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あなたに隠された「著者の強み」に気づく

2021/05/20自分ならではの強みが必要だよね、と納得したい人が読む記事

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


多くの人が情報発信する時代。

商業出版で本を出版すること限らず、YouTuberやブロガーなど、

皆がアウトプットを競っているのが今の時代ですね。


当然、先行するベテランもいれば、

あとから追いかける新人もいます。


そこで多くの新人が陥るのが、

「今流行っていそうなネタを、とりあえる真似ること」

です。


もちろん模倣は創作の母ですから、

真似ること自体は悪くないのですが、

似たようなことを考える人は大勢いるもので、

似たようなコンテンツがたくさん並んでしまいます。


そうなるとあなたは、

「その他大勢の1人」

と認識されてしまい、埋もれてしまうことに。


それでも流行っているうちはよいでしょうが、

ブームは必ず去ります。

過熱しているときはよさそうでも、熱狂が冷めたあとは寂しいもの。


それが去ったあとは、発信者もそのまま一緒にフェードアウト...

という残念なことになってしまいます。

私も出版プロデューサーとして13年ほど、こうした流れをくり返しみてきましたので、

あなたにはそうなって欲しくない、とも強く思います。


ではどうするか?

ということですが、

「あなたならではの"強み"を見つける必要がある」

ということなのですね。


「でも、自分には特別誇れることもないし...」

と不安になる必要はありません。

強みを見つけるための、方法があるからです。

その方法は、また別の機会にお伝えしたいと思いますが、


今大切なのは、

「アウトプットして生き残るには、強みを自覚することが先」

ということ。


このことを知っておくだけでも、

有形無形、多くの好影響があなたのコンテンツにもたらされることでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/09/10著者紹介は、あなたの"物語"

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


さて、商業出版に欠かせないものといえば、出版企画書。

そして出版企画書でも大事な位置を占めているのが、

「著者紹介」です。


なにしろ、本を出したいという人は大勢います。

なぜ他の著者ではなく、あなたに書いてもらうべきなのか。

出版社はそこを、シビアに見てきます。


なので、

「あなたがこの本を書くにふさわしい」

ことを、説得する必要がある=著者紹介が大切、ということなのです。


このように考えると、著者紹介が単に「事実の羅列」だけでは、

弱いということも分かってきます。

それでは「相手の心を打たない」「印象に残らない」からです。


歴史の教科書と歴史小説を比べてみると分かりやすいでしょう。

あなたは事実がひたすら並んでいる歴史の教科書を読んで、

感情を揺さぶられたり、強く印象に残ったことがあるでしょうか?

ほとんどの人は、あまりないでしょう。

しかし、それが小説ならどうか。

多くの人が、感動したり、ずっと記憶に残っている物語があるはずです。


そう、違いは「物語」なのです。

事実は事実として書きつつも、それは物語という全体像のほんの一部。

あなたのプロフィール、あなたの半生を"物語"として伝えること。

葛藤があり、苦労があり、そして転機と成功がある。

そんな物語を読めば、

あなたという人物への共感も、説得力も、

最大限に相手に伝わるのですね。


これは出版企画書に限らず、あらゆる場面で使えるノウハウですので、

ぜひ一工夫してみてください。

一度つくれば、ずっと使えますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2019/07/04誰が書いているのか?の影響力

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。

さて、つい先週末行われたのが、「G20大阪サミット」。

世界の主要20か国・地域からリーダー達が集結しました。

いろんなメディアでも大々的に報じていましたし、

いわゆる「米中の貿易戦争」の真っ最中ですから、

多くの人が関心を持って見ていたことと思います。


私なども、日ごろそれほど政治に興味もないのに、

結構テレビなどで見てしまったクチなのですが、

よく考えたら、変な話です。


なぜなら、

「何が行われたかほとんど分からない上に、

どういう結果がでたのかも、すごく曖昧」

なイベントだったからです。


例えば、2国間の会談では、冒頭の社交辞令だけ聞かされたあと、報道陣はシャットアウト。

肝心の何が話されたかは、ほとんど分かりません。

また、結果についても「大阪宣言」なる、抽象的なコメントだけでは、

どういう結果が出たのかも分かりません。


にも関わらず、なぜ世界中が注目し、メディアも取り上げ、多くの人も見たのか?

その理由は、

「なんかよく分からないけど、凄い人がたくさん来ているのだから、なんか凄いんでしょ!?」

という感覚的な、「期待値」です。


そして実は、これは商業出版の世界で行われていることでもあります。

私たちは、

「なんかよく分からないけど、凄い肩書きの人が書いているから、なんか凄いんでしょ!?」

ということで本を買います。

あるいは、

「なんかすごい極端なタイトルだけど、有名な人が書いているから、なんか凄いんでしょ!?」

というのもあるでしょう。

はたまた、

「なんか怪しいけど、凄い稼いでいる人が書いているから、なんか凄いんでしょ!?」

というのもあるかもしれません。


このように、人は「感覚による期待値」で、本を買います。

「内容<誰が書いているか」

というのは、想像以上に、人の心を動かすのです。


良いか悪いかは別として、それは事実。

だったら、あなたが本を出版するとき、活かさない手はありませんね。

さらにいえば、あなたが出す本の棚に、自分よりも知名度がある著者が多い時は、

「良い内容だけでは不十分」

ということでもあります。

つまり、もしあなたが優秀なビジネスパーソンでも、新人著者であれば、

よほど企画の内容、見せ方、全てで工夫していかないと、なかなか良い勝負にはなりません。

なにしろ、人は「誰が書いているか」を過大評価しますし、

それで本を買ってしまう生き物なのですから。

いかがでしょうか。

「誰が書いているのか?」

の影響力を知ることで、商業出版のポイントや、超えるべきハードルの高さも見えてきますね。


ご参考になれば幸いです。

 

2019/03/14"あなたならではの本"を出すたった1つコツとは?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。

さて、世の中には本が多く出回っていて、

書店では似たような本がひしめいていますね。

こんな中、埋もれてしまわずに、

「あなたらではの存在感を放つ本」

を出すには、どうしたらいいのでしょうか?


