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あなたも出版できる!心構え編

2019/08/01商業出版で1番危険な言葉とは?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、企画を考えるというのは、基本的にはストレスが多いものです。

なので、ついそのストレスを避けようと、無意識に

「よりどころ」

に頼ってしまいがちなのは、ご存知でしょうか?


たとえば、

・今売れている本と似せることを、よりどころにしてしまう

・業界で「正しい」と言われていることを、よりどころにしてしまう

などは、よくある例です。

このように何か頼れるものがあると、ストレスが和らぐので、すぐに安心できます。


でも、ちょっと待って欲しいのです。

実は商業出版の世界で最も危険な言葉は、

「他の誰もが書いている」

なのです。


すぐに安心できるということは、つまり他の著者や、編集者も、すでにやっているということ。

特に出版社は、機を見るに敏なので、売れている本があると、

違うメリットを読者にアピールし、ちょっと差別化してすぐ本にして出しています。

ベストセラーがでると、数ヶ月後には似たような本が書店に数冊並んでいる、

という光景はあなたも見たことがあるでしょう。


ましてや、業界で「正しい」と言われている内容をそのまま書く本などは、

もっと前から似たような本がたくさんでていると考えて間違いありません。

こうなったら、あとから似たような本を出そうとしても、出版社に企画が通りませんし、

仮に通ってもなかなか売れません。


だから、

「よりどころ」に安易に頼らない、安心しようとしないことが大事です。

それは言い換えれば、

「なんとなく不安でモヤモヤし続ける」

「スッキリしない状態をキープする」

ということです。

こうすることで、初めてアイデアが、

「降りてくる」

準備ができるのですね。


いかがでしょうか。

商業出版の世界で最も危険な言葉は、

「他の誰もが書いている」。

ぜひこの落とし穴に落ちずに、よい本を出していきましょう!


ご参考になれば幸いです。

 

2019/04/25思わず本を書きたくなる、モチベーションアップの方法とは?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、出版ノウハウの実用的な内容ばかりを発信しているこのメールマガジン。

読んでくれているあなたは、

「本を書きたい!」

という気持ちが、とても強い人でしょう。


でも、そんな前向きな人たちでも、波があるのが「やる気」というものですね。

本をこれから出そうという人も、すでに何冊も出している人でも、

やる気が無くなってしまう、ということは避けられません。


そんなとき、どうするか?

言い換えれば、著者としての集客やブランディングのメリットを得続けるために、

どうやってモチベーションを維持すればよいのか?

これは、ブランディングを考えるビジネスパーソンとって、大きなテーマですね。

結論から言えば、

「"違和感" を見つけ、葛藤を感じること」

が、その解決策になります。


違和感とは、

「世の中間違っている!」でもいいし、

「こんなに困っている人を助けたい!」でもいいし、

「もっといいやり方があるのに、もったいない」でもOK。

とにかく、現状に対してあなたが "違和感" を感じ、

そして葛藤をも感じることが、やる気の起点になるのです。


なぜかというと、人はこうした違和感や葛藤を、必ず解消しようという心の働きがあるからです。

そのエネルギーは、目をそらせば、ただのストレスでしかありません。

しかし、見つけて大事に育てていえば、

「創造力の源」

にもなり得るのですね。


歴史を振り返っても、そうした例には枚挙に暇がありません。

絵画の巨匠達も皆そうでしたし、

大きな事業を一代で立ち上げたビジネスパーソン達も、

こうした葛藤に突き動かされている人達が多いのは、皆さんご存知の通りですね。


こうしたエネルギーについては、

マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が、

「創造的緊張」という言葉で、現実との違和感を感じる大切さを提唱しています。


だからあなたも、やる気が落ちてしまったとき、

自分を責めても、まったく意味がありません。

むしろますますやる気が無くなってしまうでしょう。

そうではなく、

「自分は何に違和感を感じて、何に葛藤していたのか?」

と問うこと。

そうやって初心に帰れば、必ずやる気も戻ってくるでしょうし、

決意も新たに、さらに大きなエネルギーを得ることができるでしょう。


そういう意味で、自分のストレスからは目をそらすのではなく、

むしろ真正面から見つめること。

その最も優れたメソッドは初期仏教の瞑想だと思います。

禅でも、マインドフルネスでも、GoogleのSIYでも、元はみな初期仏教の瞑想。

クリエイティブなビジネスパーソンの本を読んでも、

「瞑想」は最近頻繁にでてくるキーワードですから、

半ば常識のようになりつつありますね。

それでも、もしやる気が戻ってこなかったら、その時は、新しい「葛藤」を見つける時期、

ということなのかもしれませんね。

いずれにしても、先に進む指針を得られることには変わりません。


ぜひ「違和感と葛藤」を大事にしていただき、

優れたコンテンツを世に送り出し続けてくださいね。

 

2019/03/22著者ならグッとこらえたい、あることとは?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、はじめて本をだそうとすると、肩に力がはいります。

これは実績や経験は関係なく、だれでもそうなります。


そうすると、どうなるか。

ありがちなのは、

「知識をたくさんもっていることをアピール」

したり、

「自分の実績や権威をアピール」

すること。


それが人情というものなので、

無理もないことだと思います。


しかしその結果どうなるかというと、

「企画が通りにくくなり、売れにくい本になってしまう」

のです。


「ええっ!?逆じゃないの」

と思われた人もいるかも知れませんね。

でも、実際そうなるのです。

これは"新人著者あるある"ですね。

なぜそうなってしまうのか?

