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出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2022/05/19著者業も、カラダが9割

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版で本を出すというと、

「頭を使う」

というイメージが強いですよね。


もちろんそれは一理あるのですが、

10年以上著者さんに寄り添ってプロデュースしてきた経験から言えば、

それだけではありません。


実は商業出版では、

「著者さんのメンタル」

に強い負荷がかかることが多いです。


たとえ脳のコンディションが良くても、集中力が冴えていても、関係ありません。

むしろ集中力を生みだすノルアドレナリンは、

「不安感やあせり、恐怖」といった感情も生み出しますから、

メリットとデメリットが紙一重。

集中力も高まり過ぎると、かえってメンタル面で辛くなってしまいます。

本づくりは数ヶ月〜1年以上に及ぶ長期戦ですから、なおさらこうした影響は大きいのです。


だから実際は、頑張りどころでストレスに耐えきれず、

あと一歩のところでいい本を作れなくなることもしばしば。

書店で本を見ているだけでは分からないストレスが、裏側にはあるのですね。

ではどうするか?ということですが、

私は頭よりもカラダの方が大切だと考えています。


たとえば、先のノルアドレナリンのようなホルモンを作っているのは、副腎という臓器です。

副腎はほかにも、メンタルや脳のパフォーマンスを左右する、

コルチゾールやアドレナリンといったホルモンもつくり出しています。


だからこうした臓器をいたわり、機能を維持、回復させることで、

メンタル面も安定し、高いパフォーマンスを発揮し続けることが出来ます。


逆にいえば、脳のエネルギー源になるからと、

糖質を大量に摂ってしまうと、副腎に大きな負担をかけてしまいます。

その結果ホルモンのバランスが崩れたり、

さらにはホルモン自体が分泌されなくなってしまうこともあるのです。


いかがでしょうか?

著者としていい本を作ろうと思ったら、

頭ではなくカラダのコンディションを整えることが、うまくいく鉄則。

著者業もカラダが9割なのです。

 

2022/04/29足すよりも、引く方がずっと大切

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


なかなか考えがまとまらない時って、ありますよね。


そもそも人間の脳は、そんもそも体系的にアウトプットするのは苦手なようです。

最初は断片的な思いつきがいくつも浮かんできますし、

とりとめもない内容が含まれていることもしばしばです。


これは無理もないことなのですが、

相手にそれを「伝える」とき、

あるいは「説得する」ときは、

そうも言っていられません。


たとえば商業出版の出版企画書でいえば、

情報量が多いままですと、肝心の主張が埋もれてしまい、編集者に伝わりにくくなります。

また編集者は、

「考えというものは練れば練るほどシンプルになる」

ということが分かっている人が多いですから、

「情報量が多いこと=まだ考えが十分にまとまっていない企画」

と、ネガティブに受け取ってしまう懸念もあるためです。


読者に内容が伝わらなければ、本としての価値が失われてしまいますし、

売れる本であることを説得できなければ、出版社に企画も通りません。

ではどうするか?ということですが、

まずは、

「思いきって削って、シンプルにする」

ことがおすすめです。


最初に思いついた考えというものは、

えてして冗長で文章量も多いもの。

それを半分から1/3程度に圧縮することで、

ロジックがシンプルになり、

主張している内容が把握しやすくなり、

説得力が高まります。


言い換えると、

「せっかく書いたのだからもったいない」とか、

「もっと詳しく細部まで分かって欲しい」

といった気持ちをグッと抑えて、

「いちばん核となる要素以外は、思いきって削る」

くらいで、ちょうどよいということ。

コンテンツは足すよりも、引く方がずっと大切なのですね。


この「もったいない」を超えられるかどうかで、

読者に内容が伝わり、

売れる本であることを説得できる可能性がグッとアップしてきますよ。

なおこれは出版企画に限らず、

あらゆるアウトプットにも言えることですから、

いろいろ応用してみてはいかがでしょうか?


あなたのアウトプットがさらに1段レベルアップするための、

ご参考になれば幸いです。

 

2022/02/24ちょっと待った!その集中力のなさ、体調かもしれません

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


今日の話題は「集中力」です。


集中力、欲しいですよね。

質の高いアウトプットを、大量にどんどん生みだすことが出来たら...

