不安が消える、知識武装編
2023/08/24書店には、本を出すヒントが溢れている
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出そうとすると、出版社に企画を通す必要がありますね。
そこで大切になってくるのが、
「すでに出ている似たような本と、どのような違いがあるか」
ということ。
というのも、売れる本のテーマというのはある程度決まっていますので、
過去に近い内容の本がたくさん出ていることが多いからです。
もし後から似たような本を出しても、
すでに多くの人は読んでしまっているわけですから、なかなか売れないのですね。
そこで、
「すでに出ている似たような本にはない、新しいメリット」
をアピールすることが、大切になってくるのです。
とはいえ、これは頭で考えてもなかなか浮かぶものではありません。
どんな本が先に出ているのかは、実際に見なければ分かりませんから、
本屋にいっていろいろ見ることが先決。
そこを面倒くさがってしまい、
「おそらくこういう本が出ているだろう」
という想像で補ってしまうと、土台の弱い砂の上に建物が建てるのと同じで、
出版企画も傾いてしまうでしょう。
これは、初めて本を出そうとする人によくある、初歩的なミスです。
言い換えれば、そこをしっかりと丁寧に、書店でリサーチしていけば、
出版が大きく近づいて来ます。
「こういう本がたくさん出ているが、こういう視点はないな」
とか、
「こう書いてある本が多いけど、自分の考えではそれでは不十分」
といった形で、企画のヒントがどんどん出てくることでしょう。
そうやって考えた出版企画は、土台がしっかりしているので、
机上の空論になりにくく、出版社からの採用確度も格段にアップしてきます。
本を出すヒントが欲しいなら、ぜひ書店に通いましょう。
ご参考になれば幸いです。
2023/08/03なんとなく自己啓発本、は要注意
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
初めて本を出そうとすると、
「自分の半生のエピソードや、そこから得た学び」
を書きたくなりませんか?
確かに、読者は「さまざまな学び」や、「人生のヒント」が得られるのは、間違いないでしょう。
確かに有益なのですが、こと商業出版として考えると、
こうした内容は、実は「要注意」なのです。
なぜなら、メリットがさまざまに、多岐に渡ってしまっているからです。
人間関係のことやお金のこと、そして仕事についての心構えなどなど、
読者からみればメリットが総花的になってしまっているので、
「自分にどんなメリットが得られるのか?」が分かりにくいのです。
そうなると、
「知名度のある人、実績のすごい人なら読んでみたいが、
よく知らない人が書いた、よく分からないメリットの本を買うのはちょっと・・・」
と思う人が増えてきます。
その結果、有名人やベストセラー著者の書いた本なら売れるが、
新人著者が書いても難しい、となってしまうのですね。
ちなみに、このようにメリットが多岐に渡る総花的な本を、
「自己啓発本」と言います。
初めて本を書こうとすると、なんとなく自己啓発本になってしまいがちですが、
それは悪手。
書店ではベテラン著者の自己啓発本もベストセラーとして並んでいるだけに、
ここを見誤りやすいので、注意したいところです。
ではどうするか?ということですが、
読者の得られるメリットを、分かりやすく絞り込むことが有効です。
「この本を読むと、この問題が解決します」
と、シンプルに打ち出すということですね。
そうすれば読者は、
「ああ、ちょうどこのことで悩んでいたから、この本を読んで解決したい」
となって、本を買ってくれる可能性が高まります。
あなたが著者として書きたいことを全部書くことはできませんが、
その他のコンテンツは温存しておいて、別の本で書けばよいのです。
このことを知っているだけで、商業出版で著者デビューできる可能性が格段にアップします。
ご参考になれば幸いです。
2023/07/27親切勝負に勝てば、本は誰でも出せる
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
書店やamazonで本を見ていると、
ベテラン著者やベストセラー著者の本が目立ちます。
ここで、
「まだ本を出していない自分には難しいのでは・・・」
と感じてしまう人も多いようです。
しかし、実はその考え方はナンセンス。
なぜなら読者は、
「自分にとってどんなメリットがあるか」
にしか関心がないことが大半だからです。
つまり著者が有名かどうか、過去の本が売れているかどうかなどは、
あまり気にしていないのです。
そもそも、ベテラン著者も「最初の一冊」がありました。
それまで本を出したことがない、あるいは出しても売れていなかった時期があって、
そこから「売れる本」を出して、ベテラン著者、ベストセラー著者になっています。
その転機となったのは、
「自分にとってどんなメリットがあるか?」ばかり気にしている大勢の読者に、
「これは自分にとってメリットがある本だ!」と思ってもらえたからこそ、
今のポジションがあるのですね。
であれば、あとから本を出したい人も、やることは同じです。
読者への親切勝負。
読者の身になって、より分かりやすく、より悩みを解決して上げて、
より嬉しい気持ちになってもらえれば、本は売れますし、その後も本を出し続けることができます。
言い換えると、
著者としての自分のポジションなどは二の次で、
読み手のことを中心に考えてあげること。
自分のことはさておき、読者のことを考えること。
それが遠回りのようでいて、ベテラン著者、ベストセラー著者への最短距離になるでしょう。
親切勝負に勝てば、本は誰でも出せるというのは、こういうことです。
ぜひ最短距離を行って欲しいと思います。
2023/07/13いい本を読んでいる人が、いい本を書ける?