元キリスト教の牧師で、リーダーシップ開発の専門家ジョン・マクスウェルは、こう言っています。


「人々は、あなたがどれだけ気遣ってくれるかを知るまでは、
 あなたの知識がどれだけ豊富であると意に介しない」


これは、著者と読者の関係についても、あてはまります。


読者は、著者が自分を気遣ってくれているかどうかを、すごく気にします。

たとえば、

・自分がどんな悩みを解消してもらえる本なのか?

・自分にどんなメリットがある本なのか?

などですね。

だから、こうしたことを

「最優先で」

伝えるのがおすすめです。


しかし、多くの人は逆をやってしまいます。

読者の悩みやメリットは後まわしにして、

・自分の信条や考え方を全面に押し出したり

・自分のスゴさをアピールしてしまう

のですね。


その結果が、

>あなたの知識がどれだけ豊富であると意に介しない

であり、

>企画が通りにくくなり、売れにくい本になってしまう

ということなのです。

いかがでしょうか?

自分をアピールしたくなる欲求をグッとこらえること。

そして、読者を気遣うことを優先する。

それが、著者としてのあなたの飛躍につながります。


ご参考になれば幸いです。

 

2018/12/20著者は、年を重ねるほど強くなる

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、人生100年時代を迎え、定年という概念も時代遅れになりつつありますね。

そんな中、商業出版の著者も、今後年を取ってもますます活躍していく人が増えるでしょう。


ここで、誤解を解いておきたいのですが、

脳細胞は、年を取ると減っていく一方で、どんどん衰えるだけ、

という知識は、古い時代のものです。

最近の脳科学では、年をとるとともに、脳細胞の一部は新しく再生されるというのが定説です。


それだけでなく、加齢と共に、脳の細胞同士がつながる能力はどんどん高まっていくことも、分かってきています。

例えば、神経科学者アルバロ・パスカル=レオーネの研究によれば、脳の灰白質の構造と機能が変わることが示されています。


つまり、著者にとって大切な、アイデアを出したり、経験と知識を組み合わせたり、という能力は、

年をとればとるほど、増していくのですね。


なお、それらの「組み合わせ」能力は、40代を超えたころから、さらに高まっていくようです。

オヤジギャグという言葉がありますが、ちょうど脳細胞の「組み合わせ能力」

が活性化する年齢が名前になっているあたり、興味深いですね。

ひょっとしたら、オヤジギャグを連発して周囲の失笑をさそっている人は、

その方向を企画考案に向け直せば、きっと商業出版の力強い後押しになるのでは?

などと思います。


いかがでしょうか?

もしあなたが、「もう年だから」などと考えていたら、

それは過去の誤った知識による洗脳以外の何ものでもありません。

「年をとればとるほど、アイデアが出やすい体質になる」

「脳の組み合わせの能力は、今後衰えるどころか、ますます高まり続ける」


まだ本を出していない方は、今からでも、全く遅くないですし、

もうたくさん出した方も、これからが著者としての本番。

むしろ、年を重ねれば重ねるほど、強くなる。

ご参考になれば幸いです。

 

2018/10/25能ある著者が隠す、"爪" 以外のあるものとは?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


最近は風邪やら風疹やら、いろいろと流行っているようですが、

体調はいかがでしょうか?

知的アウトプットこそカラダが大切、自分をケアしてあげてくださいね。

さて、突然ですが質問です。

あなたは「話しがうまい」人でしょうか?


残念ながら私はさほどうまくないのですが、

著者を目指す人には、知識が豊富で、いろいろな話題の引き出しを持っていて、

聞く人を飽きさせない「話しが上手い人」も多いもの。


だからあなたも講演やセミナーでは、アンケートでも高く評価されたり、

尊敬されているかもしれません。


でも、著者にとっては、ここに大きな落とし穴があります。

実は、「話しが上手い人ほど、著者としては敬遠されがち」なのです。


「えっ、逆じゃないの?」

と思われた人も多いと思います。

それくらい、意外なことですよね。


でも、ちょっと考えてみてください。

とても知識が豊富で、話しがうまくて、よい話をたくさん聞けるとしても、

それだけで「家に招いて一緒に食事をしたい」

と思うでしょうか?

講演やセミナーを聞くということは、聞き手にとっても「オンタイム」。

仕事モードで気合いをいれて出かけるものです。

対して、読書は基本的に「オフタイム。

ひとりしずかに、プライベートな時間をつかって、リラックスしながら読むもの。

オンタイムで尊敬に値するとしても、そのままオフタイムでも一緒に・・・

とはなりません。


素の自分にもどってリラックスしているときに、

いくら話題豊富だからといって、知識をひけらかされるのでは、ちょっと引いてしまいますし、

合理的だからといって、上から目線で押し付けられるのでは、疲れてしまうでしょう。

ベストセラーとなって多くの人に読まれる本は、このあたりに気を配っている本が多いです。

著者がいかにすごい知識量の持ち主でも、いかに合理的な素晴らしいノウハウでも、

「読み手が疲れないように、感情を想像しながら、知識を隠して伝えている」

のですね。

最初の本を出そうとしている新人著者の場合は、

とくに気負ってしまいって、逆に知識量や素晴らしさをアピールしてしまいがち。

こうした知識を知っておくだけでも、

読者の心証も、売れ行きも大きく変わってくるでしょう。


動機が「自分のすごさを伝えたい」のか、

それとも、

「読者に分かりやすく理解してほしい」のか?

ここが、著者としてのあなたを大きく分ける、最大のポイントなのです。


言い換えれば、ベストセラー著者になるために、

ものすごい知識やすごい解決方法は必要ない、ということ。

「能ある鷹は爪を隠す」ということわざは、著者のためにあるようなものですね。


あなたの著者としてのポテンシャルを最大限に活かすための、

ご参考になれば幸いです。

 

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