不安が消える、知識武装編
2016/01/20モヤモヤ"答えの出ない時間"が大切です
こんにちは、樺木宏です。
さて、あなたは企画書を書き始める前に、
「モヤモヤしたスッキリしない考案の時間」
をどれくらいとっているでしょうか?
結論から言ってしまうと、これは長い方が良いのです。
一般的には「パッと思いつく方が凄い著者」とか「早いほど企画力がありそう」という
イメージがあるかもしれませんが、実際は逆です。
というのも発想のブレークスルーを起こすには、一直線に答えを求めるのではなく、
そのプロセスで様々な組み合わせを試みる、いわば「熟成」の時間がとても大切だからです。
この建設的な「良いモヤモヤ」をストレスだからと足早に過ぎようとしてしまうと、
「浅い」企画になってしまいます。
見る人がみれば、そのあたりにどれくらい時間をかけたか、一瞬で感じられてしまうものなのです。
逆に、ここでじっくりと考案したものは、
「深み」が感じられる企画になります。
どれだけシンプルでも、分かりやすくても、それは確かに感じられ、伝わる人には伝わります。
編集者に伝われば採用確度が増しますし、読者に伝われば手に取ってくれるのです。
だから、
「答えに飛びつかず、モヤモヤと考案する事が大切」
なのですね。
とはいえ、言うは易く行うは難し。
自分で良い思いつきだと思ったものを取り下げたり、
企画書や原稿まで書いてしまってその労力を無駄にしたくない、という気持ちが邪魔をします。
だからそうしたストレスとどれだけうまくつき合えるか、ということが、
本を出し続ける上ではある意味、最も大切な資質かもしれません。
いかがでしょうか?
あなたもぜひ、前向きに「モヤモヤ」してみてくださいね。
2015/10/21自己ベストの企画を考案するために、最も大切なこと
こんにちは、商業出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、企画を考えることって、なかなかストレスが高いと思いませんか?
その後に大きなリターンが帰ってくる、と思えばこそ出来るものの、
企画考案自体は決して楽しいものではない、という人が大半だと思います。
だから多くの人が「ストレスを避け、考える時間を短くしようとする」のですね。
そして良くあるのは、無意識に目先のアイデアに飛びつき、そのまま企画書を書きはじめること。
これが実は、多くの人が「自己ベストの企画」をつくれない原因です。
なぜなら「考案の量と質は、ある程度のレベルまでは比例する」からです。
アイデアを思いついた瞬間は熱くなっているので、視野が狭くなってしまっています。
だから最初に思いついた企画では、思ったほど良い企画ではないことが多いのです。
また、企画書を書いてしまうと、それまでの労力を無駄にしたくないと、固執してしまいがち。
もっと考えれば良いアイデアが出るのに、止まってしまうことで大機会損失をしてしまうのです。
このように、ストレスが原因で「考える事が止まってしまう」ことが、
あなたの著者としての可能性を大きく損ねているのですね。
そうならない為には、技術よりも"考え方"のほうが大切です。
「100個考えて、1つ採用する」
くらいのつもりでいましょう。
そうすれば、目先のアイデアに飛びつく事も無くなります。
野球で言えば素振りと同じです。
日頃素振りもしないでいきなりバッターボックスに立つ人はいません。
黙々と数をこなし、それが質に転化する。
考えてみればあたり前の事なのですが、出版となると、
「いきなり打席に立ってホームランを狙いたくなる」ので、気をつけたいですね。
まとめますと、
「考案の量と質は、ある程度のレベルまでは比例する」
「100個考えて、1つ採用する」
ということですね。
これらを気に留め、あなたの企画はベストなものとしてください。
ご参考になれば幸いです。
2015/09/01本を出すのに"出版知識"はどれくらい必要か?
こんにちは、樺木宏です。
さて、このメルマガでは商業出版するための知識をお伝えしているわけですが、
そもそも「出版知識」は、なぜ必要か、ご存知でしょうか?
