出版社に採用される!出版企画力編
2013/08/20どんどん良くなる企画、いつまでも変わらない企画
こんにちは、樺木宏です。
さて、企画のブラッシュアップをしていますと、
「どんどん採用確度がましてくる企画」
「ほとんど最初から変わらない企画」
の2つに分かれます。
もちろん前者の方が良いわけですが、いざ「自分事」になると、
いろいろな感情が入り交じるようで、難しいものです。
とはいえ、結果を出す為には、ここは外せないポイント。
なぜなら、鉄砲の向きを変えないで、あたる確率を上げる事はできないからです。
的に当たる確率が低いのであれば、打つ前に、まず狙いを変えなければいけません。
商業出版で言えば、
まず「読者のどんな悩みを解決するのか」
がカラダの向きです。
その後、「どうやって似たような本との違いを出すのか」
ということが、銃の向きになるでしょう。
その上で,こういう主張をしたい、というのは照準をのぞき込む行為で、いわば枝葉末節です。
こう考えると、著者の主張を固めてしまって動かさないことが、いかに勿体ないことか、
よく分かります。
これは優秀で自分に自信がある人ほど陥りがちなワナです。
いくら優れていても、最初からあたらないのですね。
打つ前に、まず狙いましょう。
自分でも思わぬ強みが見つかるのは、この柔軟性があってこそです。
2013/08/15ライバル著者と「差」を付ける企画書の書き方
こんにちは、樺木宏です。
いろいろな企画の相談を受けますが、
いいものを持っている人は多いのに、企画に活きていないケースが
圧倒的に多いものです。
そんな中、強みを活かして商業出版を決めてしまう人に共通するのは、
「強いのは、いろいろ調べた上でオリジナルを持っている」人です。
具体的に企画書で言えば、
「世の中の本はこういう本が多いが、こうした問題点を解決出来ていない、対して自分の本は・・・」
という形になります。
ここが充実している人の企画は、説得力が凄い。
逆に多いのが、ここの調べが甘い人。そうなると、「ちょっとおかしい」と言う事で、
売れるかどうか分からない、となってしまいがちです。
いろいろと類書を調べる事は、このように大切なのですね。
また、既に世の中n出ているテーマについて後から本を出すわけですから、
「自分の本はどう違うのか?」という差を出す必要もあります。
それは、読者にとって、何か新しく、そしてメリットにつながる事でなければいけません。
そう考えると、ただ類書を調べるだけでは不十分で、自分ならではオリジナリティも大切ですね。
いかがでしょうか?
「強いのは、いろいろ調べた上でオリジナルを持っている」
ことは、大変重要です。
自分の書きたい事だけでなく、類書を調べつつ、さらにオリジナルを出して行きましょう。
企画の採用確度が、1ケタ変わりますよ。
2013/08/09採用確度が跳ね上がるチェックポイントとは?
こんにちは、樺木宏です。
今回からは、「3つのチェックポイント」についてお伝えしていきます。
なぜこのチェックポイントが大切かというと、採用確度が劇的に上がるからです。
一般に、普通の方が出版社に企画を郵送などした場合、採用確率は1/200から1/1000とも
言われていますが、私の提案の場合ケタが2つほど違います。
その理由が、3つのチェックポイントで事前にチェックし、企画を大きく修正しているからなのです。
逆にこうしたチェックを事前にしないと、出版社に送って何度も断られる、という事になります。
自己流でやるとどうしてもそうなってしまい、次第にテンションが下がってしまいますし、
そのまま出版を諦めてしまう人もいると聞きますが、とても勿体ない事ですね。
では、具体的に3つのチェックポイントは何か?ということですが、
・読者ニーズ
・著者の書く資格
・類書との差別化
の3つになります。
この3つがバランス良く充たされれば、新人著者でも企画が通るのは時間の問題、
といっても過言ではありません。
ただ難しいのは、1つの要素だけに集中してしまうと、別の要素がおろそかになりがちな事。
意外とバランスを取るのが難しいのです。
このあたりを、次回以降詳しくお伝えしていこうと思います。
本気で出版を目指す人には大変有用な情報ですので、楽しみにしていて下さいね。
2013/08/06企画で最初に差がつく"ある考え方"とは?
こんにちは、樺木宏です。
多くの人が最初に出版企画を考えるとき、
・自分に何が書けるか
に焦点を当ててしまいます。
もちろんこれも大事な事ではあるのですが、それだけだと片手落ちです。
なぜなら、
それを求めている読者が多くいなければ、売れない
からです。
いくら有意義な内容でも、それを「お金を出してでも読みたい」という人がいなければ始まりません。
もしこの視点が弱いまま、企画を考えはじめてしまうと、いくら一生懸命考えても、
「売れる」企画にはなりません。
そして残念ながら、売れないと思われてしまえば、その企画が通る事はありません。
ではどうするか?ということですが、
「自分が書きたいと思う事と、多くの読者が求めていることの接点を探す」
ということになります。
書いてしまうと簡単なのですが、実際に自分の事としてこれをやろうとすると、
いろいろ難しいものです。
というのは、そこに「感情」が入ってくるからです。
頭では分かっているが、心が納得しない、というヤツですね。
自分のこだわりといったん距離をおき、自分の事だけでなく、読者の事を考える。
この心構えの有無で、その後の出版ノウハウを取り入れてどんどん企画が良くなる人と、
そうでない人の差が出てきます。
私は商業出版で著者デビューできるかどうかの分かれ目が、ここにあると考えています。
まとめです。
自分が書きたいと思う事と、多くの読者が求めていることの接点を探しましょう。
いったん「自分」を脇に置いておけるかが、その後の展開を左右します。
2013/07/08時代の流れを、過剰に読む必要はありません
こんにちは、樺木宏です。
以前聞いた話ですが、最近のデジタルネイディブの若者は、
「古い・新しい」といった音楽の年代にあまり関心がないそうです。
一発で検索できてしまい、全ての年代のあらゆる曲にすぐ触れられる世代は、
"自分が初めて聞いた曲が新しい曲' と考えるのだとか。
60年代の曲の次に、90年代の曲、という並びに違和感を感じたら、それはもう年、
ということなのでしょうか。
最近のamazonの書籍ランキングを見ていると、同じような事を感じます。
昔の本が、今勢いを増して売れているのです。
これも、音楽のランキングと同じく、
"自分がはじめて読んだ本が、新しい本"という感覚なのかもしれません。
今までは出版企画書の中でも「時代性」というのは大きなキーワードでした。
トレンドを読み、先駆けて出す事で売れる、という流れは確実にありました。
でもこれからは、こうした"先読み合戦"のような様相は薄れ、
「本質を押さえた良書を、正々堂々と出す」
時代に移行していく、と思います。
これからは本を出す事を焦らず、じっくりと力をつけて行くののが"新しい"のでは?
と思う今日この頃です。