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出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2023/02/09本を書くことは、お説教の真逆です

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版の著者というと、一般的には「なにやらすごい専門家」というイメージがありますね。


実は、それはあなたが本を出すレベルに至った後でも同じです。

過去のイメージが自分の中にあるので、

「正しい内容を、権威を持って伝えよう」

と、つい肩に力が入ってしまいがちなのです。


その結果どうなるかというと、

「良い内容なんだけど、上からお説教されているような気になる」

「正確なんだけど、、今一つわかりにくい、腹落ちしない」

という印象を読者に与えてしまいます。


一方、商業出版ではライバル著者がしのぎを削っていて、

書店には親切で親しみやすい本が溢れています。

そうなると、読者はそちらの本を手に取るでしょうし、

そう考えた出版社は企画をなかなか通してくれない、ということになってしまうのです。


そうならない為には、

「著者」「本を出す」

といった言葉へのイメージを変えてしまうのがおすすめです。

権威があるからといって、親しみやすくてはいけないわけではありません。


考えてみれば、書籍といえども、結局は読者と著者のコミュニケーションです。

コミュニケーションなのであれば、

「親しみやすく、親切で、相手の気持ちを想像しながら伝える」

のは、仲良くなる上では当然の工夫ですね。


そうやって読者と仲良くなる行為が、売れる本を書くということです。

いかがでしょうか?

「正しい内容を、権威を持って伝えよう」とするのではなく、

「親しみやすく、親切で、相手の気持ちを想像しながら伝える」ことで、

あなたの著者としての印象も、生みだすコンテンツも、

ガラリと変わること請け合い。

ご参考になれば幸いです。

 

2023/02/02こんな人が著者としてうまくいく

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


時代が変わると、売れるものも変わりますね。

それは商業出版も同じです。


たとえば全く同じ内容の本を、改装して出し直しただけで、

重版もかからなかった本が10万部超のベストセラーになるなど、

ぜんぜん売れなかった本が、ベストセラーに変わったりします。


だから今企画が通らないからといって、そう悲観することもありません。

時代が変われば通る可能性だってありますし、

企画内容を卑下する必要もない、ということです。


止まった時計の針も、1日に1回は必ず正確な時間を指します。

時代にとらわれない自分の考えをしっかりと骨太に主張することも、

また大切ですね。


とはいえ、時代の空気を読んでそれに合った企画を立てることで、

打率が上がるのも事実。

先の骨太な主張にしても、あえて時代の流れに逆張りすることで、

もともとインパクトのある主張が、時代性を得てさらに勢いがつくこともあります。


そう考えると、著者として活躍しやすい人は、

時代の流れを見つつ、

自分の骨太の主張を持っている人。


柔軟さとこだわりを両立していけば、

内容はそのまま、表現面を時代に合わせてアレンジすることで、

長く本を出し続けつつ、かつ売れる本もコンスタントに出すことができます。

ご参考になれば幸いです。

 

2023/01/19高い集中力に"ねこの邪魔"が役立つ!?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版の企画考案や執筆に限りませんが、

仕事には「集中力」が大切ですね。

いくら能力があっても集中力を欠いてはいいアウトプットは出せないものです。


さてその集中力ですが、昔は45分くらいしか続かないと言われていました。

学校の授業もそうした前提で時間が決まっていたのだと思います。


でも近年は、もっと短いという説もあり、

15分〜25分程度で休憩をいれる「ポモドーロ・テクニック」なるノウハウも、

けっこう有名になってきています。


私もいろいろ試してみましたが、よほどコンディションがよいときは別として、

15分程度で短めに切り上げてこまめに休憩をいれたほうが、

結果的に集中力が長時間持続する体感がありました。


そもそもアイデアも、机の上ではいいものは出ません。

リラックスしているとき、

振動に揺られているとき、

そうしたときによいアイデアが出ることは、

日本でも江戸時代から「三上(さんじょう)」という言葉で伝わっています。


そう考えてくると、

朝から長時間拘束いて机と椅子を用意して...

