出版社に採用される!出版企画力編
2013/06/06何を書くか、あっさり決まったら危ない!?
こんにちは、樺木宏です。
本を書きたいと思った時にはじめにすることは、
「何を書くか?」
を決めることですね。
あたり前のことなのですが、実はここが結構むずかしいのです。
なぜかといえば、
「人は自分のことが分かりずらい生き物」だからです。
以前読んだ本によると、才能の定義とは、
「無意識に繰り返し高いパフォーマンスを発揮できること」
なのだとか。
すでに定義からして"無意識"というキーワードが入っていることから、
もともと自覚しにくい種類のものなのですね。
例えば以前、こんなことがありました。
その人は、かつてマンガ家として15年、看護師として介護にかかわること15年、
という2つの領域ですごい実績を持ったプロフェッショナル。
でも最初に書こうとしていた企画は、そのどちらとも全く関係のないものでした。
それではいくら提案しても企画は通らない、と思った私は、その企画を諦めてもらうことから支援をスタート。
その上で「マンガ×介護」というテーマで企画をつくったいったところ、
1年で3冊もの商業出版が決まりました。
この例からも分かりますが、自分の強みとは本当に気づきにくいので、
「何を書くか?」
を決めることは、実は難しいのですね。
もしここをあまり考えずに決めているとしたら、すでに
「企画が通らない落とし穴」
に落ちかけているかもしれません。
ちょっと立ち止まって、チェックしてみて下さいね。
そのことが、著者デビューの期間を、グッと短縮するでしょう。
2013/06/05いざという時の出版チャンスを、スムーズに掴める方法とは?
こんにちは、樺木宏です。
著者には2種類の人がいるのを、ご存知でしょうか?
それは、出版のチャンスが来たときに、
・スムーズにチャンスを掴む人と、
・悪戦苦闘して七転八倒する人
の2種類です。
もちろん、あなたも前者の方が良いですよね。
なぜこのような違いが生まれるのか?
能力やスキルの違いでしょうか?
実は、これは「準備」の違いだけなのです。
なぜなら、出版は早い者勝ちだから。
1冊ベストセラーが出たら、すぐ5冊くらいの類書は出てきます。
それを見てから企画書をつくり、通し、書き、印刷して・・・・半年後ですね。
その頃には、ブームが終息していなければ、類書は20冊を越えているかも知れません(笑)
これでは遅いですし、アイデアをひねり出すのに苦労もします。
それに対して、もともと「ネタ」を用意しておけば、早い上にラクです。
ここに能力はあまり関係ありません。
例えば最近で言えば、相続税の増税。
課税される境目が下がる5,000万円→3,000万円になると予想されています。
その結果、対象者が5%→20%に増える、といわれています。
これはまさに読者ニーズの波が、高まる瞬間ですね。
この分野のプロであれば、かなり早い段階から情報が入っているでしょうから、
前もって準備しておけば、出版の追い風を利用できるでしょう。
あるいは、中小企業金融滑化法が今年の3冊で終了する、ということも予め分かっているわけですから、
早い段階で「ネタ」を考案し、提案しておけばよいのですね。
こうした準備が複数案あれば、いろいろな時代の変化が、そのままあなたのチャンスにつながります。
だから、準備が大切なのですね。
今すぐ、でなくとも、虎視眈々と日頃からネタを準備し、ストックしておきましょう。
そのことが、いざというときに、出版チャンスを掴むことにつながります。
2013/05/29マンガにすると売れる?
こんにちは、樺木宏です。
とある業界紙を読んでいたら、
「15~44歳までの男女75%はマンガ好き」
というアンケート調査が出ていました。
大人から子供まで読むのがマンガですから、情報発信をマンガに絡めるのは理にかなったことですね。
例えビジネス書でも、「マンガ=付加価値」となるわけです。
ビジネスパーソンの皆さんの、情報発信の手段としてマンガにする、
あるいは既存のマンガになぞらえる、と言う事は選択肢としてアリなのです。
ただ、ここで注意点があります。
安易にマンガにすれば良い、という事ではないのですね。
逆に評価を下げてしまう可能性もあり得ます。
例えば、
多くのファン数の目を引きたいなら、今「旬」なマンガである必要があります。
旬を過ぎてしまっているマンガだと、さほどの効果は見込めません。
あるいは、分かりやすい例として「説得力」を出したいなら、誰もが認める「典型例」であることが必要です。
「磯野家の相続」という相続本ベストセラーがありましたが、これは相続問題は中流家庭で多く起こっており、磯野家がフィクションとは言え、日本一有名な中流家庭だから成り立つのです。
必然性も大切です。ミリオンセラーになった「もしドラ」では、10代の女の子でも読める経営書、
というコンセプトがありましたから、「分かりやすく伝えなければいけない」という必然性があり、表紙や挿し絵がマンガになりました。
ただ萌え系の表紙にしただけでは無いのです。
このような点をチェックし、ひと工夫していけば、マンガはあなたのコンテンツの、
強力な付加価値になり得ます。
考えてみて損はないですね。
2013/05/29あなたの企画が『売れるかどうか事前に分かる』チェック方法
こんにちは、樺木宏です。
さて今回はあなたに、出来た企画が「売れるかどうか事前に分かるチェック法」
についてお伝えします。
私が商業出版の支援をしていて、実に勿体ないと想うのは、
"多くの人が、企画のブラッシュアップにあまり時間をかけていない"
という事です。
ブラッシュアップをすれば、ブログであれ、商業出版であれ、見違えるほど良くなります。
でも多くの人がそれをしていないのですね。
その理由は、1つには「どこをどうチェックしていいか分からない」という事です。
では、どのようにチェックすれば良いのでしょうか?
企画が通るかどうかのチェックポイントは、実は3つだけです。
・読者のニーズ
・著者の書く資格
・類書との差別化
の3つです。
目的が「売る」もしくは「集客する」ためのコンテンツは、例外なく上記の
3つのポイントでチェックできます。
次は、皆さんの企画が、どの状態にあるかを知る事が必要です。
上記の組み合わせを考えると、下記の3種類になります。
・読者ニーズと著者の資格はあるが、類書との差別化が無い企画
・読者ニーズと類書との差別化はあるが、著者の資格が弱い企画
・著者の資格と類書との差別化はあるが、読者ニーズが無い企画
もし3つの内2つが無いと思えたら、その企画は難しいので、再考しましょう。
自分の企画が上記のどれに当てはまるか分かったら、あとはそのウィークポイントを
カバーするべく、ブラッシュアップしていけば良いのですね。
企画を考えるときは視野が狭くなったり、偏ったりしがちなので、
このようにシンプル化したガイドラインが、大変役に立ちます。
ブラッシュアップを行い、企画をより良いものにしてみて下さいね。