不安が消える、知識武装編
2014/03/21"最初の出版"のテーマの決め方
こんにちは、樺木宏です。
さて、商業出版に関するノウハウも、いろいろと出回っていますね。
しかし大きく異なるのが、"戦略面"。
つまり、著者のブランディグ戦略です。
ここは考え方がいくつもある、という事はぜひ知っておいた方が良いと思います。
ここを間違えてしまうと、文字通り著者人生を大きく左右してしまう為、
後悔することもあるからです。
特に私は「人生で最初の1冊を支援する」というスタンスなので、ここにはこだわりがあります。
例えば、「1冊目の本のテーマをどうやって決めるか」というときに、
「最初の本のテーマは一生ついて回るから、自分のビジネスと直結させろ」、
という人がいます。
確かにメリットとしては、今のビジネスに「箔」がつきますし、
読者がそのまま顧客になってくれるので、集客的にも良いでしょう。
でも、ちょっと待って下さい。
それがあなたに当てはまるかどうかは、別の話です。
例えば、あなたの今のビジネスが、ベストかつ唯一の選択なのか?ということです。
他にももっとやりがいがあり、人脈を活用でき、ノウハウも発揮できる、
そんなビジネスの切り口が隠れているかも知れません。
もしそうだとしたら、先の考え方は、近道のように見えて、遠回りになってしまいます。
特に、出版社からオファーがくる場合は、要注意です。
出版社が見ているのは、今うれるかどうか。
著者側の中長期のブランディングについては、ほとんど考えていないことの方が多いです。
いかがでしょうか?
商業出版の戦略には、いろいろな考え方があります。
「そのノウハウがあなたに当てはまるかどうか?」は、熟考してみて下さいね。
2014/01/07マラソンのようにインプットすれば、勝手に良い企画になる
こんにちは、樺木宏です。
さて、本を出し続けたい、と思うのは著者ならば誰しも同じです。
そして良い本を書く為には、読書やセミナーなど、良いインプットを継続することが大切。
これはだれもが分かっている事なのですが、
実際は、それを実現出来る著者と、そうでない著者に別れてしまうのも事実です。
なぜそのような違いが生まれてしまうのか?
それは、
「インプットは、短距離走ではなく長距離走」
と言うことを、あまり意識していないからだと思います。
1冊出せればそれでよい、という短距離ならば、"息を止めてひたすら頑張る"でも良いのですが、
実際は、本は出し続けたいもの。
マルコム・グラッドウェルの「1万時間の法則」によれば、
「世界で通用する人間に共通するのは、一万時間の練習を続けている事」。
つまりマラソンなのですから、短距離走のつもりでは息が続きません。
なのに、感情に逆らって、ストレスを感じながら頑張ると、どうしてもやる気の波がおきてしまう。
やる気が下がった先には、挫折もありえます。
そうではなく、時には水分を補給し、コンディショニングしながらペース配分をする必要があります。
・少しペースを落としてでも、確実にコツコツ前に進む
・もう少しやりたい、くらいであえて止める
・ペースの目安になる集団に参加してみる
などなど、です。
その先には、今はまだ見えない成長の境地が待っています。
その為にも、マラソンのように、インプットし続ける。
ぜひあなたも、ペース配分をしつつ、良い企画を量産し続けてください。
2013/11/29行動し続ければ、出版できる3つの理由
こんにちは、樺木宏です。
「どうやったら商業出版できるか?」という質問を受けることは多いです。
そういう場合私は、
「行動し続ければ、結果は出ます」
と答えるようにしています。
たとえ今自信がなくても、実績が少なくても、です。
なぜなら、それには3つの理由があるからです。
1つには、企画力がついてくるから。
2つ目は回数が増えれば、単純に確率が増すから。
3つ目は、周りが応援するからです。
まず1つ目ですが、企画力がついてきます。
なぜなら、「企画が通らない方法がまた1つ体得できた」事になるからです。
知識は使って初めて体得できるもの。
いくら出版企画セミナーで知識を得ても、繰り返し使って行かなければ身に付きません。
逆に、使って行けば、例え企画が通らないことが合っても、本当の企画力が身に付いていくものです。
次に2つ目。提案回数が増えれば、比例して出版の確率があがるからです。
それというのも、編集者の数だけストライクゾーンは微妙に違っているもの。
過去ベストセラーになった本が、何十社も断られている、という話は珍しくありません。
100万部を超えたベストセラーでも、最初は何回も断られた、という話はザラです。
だからこそ単純に、数をこなして行けば、可能性は高まるのです。
そして3つ目、周りの応援です。
熱意は伝わり、伝搬します。
それは編集者に影響を与えますし、私も同様です。
例えば、私は預かった企画は、必ず複数の出版社に提案しています。
そうすると、編集者も覚えているもので、別の企画を持っていくと、
「あのときの、こういう企画の人ですね」という話になります。
接触回数の増加が、好意や安心感につながり、採用に影響する事もよくあるのです。
逆に、行動していない人だと、熱意もあまり伝わってきません。
そうなると、上記のような追い風は吹いてこないのですね。
いかがでしょうか?
