


「聞かれればすぐに答えられるし、現場でも実践できる」という人は多いのですが、

実は体系化は全く別の話です。

野球の長嶋茂雄氏が、

「球がこうスッと来たら、グゥーッと構えてガーンと打て」

と指導した話は有名ですが、

本は文字だけで伝えなければいけませんから、文字で体系化する必要があります。

それが出来ないと、いくら現場ではすごい指導者でも、著者としては難しい。

本人が高いレベルで実践出来ることと、体系化して教える事は全く別なのです。


そして再現性。

「著者はすごい人だからそれが出来るので、自分には無理」

と読者に感じさせてしまっては、本の意義がありませんし、なにより売れません。

過不足無くノウハウを書き出すことに加えて、伝える順番や構成も工夫がいります。

そして読者の興味を持続させつつ、自然にノウハウが身に付いていく、そんな再現性が欲しいのです


このように、、コンテンツの掘り下げや練り込みが甘いと、

実力があってもなかなか出版が決まりません。

逆に言えば、コンテンツさえしっかりと体系化し、読者の再現性を高めれば商業出版が決まる、

とも言えます。

この1点を知っているかどうかで、出版の決定が数年変わってくることもあります。

ぜひこのノウハウを活かし、出版の頻度を高めて下さいね。

 

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