集中すればするほど、私たちはよいパフォーマンスを発揮できますから、

この記事を読んでいだいているあなたなら、きっと集中力は欲しいですよね。


ただ、なかなかそう上手くいかないのも集中力です。

集中したいときに限って、気が散ってしまったり。

やる気をもって始めたはずなのに、長く続かなかったり。


そんなことが続くと、

「自分って、集中力ないな...」

などと、ちょっと自信を失ってしまうかもしれません。


でも、ちょっと待ってください。

集中力が続かないのは、あなたの能力のせいではない可能性が高いです。


なぜなら、集中力は脳や気持ちの問題以前に、

身体の問題だからです。


たとえば、腸内環境が荒れていると、集中力は必ず落ちます。

集中力を発揮するには、ノルアドレナリンというホルモンが必要なのですが、

腸内にそれを邪魔する細菌が多いと、うまくつくりだすことが出来ません


具体的には、クロストリジウムが腸内に多いと、

集中力を生みだすノルアドレナリンの一歩手前のドーパミンというホルモンの段階で、

つくりだすのを邪魔されてしまうのです。


そもそも集中力を高めるホルモンが身体に足りないのですから、

意思の力で頑張ろうと思っても、それは無理な話。

かえて自分を責めてしまい、ストレスからさらに悪循環に陥ってしまうことだってあるのですね。


あるいは、姿勢を支える筋力が足りないと、やはり集中力は落ちます。

これは想像すればすぐ分かりますが、

何かに集中したいときに、

「姿勢を維持しなきゃ」

などと常に思っていては、集中の邪魔になりますよね。

そんなことに気をそらされないで済むように、姿勢を維持するための筋力も必要です。

これも能力とは関係がない、純粋な体力の話です。


いかがでしょうか?

集中力を発揮して高いパフォーマンスを発揮しようと思ったら、

実は体調が大切。


自分の能力のせいなどにせず、

体調をよくするための、コンディショニングに励むのが正解でしょう。

食事では、特に腸内を荒らすものを避け、

逆に、自分に必要な栄養を、選んで摂っていくこと。


それができれば、

「あれ、自分ってこんなに質のアウトプットが大量にできたっけ!?」

というくらい、ステージが1段上がったことに気づきますよ。


あなたがさらなる潜在能力を発揮するための、

ご参考になれば幸いです。

 

2022/02/10専門用語の落とし穴

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


今日の話題は、専門用語。

あなたは専門用語を良く使うでしょうか?


プロであれば、当然のように毎日使いますよね。

それに慣れていますし、当たり前だと感じている人も多いと思います。


が、しかし。

こと商業出版となると、話は変わってきます。

安易に専門用語を使ったら負け、といっても過言では無いのです。


なぜなら、伝わらないからです。


売れる本は、素人が読者ですから、

プロ同士が話すような専門用語を前提にしてしまうと、

読者は意味が分からずモヤモヤしてしまい、ストレスを感じてしまいます。


そういう本を、人はお金を払ってまで読みたいとは思いません。

また、人に勧めたいとも思いません。

むしろ逆に、amazonなどでネガティブなレビューを入れてしまう人だっているかもしれません。


そうならない為にも、

専門用語は安易に使ってはいけないのですね。


ではどうするか?

ということですが、

とにかく分かりやすく、親切に伝えてあげることです。


たとえ話を何度もつかったり、

比喩を多用したり、

会話調にしたり、

Q&Aにしたり...

できる工夫はたくさんありますね。


こうした視点を持つだけで、あなたのアウトプットは変わります。

書店にいって売れている本をみれば、

こうした工夫で著者同士がしのぎを削っていることも、

見えてくることでしょう。


日頃から表現に気を使うようになり、

「説明が分かりやすい」

と言われるようになったらしめたもの。

それは著者としてもレベルアップしたことの証なのですね。

たかが専門用語、されど専門用語。

プロにとっては当たり前のことが、落とし穴になりますから、

気を配っていきましょう。

ご参考になれば幸いです。

 

2021/12/16最近売れている本は、色が薄い!?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


この記事を読んで頂いている方は、

本を出そうというくらいですから、いろいろな本に目を通している人も多いと思います。


そこでお尋ねしますが、

「最近売れている本は色が薄い」

ということは、気付いていましたか?


薄いといっても、本文の文字に薄めの色を使っている、

ということではありません。

使っている色自体は、昔と変わらぬ濃い色です。


ではなぜ薄いのかといえば、

平たく言えば、

「スカスカ」だからです。


まず、文字の量が少ない。

一説には、現在の一般書は昔の児童書と同じくらいの文字数、

と言われています。

インクの量が少ないのですから,色は薄くなります。


改行・空白行も多いです。

これはお気付きの人も多いと思います。

空白が増えるのですから、色が薄くなるのは当然ですね。


また、漢字ではなく、あえてひらがなになっていることも多いです。

漢字は画数が多いので色が濃くなりますが、

ひらながはそうではないので、色が薄くなります。


こうした理由から、最近の本は色が薄いのですね。


ではなぜ、こうした仕様になっているのか?

ということですが、

もちろんそうした方が売れるからです。


ではなぜ売れるのかといえば、

「ラクをして読みたい」読者が多いから。

逆に、小難しく感じる本は、敬遠されてしまうのが実情なのですね。


そう考えると、あなたの著者としての方向性も見えてきます。

今の時代、売れる本を書きたいのであれば、

「自分の書いたものは、色が薄いかどうか?」

をチェックすることです。


逆に、

高度なことを書こうとしたり、

専門用語をたくさん使ってラクをしようとすると、

色は濃くなってきます。

そうした場合は、薄くなるようにブラッシュアップしていきましょう。


あなたを売れる著者に導く、

シンプルで、理にかなったチェック方法。

ご参考になれば幸いです。

 

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