結論はシンプルです。
「行動し続ければ、結果は出ます。
皆さんの指針として、ご参考にしてみて下さいね。
2013/11/26自分のことが分かっていない、という重要な知識
こんにちは、樺木宏です。
さて、よく「自分の事は自分が一番分かっている」と言いますね。
でも私、あれはウソだと確信しています。
もし自分のことが良く分かるなら、皆自分の強みを活かした企画を考えつくはずです。
しかし、現実は・・・・・
・プロで10年以上やってきた強みを、企画のテーマに取り入れていなかったり
・自分のクライアントの顕著な成功事例を、実績としてカウントしていなかったり
・多くの人が求めているノウハウをもっているのに、そっちでは無い方のノウハウにこだわったり
などなど。
そして私が「このテーマはどうでしょう?」とお勧めすると、
「考えてもみなかったが、言われてみれば確かに良いですね」
という方が実に多いのです。
これらの例は実際に私が経験したことであり、しかも相手は皆、その後出版に成功した人たち。
つまり、とても優秀なプロフェッショナル達なんです。
むしろ自分の事であればあるほど、逆に見えなくなる、というのが実情ですね。
実は、これは人間にとって普通のこと。
というのも、「脳は省エネをする器官」だからです。
脳はとても高性能な代わりに、とても多くのエネルギーを消費します。
その消費量たるや、「もし脳が全力を出したら一瞬で餓死する」と推定されるほど。
そうならないよう、脳は独自の機能で、大切なことでも深い場所に"一時退避"させ、
高いパフォーマンスを発揮できる事についてはいちいちエネルギーを使わないよう、
「あたりまえ」
にしてしまっているのですね。
これが、著者になる時にはハードルになります。
あなたの「あたりまえ」の中に、実はもっとも世の中に求められており、
ライバルと差別化できる強みが存在するからです。
でもそれに気づけない、これが優秀な人のハードルになります。
だから、「自分のことが分かっていないという知識」が大切なのですね。
ぜひこの「知らないという知識」をヒントに、あなたの強みを見いだして、
より強いコンテンツを量産してください。
2013/11/21自費出版をした方が良い場合がある!?
こんにちは、樺木宏です。
さて、今日お送りするのは「自費出版をした方が良い場合」についてです。
商業出版専門で、自費出版の支援はお受けしていない私が言うのもなんなのですが、
自費出版した方が儲かるケースは、実はあります。
この話をすると、出版業界をよく知っている著者さんでも驚くことが多いです。
それは結論からいえば、
"印刷した部数を売り切る販売力がある場合"です。
それなら自費出版の方が儲かります。
考えてみれば、商業出版の著者印税は多くても10%程度。
対して、自費出版なら、売上から経費を差し引いた残りが全て著者の利益となります。
だから、その部数を売り切れる販売力があるのなら、自費出版の方が儲かるのですね。
例えば、あなたがもし大企業の社長で、1万人以上いる社員全員に給料天引きで、
強制的に自分の本を買わせることができるなら、どうでしょうか?
商業出版の印税なら1万部売れても100万円程度ですが、
自費出版で売り切れば、50%が残るだけで約700万円の利益が残る計算です。
ただしここで断っておくと、自費出版と一口に言っても、自費出版専門の出版社などを
通してしまってはいけません。
中抜きされてしまうからです。
中には印税を支払わない契約のところもありますし、あっても少ない所も多いのです。
あくまで自分で印刷会社に発注して、利益を抜かれない形でなら、こうした利益を残す事が可能です。
いかがでしょうか?
もしあなたにこうした販売力があるのなら、自分で印刷して発刊すれば、最も利益を上げる
ことが出来ます。
ただし、あなたにそこまでの販売力がないのなら・・・
自費出版は止めておいた方がよいです。
そもそも本を1万部売る為に必要な流通・広告・営業の費用を考えると、
普通にやったら赤字だからです。
でも商業出版なら、その費用を全額出版社が負担してくれる上に、
編集者が執筆のサポートまでしてくれ、
なおかつ「有名出版社から本を出したプロフェッショナル」
というブランディグ効果まで得られます。
どちらがメリットが大きいかは、一目瞭然ですね。
商業出版のメリットについて客観的に見る為の、ご参考になれば幸いです。