というのも、別に知識などなくとも、出版社のほうからオファーが来れば本は
出せるワケですし、知識の必要性について「?」という人もいると思います。
結論から言えば、出版知識がある事で、
「初めて本を出すまでの期間が短縮でき、その後も本を出し続けやすくなる」
という事になります。
なぜなら出版社に対して「働きかける」力が、格段にアップするからです。
例えば、確かに出版社からオファーが来る事もあるわけですが、
それは「圧倒的な実績」と「時代が求めているタイミング」が一致したときだけです。
もしあなたにそこまでの圧倒的な実績がなく、知名度も無く、かつ世の中が求めていないとすると、
いつまで待っても出版社からのオファーは来ません。
待っているだけでは、本を出す時期はどんどん遅くなってしまいます。
しかし、こちらから出版社に企画を提案することが出来れば、実績や知名度は、
企画の面白さでカバーできますので、出版するまでに期間はずっと短くなります。
そして考案すればするほど、企画力は増していきますので、成功率は徐々に高まって行くでしょう。
また、本を出した後でも、次の本を出せるとは限りません。
次のオファーがくるには「売れる著者」と出版社に思ってもらうことが不可欠なのですが、
実際は重版率も2割台と低く、一般的には大半の著者さんが初版で終わってしまいます。
たとえベストセラーが出たとしても「時代が求めているタイミング」が去ってしまえば、
もう声がかかる可能性も低くなってしまいますし、知り合いの編集者に声をかけても、
残念ながらスルーされてしまうでしょう。
しかしここでも、新しい切り口をこちらで考案して、出版社に企画提案できれば、
本を出し続ける可能性は飛躍的にアップします。
時代に即した今までにない切り口の企画や、自分の意外な強みを活かした新たな企画を、
どんどん提案し続けて行けば、本を出し続けることも容易になってくるのですね。
いかがでしょうか?
出版知識があることで、出版社に働きかける力が増し、
初めて本を出すまでの期間が短縮でき、その後も本を出し続けやすくなります。
ぜひあなたも、"出版知識"を通じて、そうしたメリットを享受して下さいね。
2015/08/19あなたのノウハウは"主"ではなく"従"と考えましょう
こんにちは、樺木宏です。
さて、本を初めて書こうとすると、多くの人は、身の回りにいる人を想定して書こうとします。
例えばあなたのサービスを求めてやってくる、クライアントさんなどですね。
でも実は、新人著者が商業出版しようとする場合、その考え方は、ちょっと危険です。
なぜなら、ほとんどの読者は"もう間に合っている"からです。
誤解を恐れずいえば、書店にくる読者が、あなたの知識そのものを目的としてやって来る
ことは、ほとんどありません。
目的は知識そのものではなく、「明るい自分の未来」であったり、「今のこの苦痛から逃れたい」ということなのです。
あなたの知識やノウハウは、その「手段」に過ぎません。
書店には類書が所狭しと並び、読者の目は肥えています。
そうした読者に対し、あなたの知識をそのまま出したのでは、魅力的には写りません。
だから商業出版で、身の回りのクライアントをイメージしつつ企画を立ててしまうと、
ほどんどの読者を取りこぼしてしまうことになってしまうのですね。
それでは読者のニーズが少ない企画と判断されてしまい、なかなか編集会議を通らないでしょう。
ではどうするか?
ということですが、答えはシンプルです。
あなたの知識やノウハウは「手段」と考え、
読者の「目的」の方を、前面に出せばOKです。
例えば、美容のノウハウを「手段」、目的を「出世」としたのがこの本です。
「男の年収は「見た目」で決まる
──なぜ、一流の人は「顔色」が良いのか?」
http://goo.gl/x1hVYh
下記は、審美歯科のノウハウを「手段」、ビジネスパーソンの向上心を「目的」とした本です。
「一流の人の歯は、なぜ白いのか?
──日本一歯が白い美人歯科医が教える、口元コンディショニングのススメ」
http://goo.gl/N231fd
いかがでしょうか?
このように、商業出版では逆に、もう間に合っている人に買ってもらう企画が売れる本になるのですね。
あなたのノウハウは「主」ではなく「従」。
このちょっとした視点の切り替えで、あなたの知識やノウハウが、何倍もの価値に跳ね上がるでしょう。
2015/08/12業界で有名でなくとも、すごい実績がなくとも、本が出せるという話
こんにちは、樺木宏です。
さて、あなたの業界にも、「すごい人」はいると思います。
「あんなに実績があったら、本も出せるだろうな」
と思ったことはないでしょうか?
私も良く、「やっぱり実績が無いと、本はだせないですよね?」
と聞かれるのですが、でもここに勘違いがあります。
確かに実績はあるに越した事はありあませんが、思っているほどではないのです。
なぜなら、実績というのは、売れる本の要素とは直結している要素ではないからです。
実績が著者にとって有利なのは、
・実績の数字で説得力を高めることができること
・実績の中から、執筆のネタを引き出せるであろう期待値
があるからです。
これらはいずれも、読者が「お金を払ってでも読みたい」と思う要素そのものではありません。
せいぜい、「考えた企画を強める」あるいは「企画考案のネタに困らない」程度のものです。
つまり「あった方がよいが、それほど無くても何とかなる」
という種類のものなのですね。
だから「実績が無いと、本はだせない」と思っている人が多いのは、勿体ないことです。
例え実績が少なくとも、そこに注意を向けて行動を止めてしまうのではなく、
深く読者の悩みについて共感したり、
新しい時代のトレンドを先取りしたり、ということで、十分カバーできるのですね。
このことを知っているだけでも、自然とアンテナが立ち、出版のチャンスが近づいてくるものです。
ご参考になれば幸いです。