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あなたも出版できる!心構え編

2021/09/02これは書きたくないな・・・と思ったら読む話

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


企画を考えていて、ストレスを感じたことはないでしょうか?


もちろんここでいうストレスとは、

「めんどくさい・・・」

とかそういうことではなくて(そういう時もあるとは思いますが)、

「葛藤が凄くて、書くかどうか本気で悩む」

という類のストレスです。


だれしも長年仕事をしていれば、

「できれば思い出したくない」

という、トラウマのような、ストレスの大きい出来事があるものです。

ましてや本を出そうというくらい、その道を真摯に歩んできた人ならばなおさらでしょう。


そんな出来事や、それにまつわる学び、気づきを、

「書こうかどうか本気で悩む」

ことが、著者にはあるのですね。


そしてこのとき、どうするか?

それが、あなたの著者としての方向を決めることもあります。


書くのか、書くのか、書かないのか。

避けるのか、向き合うのか。


それによって、

「あなたという人が、何によって覚えられるか」

も変わってくるからです。


また、葛藤が強い出来事は、

人の心を打つストーリーになること多いです。

それは共感、尊敬といった感情につながることもしばしば。


つまりいろいろな意味で、

著者としての今後が、ここで決まってくるのですね。


少なくとも、

売れ筋の流行に乗っかって安易にテーマを決めるよりは、

はるかに深く、納得感があり、しかも多くの人の心に刺さる本になる。

そうなることは、間違いないでしょう。

これは書きたくないな・・・というストレスを感じた時の、

ご参考になれば幸いです。

 

2021/08/05メダルを取るのは著者と読者、どっち!?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


東京オリンピックが開催中ですね。

日々選手達の活躍とメダルラッシュが見れて、

やっぱりスポーツはよいものだなぁと感じる日々です。


ただ、著者は、アスリートとはけっこう違いがあります。


たとえば、

「頑張っていい本を書いて、金メダルを取ります!」

的に気合いが入っている、出版を目指す人。

たまにいらっしゃるのですが、実はすでにボタンを掛け違っています。


というのも、

商業出版では、本の主役は読者だからです。


著者が頑張って金メダルを取るのではなく、

読者にあたかもメダルをとったかのような、よい状態に到ってもらうこと。

それが本の、そして著者のゴールなのですね。

いわば、著者は「応援者」なのです。

ここを間違っていると、

努力の方向が「自分」に向いてしまいます。

そうなると、

自分の回りにいるプロやセミプロの目線が気になり、

分かりやすい内容や表現もそこそこに、

難解な内容や婉曲な表現を好ましく感じたりします。


そうした本は、大半の読者を置き去りにしてしまいますので、

読者ニーズが減ってしまい、企画が出版社に通らないか、仮に通っても売れません。

しかし、これが逆になるとどうか。

読者にいい状態になってもらうために、知恵を絞ります。

分かりやすい平易な表現を心がけ、

専門用語は極力減らし、一瞬で伝わるような例え話の工夫にも力が入ります。


そうした心構えは行間から読者に伝わりますので、

内容と気持ちの両面で、よい読後感を与える本になるのです。


このように、同じあなたが書く本でも、

最初の心構えだけで、まったく違う本になってしまうのですね。

当然、売れ行きもその後の著者ブランドも、

まったく違うものになるのは言うまでもありません。


世の中、全ての競争で自分が勝たないといけないわけではなく、

「どれだけ応援したか、サポートしたか、フォローしたか」

という競争もあります。

商業出版の著者は、まさにこれなのです。

スポーツとはまったく違った、著者の勝負の世界。

あなたの読者が「勝つ」ための、

ご参考になれば幸いです。

 

2021/07/22なぜかポテンシャルを発揮できない人のための、たった1つのコツ

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


ご存知のように、商業出版で本を出すと、あなたの名前で書店に本が並びます。

新聞等のメディアに広告が出るかもしれませんし、

WebやSNSでも紹介されることが増えてくるでしょう。


そうしたことを考えると、

つい肩に力が入ってしまいがちなのも、無理はありません。

「すごい内容を書きたい」

「高度なノウハウを持っていることをアピールしたい」

などなど、力んでしまう人が多いのも、こうした理由によるものです。


が、しかし。

そうしたマインドセットのままだと、

残念ながらあなたの著者としてのポテンシャルは、

半分も発揮されないでしょう。


実際、優れた人なのに、企画がいまひとつパッとしなかったり、

いい本を出しているのに売れないのは、このあたりが原因であることも多いです。


なぜなら、

大多数の読者は、「すごい内容」についてこれないからです。

その一方で、「著者のアピール」には敏感で、自慢はすぐに感じ取ります。

その2つが組み合わさると、読者にしてみれば、

「自分には合わない内容で、かつちょっと敬遠したくなる本」

が出来上ってしまうのですね。


そういう本の企画がパッとしないのも、あまり売れないのもまた、

無理のないことなのです。


ではどうするか?

