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出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2015/04/15通らなかった企画の数が、良い著者をつくる

こんにちは、樺木宏です。


さて、私の支援している著者さんには、新人なのに何冊も出版を同時に決めたり、

その後も出し続けている方が多いです。

例えば、最初の1冊が決まってから、それが発売されるまでに4冊出版が決まっている方。

最初に出版してから約3年で、9冊も出版している方。

こうした方が何人もいます。

そして実は、こうした著者さんには、ある共通点があるのです。


その共通点は何かというと、

「通らなかった企画の数が多い」という事です。


意外に思われるでしょうか?

「そんなに何冊も決めたり、出し続けている著者は、最初からあっさり企画が通っているのでは?」

と思うのもムリはありません。

でも実際は、その逆なのです。


なぜ通らない企画が良い著者をつくるのか?

その理由は、感情面が刺激され、肌感覚として"売れる"と言うことが分かるからです。

ノウハウを頭で理解しただけの段階では、こうした方が売れる、と頭で分かっていても、

なかなか実行できません。

それは、「こういう本を書きたい」「こういう著者として覚えられたい」という感情の方が強い

からなのですが、企画が通らないことで、そうした感情が変わります。

「このままでは通らない」

と、肌感覚で分かるのですね。


それは、自分の感情を大事にするだけでなく、売れるかどうかを真剣に考えはじめる瞬間です。

そうなればしめたもので、知識だったノウハウが、実力に変わります。

だからその後も、企画を通し続けることが出来るようになるのですね。


理論としての出版ノウハウも大切ですが、それだけでは不十分。

感情面まで含めて、「企画が通らない」という実戦的な"著者経験"を積むことこそ、

「本を出し続ける著者」への最短距離なのですね。


本を出したい方、そして出し続けたい方の、ご参考になれば幸いです。

 

2015/02/11商業出版もどきに騙されない知識武装

こんにちは、樺木宏です。


さて、最近は商業出版のようで、そうでない出版が増えてきました。

ご存知のように、私は商業出版専門で支援をしていますが、

それは本を出した人のブランド力を高めるため。

逆に言えば、商業出版以外の出版は、ブランド力が高まることはないので、

支援メニューに加えていないのですね。

でも普通の人はその見分けがつきにくいですし、最近はかなり巧妙になってきていて、

知識武装をしていないと、ダマされてしまう人も多いのです。

つい先日も、親しくしている著者さんから相談を受けました。

その人の知り合いに、出版社からオファーが来たとのこと。

私がその出版社からきたメールやHPをチェックしたのですが、実に巧妙。

どう巧妙なのかと言うと、メールには自費出版ではないと書いて有りますし、

HPを見ると、過去に出した本のカバー画像が並んでいます。

クリックすると、amazonの購入ページに飛ぶので、一見すると商業出版のように見えるのです。


しかしその実態は、オンデマンド出版でした。

正確には、amazonのプリントオンデマンド(POD:発注が来てから1部単位で印刷する)の代行サービスです。

amazon限定で書店流通はしませんし、特にプロモーションもしてくれませんので、

大量の見込み客リストを持っていない方であれば、10部も売れないだろう、という種類のものです。

また、注文しなければ現物も存在しないので、配る事もできませんから、

ブランディグ上ではある意味自費出版以下という面もあるのが、オンデマンド出版です。


普通の代行会社であれば、アマゾンPODであることを明記していますが、

その会社から来たメール文やHPを見てもそうした説明が無く、

一見商業出版であるかのように見せているあたりが、

騙す気が満々といいますが、残念な会社でした。


私に相談してきた著者さんも、本は数十冊出している人なのですが、

なんとなく怪しいとは感じても、amazonへのリンクがあり、

価格も自費出版にしては安かったので、迷って相談してきたとの事でした。

このように、セミプロといえる人ですら気づきにくくなっているのですね。

もちろん、よく特性を理解した上で、オンデマンド出版を利用するのであれば、問題ありません。

在庫を抱えずに済みますし、受注から印刷・発送までを自動化できるオンデマンド出版自体は、

便利なサービスです。


しかしこの例のように、情報格差につけ込む悪質な会社があることも事実。

この記事を読んでいるようなリテラシーの高いあなたは大丈夫だとは思いますが、

周囲の人は、カンタンに騙されてしまいがち。

大切な知人が不本意なことにならないよう、ぜひアドバイスをしてあげて下さいね。

 

