HOME > 出版ノウハウ無料公開ブログ > 不安が消える、知識武装編

出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2020/03/19すごい本、すごい著者とはどんなもの?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


SNSの時代、商業出版で売れる本は、口コミで広まります。

「すごい本があるよ」

「この本はおすすめ」

といった感じで伝わっていきますので、

そのように思ってもらう本をつくることが、著者としてのブランディングに直結します。


しかし、これから本を出そうという人の多くは、

ここで少し誤解をしてしまいがち。

「すごいと思われるために、高度な内容を書こう」

「盛りだくさんの内容を詰め込もう」

と思っている人が多いようなのです。


でも考えてみてください。

書き手のあなたはプロです。

対して、読み手はほとんどが素人。

どんなテーマで本を書くにせよ、そこには大きな知識と意識の差があります。

高度な内容をそのまま伝えてしまっては、身近かではなく、ピンとこない可能性が高いでしょう。

ましてや、そうした内容を詰め込んでしまえば、ほぼ間違いなく消化不良になってしまうのです。

「ちょっと意味が分からなかった」

「自分にはできそうもない」

などといった読後感を与えてしまっては、

口コミで広まることは期待できませんね。


「すごい本がある」と読者が口コミで伝えたくなるとき。

そのとき、読者が言っていることは、

「自分がよく理解できた」

「自分にもできそうな内容だった」

ということです。


単なる知識ではなくて、「自分が」実際に使える知識だと感じたこと。

ここがポイントです。

伝える工夫、分かりやすい表現、なにより、著者の「伝えたい」という気持ち。

それこそが、「すごい本」の条件なのです。

そういう意味で、高度な内容を詰め込んでしまうことは、

「すごい本」の真逆を行っている、と言っても過言ではないでしょう。


いかがでしょうか。

この落とし穴を避けることができれば、

あなたが「すごい本」を書ける可能性は格段にアップすること、間違いなし。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/02/20権威は借りてきてもいい

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


本を出そうとするとき、「自信がない」と感じたことはあるでしょうか?

多くの人が、「あるある」とうなずくのではないでしょうか。


さて、その理由はいろいろあると思うのですが、

「自分がこんなことを言いきって大丈夫か?」

という不安は、その中でも大きなものの1つでしょう。

商業出版では、権威のある著者が大勢いますから、

「自分には権威が足りない・・・」

と感じてしまったり、

「あとからクレームがついたり、ネガティブレビューを書かれてしまうのでは・・・」

と気になるのも無理はありません。


しかし結論から言えば、そうした不安は無用です。

自信をもって言いきりましょう。

そして、

「こういう素晴らしい人が、このようなことを言っています」

と、それを裏付ける根拠もセットで見せていきましょう。


「それではパクリではないか?」

と思ったかたもいるかもしれません。

しかし考えてみてください。

「誰もが巨人の肩に乗って本を出している」

のではないでしょうか?


例えば、大学教授や博士号をもった著者の本。

驚くほど、引用や流用が多いことが分かります。

自分自身で見いだしたこと、直接経験したことが書かれていたとしても、だいたいそれは一部分。

他は権威ある人の研究などから、流用したものが多いのです。


考えてみれば当たり前の話で、なぜ学会があって学術論文があるかというと、

他の人の有益な研究成果を共有して(いいかえればパクって)、

その肩に乗って研究を進め、さらなる高みをめざすためですね。

それが社会への貢献にとって、もっとも合理的な方法だからなのです。


商業出版の書籍においてもそれは同じです。

読者に貢献するために最も合理的な方法なのだから、

素晴らしい知見を借りてきて、自分の考えを裏付けるために使ってよいのです。

逆に、自分オリジナルの根拠にこだわってしまうと、

結果的に内容が狭く、奥行きも少ないものになってしまいます。

それでは読者への貢献になりませんから、本末転倒なのですね。


もちろん、引用元をしっかり明記することは当然ですし、

量的にも一部にとどめるなど、常識は必要です。

また、結論から理由から事例まで全く同じであれば、

あとから本を出す意味もないでしょう。


しかしあなたが書きたいこと、伝えたいことがあるのに、

「自分がこんなことを言いきって大丈夫か?」

という不安で足踏みしているのなら、

力強い味方になってくれるでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/02/13本を出しつづけられない人に共通する"あること"とは?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


あなたは今、何冊本を出しているでしょうか?

もし何冊も出している、という方であれば今回の内容はご参考になると思いますし、

もしこれから、という人でしたら、きっと将来お役にたてるかと思います。

さて、最初の本と、その後に出す本。

そこには大きな違いがあります。

最初の本は、それまでの膨大な知識・経験の蓄積をそのまま出せるのに対し、

2冊目以降は、すでに書いてしまったことは、重複を避けなければいけないからです。

つまり、本は出し続けていくと、ネタがだんだん枯渇してくる、ということですね。


だから最初の出版の経験で、

「本を出すって、こういうことか」

というイメージが出来ると思うのですが、それはあくまで

「過去の蓄積をそのまま出せた場合」です。


2冊目以降は、

・前回と切り口を変え、

・内容も重複しないようにしながら、

・新しくインプットを加えながら、アウトプットしていく

ことが必要になってきます。

いわば、より企画の重要度が増すのです。


ここを知らないと、不要な苦労をしてしまうことになります。

「あの時はさらっと濃い内容を書けたのに、今回はなんでこんなに苦戦するのか?」

という壁に突き当たるからです。


これを一時的なスランプだと思ってしまうと、なかなか抜け出せません。

前回とは根本的に環境が違うことが原因で、決してスランプではないためです。


また、「こんなに苦労するなら、自分は著者に向いていない」

あるいは「こんなに時間と労力をとられるなら、出版は割に合わない」

と思ってしまうのも同様で、ちょっとピントがズレていることは、

もうお分かりいただけるものと思います。


ではどうするか?