ということですが、答えは1つだけ。


あなたの方から、読者に歩み寄る。

これしかありません。


書店にいけば、そうした例をたくさん見ることができます。

平積みになっているベストセラーは、

今やどれも「読者への親切勝負」を競っています。


そうした本を眺めていると、

本当に競わなければいけないのがどのフィールドなのか、

自分目線ではなく、読者目線で親切にしなければいけない理由が、

体感できることでしょう。


そういう意味で、

よい本を書こうと思ったら、

まずは書店に行って、棚を見ること。


その上で読者にどう歩み寄るか考えることが、

あなたのポテンシャルをフルに活かす本につながるでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2021/07/08商業出版の主役は、著者?それとも...

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、今回の記事。

商業出版の主役と聞かれて、あなたは何と答えるでしょうか?


結論からいえば、

「著者ではなく、読者」なんです。


たしかに著者は、目立ちます。

名前がカバーの表面にもかかれ、

背幅の部分にも書かれます。

あたかもそれは、映画で言うならば主演俳優のようなものに思えるかもしれません。

でも、主役ではないのです。


なぜなら、

お金を払って買ってくれるのは、読者だから。

そして商業出版とは文字通り、

「ビジネスとしての出版」

なのですね。

ビジネスとして対価を払って頂くからには、

価値を提供する必要があります。


そして価値を提供するには、

読者が何を求めているかを知り、それを満たす必要があります。


つまり、ビジネスである以上、

「読者の欲求」から始まる必要があるのです。


だから、主役は読者。

正確には、読者の欲求が、主役なのですね。

このことを、

知らない人、あるいはただ知識として持っているだけの人と、

腹落ちして体得している人とでは、

出す本の内容が全く違ってきます。


前者は、どうしても自分が中心になります。

内容は、ライバルを意識したものになり、素人読者はおいていかれがち。

文章は、専門用語で書いてしまいがち。

表現も、平易な言葉よりも、やや婉曲な表現が多くなります。

「自分の凄さ」をアピールしたい気持ちが、全面に出ている書籍になるのです。


こうした本、あるいは出版企画は見る人がみればすぐ分かります。

だからなかなか企画が通らないし、仮に通ってもなかなか売れないのですね。


一方、後者の「主役は読者」と腹落ちしている人は違います。

内容は、レベル感が高すぎず、素人の読者に親切な配慮がされています。

文章は極力専門用語を使わず、

表現もスムーズにテンポよく読めるように工夫されています。

読者に価値を提供したい、という姿勢が本全体から発散されています。


こうした本も見る人が見ればすぐ分かりますし、そういう著者を応援したくもなります。

だから本もより良いものになっていき、

世に出る時はよい扱いで出されることとなり、

売れる本になりやすいのですね。

著者ではなく、読者。


いかにノウハウやハウツーを暗記しても、

この土台の心構えの部分が無ければ、

そう長く持たずに崩れ去ってしまうでしょう。


逆に、読者に、全力で貢献すれば、

結局は、それはあなたにぜんぶ返ってくることでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2021/06/17ときには頼る、も大切です

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


自力で商業出版で本を出すための、ノウハウを毎週お伝えしています。


その私が言うのもなんなのですが、

ときには、「頼る」ことも大切です。


何を頼るかというと、

・自分の強みを見つけてもらう

・売れる本のアイデアを出してもらう

・世の中の本と比較してもらう

などなど。


というのも、

自分で自分の企画を考えることは、1番難しいからです。


たとえば、

あなたは客観的にみて「すごい」ことができるとしても、

自分自身では「当たり前」と思ってしまう傾向があります。

それはその凄さのいかんにかかわらず、そう感じるように人間の脳はできています。

だから、自分の「著者としての強み」には、自分ではなかなか気づけないのですね。


また、

自分で出版企画を考えようとすると、

「自分や、まわりのプロ」が基準になりがちです。

文字通り、そこが思考の基準になってしまっているので、

世の中の大多数を占める素人が盲点になってしまいます。

だから、「読者ニーズ」の大きい本を出すことが、遠のいてしまうのです。


あるいは、

自分の出したい内容が、世の中の本と比べてどうなのか?

についても、分かりにくいです。

というのも、自分自身はプロなので、高度で複雑な内容に魅力を感じるから。

シンプルで分かりやすく、読者に親切だから売れているなどは、魅力がわかりません。

だから、

「こんな本がなぜ売れるのか?」

と不思議に思ってスルーする、ということが起こってしまうのですね。


ここまでお伝えした3つのことは、

「著者の強み」「読者ニーズ」「類書との差別化」といって、

商業出版で売れる本をつくる上では、企画に欠かせない要素です。

これらが自分では気づきににくいのですから、

「頼る」ことも、大事な著者としての戦略なのですね。


ノウハウを学びつつも、詰まってしまったときのご参考になれば幸いです。

 

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