こう聞くと、

「とても難しそう」

という印象を持つ人も、多いかもしれません。


でも実は、それほどでもないんです。

結論から言えば、

「事実ではなく、意見を主張する」

だけでいいんです。


多くの人は、「本を出す」ということについて、

必要以上に「堅いイメージ」をもっています。


また、自分の名前で世の中に出す、となると、

周りの目や、批判が怖くなる、という面もあります。

これは、本を出そうとした人にしか、なかなか分からない怖さです。


こうしたこともあってか、

多くの人が、安心するために、

「誰もが正しいと思う事実」

を、本の主張にしてしまいがちなのですね。


さらには、自分の意見を控えてしまい、

「自分の中の熱い面」「ユニークな面」

を、必要以上に押し殺してしまう、ということも。

しかしこれは、ちょっと考えれば誰にでもわかりますが、

「その他大勢と同意見」

と言っているのと同じこと。

そつない本にはなるでしょうが、

読者の心に刺さるということも、なくなってしまうでしょう。

もちろん、あなたならではの個性を活かすということも、

できなくなってしまいます。


だから、企画も通りにくくなるし、

仮に通ってもあまり売れない。

だからますます怖くなり、無難な正しいことを探し・・・

こんな負のループに陥ってしまっている人は、大勢います。

逆に、「あなたの意見」を書けば、話は変わってきます。


「実は、○○はとてもすごい!」

「世の中では少数派だけど、こちらが正しい」

「否定する人も多いかもしれないが、私はこう思う」


こういう主張の本であれば、

「えっ、なにそれ!?」

と気になる読者も増えますし、

「なるほど!」

と共感する読者も増えます。

自然とあなたの存在感もアップし、独自性のある本となるでしょう。


もちろん、

「何をいっているんだ」

という声も増えるはずですが、それはむしろ望むべきこと。

心に刺さるからこそ、アンチも生まれるわけですからね。

いかがでしょうか?

「事実ではなく、意見を主張する」ことで、

「あなたらではの存在感を放つ本」をつくっていきましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2019/03/07プロこそ、"たいしたことが書いてない本"を読もう


こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、あなたは日ごろ、どんな本を読んでいるでしょうか?

こと仕事に関してであれば、きっと「レベルの高い」本を、

好まれるのではないかと思います。



逆に、「すでに知っている」ようなことや、

「たいしたことがない」内容を、

わざわざお金を払って読む必要はない、という方も多いでしょう。


しかし面白いことに、こと商業出版の著者として

「売れる本」

を出そうとするなら、じつはその「たいしたことがない本」こそが、

お手本になることが多いのです。

それはなぜか?

なぜなら想定読者のレベルが低い分、

「表現・コミュニケーションの工夫」

がされているからなんですね。


こうした本は、読者にとっての

「臨場感」「具体性」

に焦点を当てています。

つまり読者の、

「これなら自分の悩みが軽くなりそうだ」

という気持ちを引き出すよう、意図してつくられているのです。



だから一般書は、リテラシーの低い人も読者対象になり、想定読者が増えます。

低めの欲求レベルの人たちも、読者対象になってきます。

こうした人にも売れるので、一般書は実用書に比べ、ベストセラーが圧倒的に多いです。


対して、実用書の読者は、「それについて学びたい」とか、「知識量を増やしたい」など、

高い欲求レベルの人たちです。

ですので、原理原則や抽象的なノウハウが中心になり、臨場感は低めで、身近かな具体例なども少なくなります。

その分、業界関係者の評価は高いものの、ベストセラーはでにくいのが、実用書と言えます。


こうしたことは、プロとして専門知識が増せば増すほど、

「盲点」

になってしまうという、面白い性質をもっています。

だからその道の権威といわれる人が書いた本は、

基本的にあまり一般受けはしないのですね。


だからもし、あなたが権威といわれるような人で、

売れる本を書きたいなら、今までの考え方を手放してしまったほうがよい、

ということになります。

「たいしたことがない本」を手に取り、

読者の気持ちに寄りそう表現を学べば、「鬼に金棒」なのですね。


逆に言えば、新人著者が売れる本を出すチャンスは、十分にあるし、

むしろ新人著者の方が有利、とさえ言えるでしょう。

ベテラン著者よりも遥かに売れる本を出すことも、

「出版企画」の練り方次第では、十分可能なのです。


いかがでしょうか?

「この勘所」を知り、

たとえその道の権威ではなくとも、ライバルが多くとも、著者として売れる本を出し、

ブランド力を高めていってくださいね。


ご参考になれば幸いです。

 

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