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あなたも出版できる!心構え編

2021/01/28よいアウトプットは"押忍"が9割

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


誰もが情報発信する時代ですね。

SNSやメールはもちろん、ブログや電子書籍、あるいはYouTubeなど、

自己表現であれビジネスであれ、情報を発信するのが当たり前の世の中になりました。

そうした流れもあり、数年前からアウトプットに関する書籍なども多く出版され、売れているようです。


ただ、そこには落とし穴もあります。

というのも、そうした本に書いてあるのは、

「どう情報発信するか」が中心だからです。

具体的方法は分かるのですが、肝心の、

「誰に」「何を」情報発信するかは、ほとんど教えてくれません。

それもそのはず、

「誰に」「何を」情報発信するかは、人それぞれ。

個性や好き嫌い、エネルギーを費やしてきたこと、実績や将来の目標といった、

ひとくくりに出来ない内容だからです。

そこを1冊の本に書こうと思っても、とてもまとめきれないか、

できても抽象的な内容にならざるを得ないのですね。


そのため、たとえばアウトプットの方法だけを網羅した本を読んだとしても、

ほとんど人に読まれない情報発信をすることになってしまったり、

逆に、迎合して本来の自分とはズレたアウトプットをしてしまう、

といった残念な例が後を絶たないのです。

さらに悪いことに、そうした情報はネット上にいつまでも残ってしまいますから、

よかれと思ったことがマイナスブランディングになってしまうことも、

残念ながら多いのですね。

それが商業出版で、著者として書いたものなら、なおさらダメージは大きいのです。

ではどうするか?

ということですが、ここに近道はありません。

自分に向き合うこと、本心を探ること。

それは時にモヤモヤすることですが、そこを経ない限りは、

安易に間違ったものに飛びついてしまいます。


そうならない為にも、あえて前向きに、モヤモヤしましょう。

空手ではありませんが、押して忍ぶ、いわば「押忍」の精神ですね。

つまり、

「よいアウトプットは"押忍"が9割」。

真面目な話、このマインドセットで情報発信はうまくいきはじめますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/12/17あえて休む、という選択肢も大切です

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、あなたはすでに本を出していますか?

もちろん、という人もいるでしょうし、

まだこれから、という人も多いでしょう。


あなたがどちらに当てはまるにせよ、

出版企画を考え、出版社に提案し続ける、という行動には違いがありません。

そしてそれは時として、とてもストレスになります。


はじめて本を出すのであれば、出版企画を考えること自体がけっこう大変でしょうし、

すでに何冊も出していても、実はその労力はあまり変わらないものです。

たとえベストセラー著者といえども、考案のストレスから、

モチベーションが下がることはよくあるのです。


こんなときはどうするか?

「なにもしないで休む」

のがおすすめです。

商業出版だ、著者だといっても、結局本は読者とのコミュニケーション。

こちらが疲れていたり、気分がのらないのではれば、

良いコミュニケーションがとれるはずもありません。


こんなときは、無理せずに休む。

趣味でも、運動でも、ふとんをかぶって寝る、でもOK。

いったん商業出版から離れて充電することが、

遠回りのようでいて、実はよい本をつくる近道だったりします。


そしてやる気がもどってきたら、また再開すればいいじゃないですか。

いったん引くこともまた、ストレスマネジメントであり、著者としてのスキルです。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/12/03あとから同じような本を出して売れるかどうか?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、今日の記事のタイトル。

実はこれ、商業出版で出版企画書を書く上で、とても重要な考え方です。


というのは、出版社が常にチェックしていることだからです。

売れる本のテーマというのはある程度決まっていますし、毎年7万冊近い本が出るわけですから、

似たような本が増えてしまう傾向があります。

その中で、「あとから同じような本を出して売れるかどうか?」が、企画が通るかどうか、の成否を分けるのです。


もし、

「すでに出ている本とあまり変わらないな」

と思われてしまえば、すでに売れている本を書いている人や、一定の知名度がある人に、

書いてもらいたくなるのが編集者の思考です。

出版社の側からすれば、それで何の問題もないのですが、

新人著者の立場からすれば、企画が通る可能性が低くなってしまうのですから、

これは避けなければいけませんね。


しかし逆に、

「これは、この点が新しいな」

と思われれば、出版企画が通る可能性はグッと高まってくるのです。


ここでポイントになってくることがあります。

それは、読者にとって新しいメリットかどうか、です。


プロが見てやっと違いが分かるようでは、素人である大多数の読者には通じません。

まったく専門知識がない人がみて、明らかに自分事としてメリットを感じられるかどうか。

いわば、「プロであり著者としての自分」をいったん脇におき、

読み手のことを思いやれるかどうか。


ここが新人著者が、似たような本を押しのけて、

著者デビューを果たすための、大事な考え方なのです。


こうした考え方のもと、

「あとから同じような本を出して、売れるかどうか?」

を考えて、出版企画書をつくっていけば、商業出版は夢から通過点に変わりますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/11/19売れる本をかける人とそうでない人の、"ある違い"とは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


