出版社に採用される!出版企画力編
2013/08/06企画で最初に差がつく"ある考え方"とは?
こんにちは、樺木宏です。
多くの人が最初に出版企画を考えるとき、
・自分に何が書けるか
に焦点を当ててしまいます。
もちろんこれも大事な事ではあるのですが、それだけだと片手落ちです。
なぜなら、
それを求めている読者が多くいなければ、売れない
からです。
いくら有意義な内容でも、それを「お金を出してでも読みたい」という人がいなければ始まりません。
もしこの視点が弱いまま、企画を考えはじめてしまうと、いくら一生懸命考えても、
「売れる」企画にはなりません。
そして残念ながら、売れないと思われてしまえば、その企画が通る事はありません。
ではどうするか?ということですが、
「自分が書きたいと思う事と、多くの読者が求めていることの接点を探す」
ということになります。
書いてしまうと簡単なのですが、実際に自分の事としてこれをやろうとすると、
いろいろ難しいものです。
というのは、そこに「感情」が入ってくるからです。
頭では分かっているが、心が納得しない、というヤツですね。
自分のこだわりといったん距離をおき、自分の事だけでなく、読者の事を考える。
この心構えの有無で、その後の出版ノウハウを取り入れてどんどん企画が良くなる人と、
そうでない人の差が出てきます。
私は商業出版で著者デビューできるかどうかの分かれ目が、ここにあると考えています。
まとめです。
自分が書きたいと思う事と、多くの読者が求めていることの接点を探しましょう。
いったん「自分」を脇に置いておけるかが、その後の展開を左右します。
2013/07/08時代の流れを、過剰に読む必要はありません
こんにちは、樺木宏です。
以前聞いた話ですが、最近のデジタルネイディブの若者は、
「古い・新しい」といった音楽の年代にあまり関心がないそうです。
一発で検索できてしまい、全ての年代のあらゆる曲にすぐ触れられる世代は、
"自分が初めて聞いた曲が新しい曲' と考えるのだとか。
60年代の曲の次に、90年代の曲、という並びに違和感を感じたら、それはもう年、
ということなのでしょうか。
最近のamazonの書籍ランキングを見ていると、同じような事を感じます。
昔の本が、今勢いを増して売れているのです。
これも、音楽のランキングと同じく、
"自分がはじめて読んだ本が、新しい本"という感覚なのかもしれません。
今までは出版企画書の中でも「時代性」というのは大きなキーワードでした。
トレンドを読み、先駆けて出す事で売れる、という流れは確実にありました。
でもこれからは、こうした"先読み合戦"のような様相は薄れ、
「本質を押さえた良書を、正々堂々と出す」
時代に移行していく、と思います。
これからは本を出す事を焦らず、じっくりと力をつけて行くののが"新しい"のでは?
と思う今日この頃です。
2013/07/03モヤモヤ耐性があると、著者になりやすい!?
こんにちは、樺木宏です。
出版企画を考えたことのある人には分かるのですが、
どんな企画にしようか考えている間は、一種独特な
"モヤモヤ感"
がありますね。
これはあまり快くない感情なので、一刻も早く逃れようと、
"最初に思いついた企画をそのまま採用してしまう"
事がよくあるようです。
といいますか、私が最初に拝見する企画は9割以上がそうです。
結論から言えばこれは、絶対に避けたいです。
なぜかと言うと、その後企画書作成に費やした労力はムダになってしまうから。
例えばロケットも最初の角度がわずかでもズレれば、着地点は大幅なズレになりますね。
これと同じです。
モヤモヤの苦痛から逃れたいあまり、最初の角度の調整に、十分な時間をとらない人が多過ぎます。
今あるものだけで考えてしまうのはラクですが、
そこで試行錯誤するから、その後の企画の方向性が「売れる」ものとなるのですね。
素晴らしいコンセプトは"モヤモヤ"というストレス状態がセットです。
あなたも是非今まで以上に、"モヤモヤ"してください(笑)
2013/06/26この1点をおさえると企画が見違える、というポイントとは?
こんにちは、樺木宏です。
この1点をおさえると、企画が見違える、というポイントがあります。
それは、
「企画は引き算」
ということです。
なぜ企画が見違えるのかと言えば、
できるだけピンポイントで刺せば、その分読者に深くささるから。
逆に、たし算で考えてしまうと、誰にも見向きもされない企画が出来上がります。
例えば、身近な雑誌で考えてみて下さい。
書店で見かけて、ちょっと面白そうだなと思っても、
それ以外の関心がない記事が多くあれば、読みたいものがあっても買わないですよね。
これを出版企画に当てはめても、結論は同じです。
お金も儲かるし、人間関係もよくなるし、仕事の効率もアップして勉強もはかどる。
こういう拡散した内容では、皆に喜ばれるようでいて、実は誰も買いたいと思わないのです。
ここで分かりずらいのは、世の中には拡散した内容の本もある、ということ。
だから拡散してもいいのでは?と思ってしまいがちなのですが、それは違います。
そうした本の著者は、知名度・実績が圧倒的であれば、日記を書いても売れる人なのです。
新人著者、あるいはそれに準ずる著者は、思いきって引き算にする。
つまり削れば削るほど、著者デビューが近づくのです。
今後の企画考案の、参考にしてみて下さいね。
2013/06/19企画のインパクトが倍になる、逆張りする技術
こんにちは、樺木宏です。
企画のインパクト、欲しいですね。
インパクトがあれば、多少の懸念材料があったとしても、勢いで出版が決まることがあります。
逆にインパクトが無ければ、どれだけ有益で為になる内容でも、企画は通りません・・・。
例えば、残念な企画のパターンの1つに、
「どこかで聞いた事のある話だな・・・」
というのがあります。
だいたい似たような実績と経験を持っている人はいるもので、
本を出すのも早い者勝ち的なところがありますから、
先に出されてしまっているのですね。
後追いして同じ事を言っても面白くないので、編集会議は通らないのですが、
でもこういう企画は非常に多いです。
ではどうするか?という事ですが、
そのインパクトを作り出す方法の1つに、「逆張り」という方法があります。
カンタンに言えば、大勢の人が言っていることと、逆の事を言うのです。
「そんな逆のことを言ってしまっても、大丈夫なの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、大丈夫です。
世の中の本を見ても、1つの売れている本と、逆の内容の本は必ずと言っていいほどあります。
例えば、最近売れている本で言えば、下記の2冊などは対照的ですね。
「なぜ日本経済は世界最強と言われるのか」ぐっちーさん著・東邦出版
「日本大沈没」藤巻健史著・幻冬舎
見事にお互い真逆の事を言っていますが、両方それぞれ支持者がいますし、両方売れています。
後追い、同調をしないで、思いきって「逆張り」。
ぜひ一度はあなた自身に当てはめて、検討してみて下さい。
企画のインパクトが、全く違ったものになりますよ。




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