2015/01/28本を出したい人の99%が陥っている、ベストセラーへの勘違い

こんにちは、樺木宏です。

この記事を読んで頂いている方は、本を出そうとしているか、すでに出している人だと思います。

当然、ベストセラーは出したいですし、出し続けたいですよね。

でも多くの著者を支援していると、ある"勘違い"している人が多いことに気づきます。


それは、

「ベストセラーはすごい本だと思っている」

という事です。

だから、自分もすごい本をつくろうとしてしまう。

これは、大きな落とし穴なのです。


それは、読者のことを考えれば分かります。


例えば、メリットがスゴすぎて自分にはムリだ、と思わせてしまう本は売れません。

だからベストセラーは、あえて読者のメリットをそこそこに押さえる工夫をしていたりします。


また、意識の高いビジネスパーソンに向けて書いてしまうと、普通の読者は引いてしまいます。

だから売れる本は、あえて欲求レベルを落として、読者の感情に合わせたりもします。


さらには、普通の人は、全く知らないことを知るよりも「なんとなく知っていること」を

再確認する方を好みます。だから新常識もあえてぼかす、という事もします。

これらの背景にあるのは読者感情です。

平均的なサラリーマンは年に数冊しか本を読まないし、

本は書店よりもTSUTAYAやコンビニで売れる時代です。

「勉強するために本屋にいくぞ!」ではなく、

「立ち寄ったついでになんとなく」で買っているのですね。


つまり言い換えれば、

「何年かに1冊しか読まない人でも買う」

本でないと、ベストセラーにならない、という事です。

そう考えると、「すごい本をつくろう」ということがいかに勘違いかが、見えてきますね。


いかがでしょうか?

これらのことを踏まえれば、落とし穴を避けられ、

あなたの本がさらに「売れる」本に変わります。

あなたの本がベストセラーに近づく為の、ヒントになれば幸いです。

 

2014/11/26本を出し続ける人の、売れる企画を考える環境づくり

こんにちは、樺木宏です。

さて、本を出し続けるクライアントさんが増えてきて、

多い方では10冊に手が届こうか、という方もちらほらいます。

そうなってくると、企画力も高まっていて、

「一緒に企画を考える」

というスタンスで、おつきあいする方も増えてきました。

こうした著者さんは、特に気張らずとも自然に「本を出し続ける状態」になっていることが多いです。


なぜそういう状態になれるかと言うと、

・企画を考えることのストレスが軽減される

・企画を考えることが習慣になりやすい

・企画の質が上がりやすい

からだと考えています。


ストレスが軽減されるというのは、一人で企画を考えていると、なかなか企画が進まない場合でも、

それにいつでもアドバイスをもらえる環境であれば、

「とり合えず送ってみて、返信を見てまた考えよう」

という風に、ハードルが下がります。

なので結果的に、より多く行動することにつながりやすいのですね。


習慣について言えば、商業出版やブランディグというのは、

今すぐやらなければ明日困る、というものではありません。

なので、ついつい、先送りにしてしまいがち。

でも相談相手がいると、いつ頃までに送らなければ行けない、という必要性が生まれやすいですから、

行動を後押しされることになるのです。


質に関しては、企画は1人で考えるよりも、アイデアを出し合ったり、フィードバックをもらったりした方が、

明らかに質が高まります。

それは自分の考えを口に出して言うことで、自分自身が気付きを得る、という事もありますし、

多面的に検討されることでより本質に迫ったり、より良い表現にたどり着いたりするからなのですね。


そういうメリットがあるので、企画を気軽に相談しあえる著者さんは、

本を出し続けているのだと考えています。


あなたが本を出し続けるための、ご参考になれば幸いです。

 

2014/09/23あなたが出版を断ったほうが良い時とは?

こんにちは、樺木宏です。

さて、私はクライアントさんに、出版社からのオファーを断ってもらう事があります。

例えそれが商業出版でも、です。

それも、結構多くあります。

「えっ、もったいない」

と思った方は、正常な感覚の持ち主なのですが、

著者としては、ちょっと危ない。


というのは、

「著者のブランディグにとってマイナスになってしまう出版」

があるからなんですね。


例えば、勉強法や仕事術の本を書いてきて、投資や人間関係、はては健康本まで出してしまう著者さんがいます。

一見本が沢山出て、印税も入ってくるのでいい事ばかりのようですが、実は危険が潜んでいます。


1つは、コアな読者、つまりファンが離れてしまうこと。

多く本をだせば新しい読者が獲得できそうな気がしますが、

実は主張が拡散した結果、「読者が共感していた部分」が相対的に減ってしまい、

応援する気持ちが薄れてしまうので、コアなファンが減ってしまうのです。

2つ目は、メディアへの露出が減ること。

取材するメディアからみれば、「このテーマの取材をするなら、この人の話は必ず聞かなければ」という人は大切にします。

しかし、「この著者は何の人だったっけ?」という人には、知名度があっても取材には行かないもの。

つまり、多くのテーマで本をだしたことで、露出が増えるようで、逆に減ってしまうのですね。

こうしたワナに陥るのは、ベストセラーを出した著者さんに多いです。

出版社から次々とオファーがくるので、断るのももったいないから全部受けてしまおう、というケースですね。

また、このテーマは書いてしまってネタがないから、別のテーマで書こう、というケースもあるでしょう。

いずれも気持ちは分かるのですが、中長期のブランディグ戦略が欠けている、と言わざるを得ません。

徐々にオファーが減っていき、気付いた時にはファンもわずか。

これは寂しいですね。

逆に、それほど爆発的に売れなくても、メディアからの取材申し込みが途切れる事なく続いている著者さんもいるのと、

好対照です。


いかがでしょうか?

「著者のブランディグにとってマイナスになってしまう出版」は、

あなたの身近かな所にあります。

ぜひ注意して、長く活躍を続けて下さい。

 

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