前回は、著者とラーメン屋の共通点、ということで、

どれだけ腕が良くとも、ラーメン店を開こうとすれば、今どんな店が人気なのか食べ歩くべきなのと同じで、

今どんな本が人気なのかを、本屋で棚をみることが大切、

というお話をしました。

ラーメン店も、商業出版も、買ってくれる人が主役なので、当然といえば当然の話ですね。

正直、こうやって文字で読むのであれば、

誰でも「その通りだな」と思うことでしょう。

理論的には、まったく問題ない。

が、しかし。

いざ自分が本を書いて著者になろうとすると、なかなかそうスムーズにはいかないものです。


それはなぜか?


なぜなら、

「自分が尊敬する人や、自分と同レベルの人に、カッコつけたい」

という思いが、心のなかにあるからです。


いいかえれば、

「素人の読者ではなく、自分の身の回りにいる玄人を喜ばせたい」

という「欲」があるのですね。


この「欲」の引力は強烈で、知識などあっさりに吹き飛ばしてしまいます。

本屋で棚をみて、「こういう本が売れているのか」と感じても、

「でも、こんなにお手軽で簡単そうに見せたら、あまりカッコよくないな」

などと感じるのが人情です。

そして、

「もっとこう、自分の凄さが伝わるよう、もう少し複雑に見せたいな」

と考え始めます。

そして結局は、読者よりも自分が喜ぶ出版企画書をつくりがちなのです。

その結果は、いわずもがな。

なかなか企画が通らなかったり、仮に通っても売れない本になってしまうのですね。


商業出版で本を出そうとするとき最大のハードルは、

「自分自身の欲」

なのです。


ただ、この欲は、誰しももっているもので、否定したり、抑圧してみてもはじまりません。

それを踏まえた上で、どうやってそうした感情もコントロールしながら、

売れる方向に自分の本をもっていくか。

そうした感情とのつきあい方こそが、

売れる本を出せる人とそうでない人の、一番の違いと言えるでしょう。


自分の本心の欲を見据えつつも、

それに流されないようにうまくつきあっていく。

知識を介入させながら、感情とうまくバランスをとっていく。

それは、ベストセラー著者なら必ずもっているスキルなのです。


あなたの専門知識や実績にこれが加わったなら、

本を出すことは夢ではなく、日常になりますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/11/12著者とラーメン屋の"ある共通点"とは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版というと、

「ハードルが高い」

というイメージがありませんか?


実際そういう面はたしかにあるのですが、

実は著者に求められる「書く資格」については、

それほど高いハードルではありません。

自分の専門分野をもち、そこで実績や経験を積んだ人であれば、

かなりの人がクリアしている、といってもいいほどです。


でも、商業出版で本を出版することは、けっこう難しい。

それはなぜでしょうか?


それは、

「自分の内側のほうにばかり意識が行きがちだから」

なのです。


これは、ラーメン屋で考えてみればよく分かります。

ラーメン店を開業しようと思えば、どれだけ腕が良くとも、今どんな店が人気なのか食べ歩くべきですね。

だれもが納得できる、当たり前のことです。

もし、

「今、どんなラーメンが流行っているのか、何も知らない」

「これまで、どんなラーメン店が繁盛してきたのか、ブームを全く知らない」

という人が、自分の想いだけでラーメン店を開いたら、

ちょっとズレた残念な店になってしまう可能性は高いでしょう。


商業出版も同じです。

「今売れる本」を書こうと思えば、今どんな本が人気なのかを知るため、

「今、素人向けで売れている本」

を踏まえることが大切です。

過去や現在の流れを無視した企画では、

いくら著者の知識や実績がすごくとも、

ちょっとズレた残念な出版企画になってしまうでしょう。


ラーメン店も、商業出版も、

「買ってくれる人が主役」なのですね。


ぜひ書店で実際に、ご自身が出そうとする「棚」をみてみましょう。

そして売れている本を手に取り、目を通してみてください。

そして「今どのような本が、読者に求められているのか」を、感覚としてぜひ感じてみましょう。


それがあなたの専門知識に加われば、鬼に金棒ですよ。


ご参考になれば幸いです。

 

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