という仕事のスタイルは、非合理的。

「仕事時間中はずっと集中!」などと非現実的な常識は脇に置いておいて、

自分自身でペースをつくることが大切ですね。


先に挙げたポモドーロ・テクニックを元にしたタイマーアプリなども多く出ているので、

気になった方は試してみてはいかがでしょうか。


ちなみに、私はねこが8匹いる環境で仕事していますので、

ちょうどよい感じに邪魔しに来てくれます。

おかげさまで(?)、毎日自分の仕事のペースがつくれている、今日このごろです。

 

2022/12/22読者を主役にすれば、出版はうまくいく

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本を出したいということは、書きたいことがある、ということです。

だから、

「あれも書きたい、これも書きたい」

という気持ちになるのも当然ですね。


ただ、こと商業出版になると、発想の転換が必要になってきます。

というのも、

著者が書きたいことと、読者が読みたいことはズレることが多いからです。


たとえばよくあるのが、

ゴールを高く設定し過ぎること。

お金の本でいえば、年収○億円のようなことを書いてしまうと、

「自分にとって現実感がないな...」と考える読者が多くなります。

読者が少なくなることは、本が売れなということですから、採用確度も下がります。

また、ノウハウが整理されすぎていることも、ズレてしまう要因です。

整然とノウハウを伝えることはよいことのように思えますが、

実はちょっと違います。


たとえば、歴史の教科書をちょっと思い出してみてください。

これ以上ないほど整理されていますし、その労力は大変なものだとは思いますが、

「読みたい!」とはあまり感じません。


言い換えると、歴史のプロ目線で整理されているので、

素人目線で読みたいかどうかは、また別の話です。

これは、他の教科書にも言えることでしょう。


このように、

いままでのプロのままの目線から大きく転換しないと、

メリットを提示しても魅力がなかったり、

苦労して整理しても読みたくなくなってしまう、

という罠が待っています。

そして商業出版では「売れない本」「通らない企画」になってしまうのですね。


そうならない為には、読者を主役に考えることです。

著者である自分を脇役にして、読者によりよい境地に到ってもらう案内役に徹しましょう。

そうすれば、与えた貢献の大きさに比例して、

著者のブランド力が高まります。


あなたのアウトプットの労が報われるための、ご参考になれば幸いです。

 

2022/12/15出版することと、ラーメン店の共通点とは?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


もしあなたが、腕のいいシェフだったとして、

ラーメン店を開こうと思ったら、どうするでしょうか?


きっと行列のできるラーメン屋に並んで、

そのコツや秘訣を探ろうとするのではないでしょうか。


じつは著者も全く同じです。

もしあなたが本を出そうと思ったら、

いろいろな本屋に行って、同じテーマの本が並んでいる棚を見ることが、

コツや秘訣を掴む最短距離です。


が、しかし。

出版とラーメン店には、大きな違いがあります。

それは、「買う人との距離が遠いこと」です。


ラーメンであれば、店主が食べる人の目の前にいて、

その表情やどれくらい残したか、などのフィードバックが得られます。

でも本は、出版社や流通、書店を経由しますので、著者が読者の顔を見れません。

どれくらい満足したかも、どれくらい読み残したのかも分かりませんから、

フィードバックの量が極端に少ないのですね。


ここに、著者の落とし穴があります。

著者が自分のレベル感で難解な本を書いてしまっても、

あるいは読者の悩みをあまり踏まえていない本を書いてしまっても、

そのミスに気づきにくいのです。

その結果、本を出してもあまり売れない、あるいはなかなか出版社に企画が通らない、

といったことになってしまいます。

ちなみに、優秀な人ほど、こうした落とし穴に落ちがちです・


ではどうするか?

ということですが、答えはかんたん。

本屋に行って、自分が書こうと思っているテーマの棚を見ればいいのですね。

いろいろな本屋を見に行ったり、

同じ本屋でも時期や時間を変えて何度も見に行った方がいいのも、

ラーメン店と同じです。


そうすれば、読者の顔も見れますし、類書のリサーチも出来て一石二鳥。


出版することと、ラーメン店の共通点、ご参考になれば幸いです。

 

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