ということですが、結局問題なのは、

「前にこうだったから、今回もそうだろう」という間違ったイメージです。

それをリセットできれば、元々本をだすくらいの優れたノウハウや経験を積んできた方なのですから、

2冊目以降もスムーズに出し続けることができるのです。


そのために必要なのは、

「2冊目以降は、また違った環境での商業出版へのチャレンジだ」

と知っておくことだけ。

それを知っているだけで、おのずと初心に帰ることができ、企画を練ることにつながります。

元々持っているポテンシャルをフルに活かした本、

前よりもっと納得のいく本を出し続けることができるでしょう。


もし「ちょっとスランプかな?」と感じることがあったら、

今回の記事をぜひ思い出してみてください。

 

2019/12/12なぜ"著者としての強み"はなかなか見つからないのか?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、いきなりですが質問です。

「あなたの著者としての強みは何ですか?」


いきなり聞かれて、答えられる人は少ないでしょう。

かくいう私も、突然聞かれたらまごつくと思います(笑)


しかし私がそのとき何を言うにしても、絶対に忘れない点は、

「この強みが読者にとってどういうメリットになるのか?」

という点です。


というのも、この「読者にとってのメリット」という視点が無いと、

どんなに優れた強みも、商業出版では価値として認められないからです。


商業出版でお金を払うのは読者。

そして人は何らかの悩みを解消するため、

あるいは喜びを得るためにしか、お金を払いません。

だから、

「それが読者のどんな悩みを解消するのか、あるいは喜びを与えるのか」

が伝わらないのなら、いかに凄い著者の強みでも、価値にはなり得ないのですね。


例えば仮に、「年収の高さ」が強みだとしましょう。

では、年収100億円の人と、年収1千万円の人では、どちらの著者の強みが上でしょうか?

どちらが商業出版として、価値が高いと認められやすいでしょうか。


こう聞くからには逆張りなのは見え見えですが、

ご想像通り、「年収1千万円」のほうが上になります。


金額が少ないのに、なぜ上になるのか。

それは、読者が「自分にも出来そうだ」と感じやすいからです。

例外的な人もいるでしょうが、多くの人は年収100億円と本に書いてあれば、

「自分にはちょっと無理そう」

と、第一印象で感じるほうが普通です。

しかし年収1千万円なら、「がんばれば自分にも出来そうだ」と感じられるので、

「それが読者のどんな悩みを解消するのか、あるいは喜びを与えるのか」

という視点から言えば、価値は上になるのですね。


もちろん、本当に年収100億円の人が本をだそうとしているなら、

著者としての説得力を活かして、別の切り口で企画を考えるので大丈夫です(笑)


ただ大事なのは、「読者にとって」という視点が抜け落ちてしまうと、

いかに凄い強みでも、そのまま価値にはなり得ない、

という考え方なのですね。


このような極端な例でないにせよ、

自分の強みが、読者にとってどのような価値になるのか、

という視点はつい忘れがちなもの。

そこをしっかりと客観的にチェックしていくことで、

意外な落とし穴を避け、あなたの著者としてのポテンシャルを最大限に発揮できることでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2019/11/28何歳になっても新しいアイデアを出し続ける秘策

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、人生100年時代とも言われる昨今、

著者としても長く活躍し続けたいものですね。


そのためにも大切になってくるのが、いつまでもアイデアを出し続けること。

ひと昔前でしたら、人間の脳は加齢と共に衰えるだけ、

などと誤った説がまことしやかに語られていましたが、今はむしろ逆。

「ニューロン(神経細胞)新生」といって、まったく新しい脳細胞が生産されることが

分かってきていますし、

別々の知識を結びつける能力は、むしろ中年以降から高まってくる、

ということも分かってきています。


俗に「オヤジギャグ」という言葉がありますが、

知識を結びつけてアイデアを生み出す能力が高まってくるあまり、

ついしょうもないギャグを言いたくなってしまう、

と考えれば、実に脳科学的だといえるのではないでしょうか(笑)


それはさておき、私たちのはいつまでもアイデアを出し続けることができるし、

その能力は加齢と共に人生後半でむしろ高まってくる、

というのが大事なところですね。


ただ、いくらそのポテンシャルがあっても、

それを引き出す具体的な方法がなければ、絵に描いた餅。

そこで、何歳になっても新しいアイデアを出し続ける秘策が2つあります。

それは、

1,3日以上、間を置いて考える
2,繰り返し何度も考える

というシンプルなもの。

なぜこれが有効かというと、

人間の脳は以前考えたことに、どうしても引っ張られてしまい、

1つのアイデアで満足してしまいがちだからです。

そうなると、たまたま最初に思いついた案しか、形にできないことになってしまいます。

それでは量も質も、上がりませんね。


しかし3日以上、間を置いて考えることで、変わってきます。

いい具合に「忘れる」ことができるので、古いアイデアに引っ張られることなく、

次々と新しい案を生み出しやすくなるのです。


いかがでしょうか。

まだまだ先の長い人生、質の高いアイデアを、量多く出し続けるポテンシャルが、

あなたにはあります。

それを活かさない手はないですね。


ますます活躍し続けていただくための、ご参考になれば幸いです。

 

PageTop