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
あなたは、
「いい本を読んでいる人が、いい本を書ける」
という話を聞いたことがあるでしょうか?
出版業界や著者の間で、たまに聞くことがあるこのフレーズですが、
私は「必ずしも当てはまらない」ケースが多いと感じています。
もっと言えば、「逆効果」になってしまうこともしばしば。
というのは、
「いい本」
はプロと素人では全く違うことが多いからです。
プロにとっていい本とは、
ノウハウがしっかりと体系的に、整然とまとめられている本であったり、
専門用語がつかわれ、話のテンポが早い本であったり、
最新の知識で、今までの自分になかった視点を与えてくれる本であったりします。
しかしこれらは、読者の大多数を占める素人からすれば、
逆の印象になってしまうことが多いです。
たとえば、
「まとまっているのはいいが、無味乾燥で関心が湧きにくい」
「自分には分からない用語が多く,最初に読む本としてはとっつきにくい」
「なにが分かっていないかも分かっていないので、最新の知識の有り難さもよく分からない」
といった、ネガティブな印象です。
このように、プロにとってのいい本と、素人のそれは全く異なるもの。
お互いに「これがいい本だ」というイメージが違うのですから、
著者が自信満々で「これがいい本だ!」と思っていても、
出版社からは、
「売れない本」「読者ニーズが低い本」
というレッテル貼られてしまう可能性が高いのですね。
ではどうするか?
ということですが、著者の側から歩み寄ってあげる以外に方法はありません。
「自分にとってのいい本はこれだが、
今の時代の大多数の人にとっては、こちらの方がいい本だ。」
という感覚で、歩み寄ってあげること。
これが上手い人は本を出しやすく、出た本が売れやすい著者になります。
言い換えると、
「自分が」という自意識をちょっと抑えて、
「読み手のために」という気持ちで本を書いてあげること。
このマインドセットの有無が、
著者としての、今後の活躍を大きく左右することでしょう。
あなたのポテンシャルをさらに引き出すための、ご参考になれば幸いです。
2023/04/13アンチをどう考えるか?
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版で本を出すとなると気になるのが、
「どんな反響があるか」ですね。
ネガティブな反響が気になって、不安になってしまう人もいるかもしれません。
「周りの人はどんな感想を持つだろうか」とか、
「amazonでネガティブレビューを書かれないだろう'か」
といったことも気になるでしょう。
ただおすすめは、
「ネガティブなものも含め、反響は大きければ大きいほどいい」
と考えることです。
なぜなら、それは読者の心に深く刺さった証だから。
考えてみれば、スポーツ種目でも著名人でも、
ファンが多くないところにアンチは存在しません。
アンチがいるのは、常に上位にいるチームや、
華やかなスポットライトを浴びている人たち。
アンチ以上に大勢ファンがいます。
本も一緒です。
アンチが生まれる背景には、
あなたの本によって嬉しい気持ちになった人、
ファンになった人、人生が変わった人、
が大勢いるのです。
ただ人間の脳はネガティブなことに強く反応するように出来ていますから、
必要以上にアンチを気にしてしまっているだけなのですね。
そう考えると、
ネガティブな反響を気にして、書きたいことを書かなかったり、
無難な表現にまとめたりするのは、もったいないことだと分かります。
焦点をファンに当てて、あなたならではの独自性を存分に出していきましょう。