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あなたも出版できる!心構え編

2020/05/21著者に悪影響を残してしまう本と、好影響を与えてくれる本の違いとは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


さて、世の中にはさまざまな情報が、飛び交っていますね。

なるほどと思う情報もあれば、眉唾と思えるものもあり、まさに玉石混交といった印象です。


こういう状況を見て思うのは、情報を発信する側のマインドセットの大切さです。


関心を引きたいとか、アクセスを増やしたい、といった動機で書かれている記事や情報は、

奇をてらっているだけに一瞬関心を引きます。

しかしあまり役に立たないし、読後感も悪いので、悪印象しか残りません。

もし同じようなマインドセットで著者が本を書いてしまうと、同様な悪印象を読者に与えることになってしまうでしょう。


こうしたことは頭では分かっていても、いざ出版となると気負ってしまい、忘れがちになるので注意が必要です。


商業出版の書籍は、長く残ります。

書店にも比較的長く置かれますし、ネット書店ではいつまでもデータが残ります。

ネット書店の多くは検索で上位表示されるように対策されているので、

あなたの名前で検索すると、1ページ目に検索結果がでることも多いでしょう。

そんな中で、読者に好印象を与えない本が長く残ってしまったら、あなたのブランディングに悪影響が出てしまいますね。


そうならない為にも、商業出版で本を出そうとおもったら、まずはマインドセットが大切です。

・今売れているからといって、安易に流行のテーマに乗らないこと。

・気を引きたいからといって、タイトルでむやみに誇張した表現をつかわないこと

・読者が再現できるように気を配り、小難しくしたり、婉曲な構成にしないこと

・実際に今日から行動できて、本当に結果がだせる具体的な方法も書くこと


こうした心構えで本を書けば、それは読者に伝わります。

先に挙げた悪影響とは逆の、好影響が生まれますし、

それは売れ行きにも反映されるでしょう。

そしてここは大事なところですが、そうした好影響は、何年も経ったあとでも生き続けるのです。


よい意味でも悪い意味でも、長くあなたに影響を残すのが、著者という仕事です。

ぜひよい面だけを活かして活躍して頂ければと思います。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/04/23納得いくまで考える、のススメ

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


さて私は、「納得いくまで、企画を考える」ことを強くおすすめしています。

本を書こうという人は本業で成功していたり、忙しい人が多い。

あるいは、本をすでに何冊も出していて、力配分が決まっている人も多い。

そうすると、

「まぁ、これくらいでいいか」

となりがちです。

そうではなく、「そこをもっと、納得いくまで時間とエネルギーを使う」ことを、

おすすめしているわけです。


それはなぜか?といえば、

「著者が心の底から納得し、確信していない企画が、よい本になった例を私は知らない」

からです。


単に売れる本ということだけあれば、その限りではありません。

時流に乗るか、あるいは見込み客リストを大量に持っているなどの条件を満たせば、

著者が納得がいっていない本でも、売れる本になることはあります。


しかし、そういう本はえてして、後にお金以外のものが残りません。

何年もたって振り返って、自分でも読み返したくなることもなければ、

出して良かったと本当に思い続けることもあまりないのです。


そうではなく、満足感や意義を感じ続けることができる本。

その上で売れて、お金も入ってくる本。

そうした「よい本」をつくるために必要なのが、

納得いくまで企画を考え、

時間もエネルギーも注ぐこと、

なのですね。

だから自宅で過ごす時間が多いときは、大きなチャンスと言えるでしょう。


そうした「よい本」の出版を積み重ね、

一朝一夕には追いつけない、あなたならではの著者のブランドを築いて頂ければと思います

 

2020/03/26商業出版は「北風」ではなく「太陽」がうまくいく

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


「商業出版で著者デビュー」というと、どうしても肩に力が入りがちですね。

自分の考えを、より正しく、より強く訴えたい、と思うのも無理はありません。


ただそうなるとどうしても、

「〜が正しい」

「〜すべき」

といった、大上段に振りかぶった表現が増えてきます。

言い換えれば、「義務」を読者に訴えるイメージですね。


しかし、商業出版でこれは得策ではありません。

なぜなら、ひとを動かすのは義務ではなく、意欲だから。


考えてみれば、本というものは今の時代、決して安いものではありません。

情報がいくらでも、いつでもどこでも、無料で取れる時代です。

約千数百円の情報代は、決して安いものではないでしょう。


そんな中で、「〜すべき」といったところで、

それにお金を喜んで払おうという人はあまりいないのです。


しかし、「意欲」は違います。

人は悩みを解消できると感じれば、喜んでお金を払います。

あるいは、より心地よい感情が得られると思えば、お金を出し惜しみすることはないのです。

だから、商業出版で訴えるべきなのは、義務ではなく「意欲」なのです。


イソップ童話の「北風と太陽」はそういう意味で、

著者に大きなヒントを与えてくれるものなのですね。


もちろん、著者であるあなたが、自分の言いたいことを大事にするのは当然です。

しかしそれをただ前面に出すのではなく、ましてや押し付けることなく、

「どうやったら自然に読み手の意欲を引き出せるか」

と考えること。

このことだけで、あなたの企画の採用確度は劇的にアップし、

売れる本に変わることでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/03/12著者は、"何によって人に憶えられたいか" が9割

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


さて、ご存知のように、商業出版は出版社がお金を全額払い、著者は印税をもらって執筆しますから、採用のハードルが高いと言われています。

だからでしょう、

「とくにかく本を出すにはどうすればいいか」

と考え、本を出すこと自体が目的になってしまう人が多いようです。

あるいは、本を出した後「○万部売りたい」と、部数が目的になる人も大勢います。

本を出し、売れさえすれば、ブランディングができて集客にも好影響があるはず、と考えるのですね


が、しかし。

それは正しくありません。


なぜなら、

著者のブランド力は、どれだけアピールできたかという「量」ではなく、

読者が本を読んでどんな読後感をもったかという「質」で決まる

からです。


例えば、

今売れ筋のテーマだからといって、安易にそれに乗っかってしまうケース。

確かに出版が決まる可能性は高まるでしょうし、それを読む人も増えるかもしれません。

しかし、そのテーマがあなたの人柄や考え方、そして信念を反映していないなら、

誤ったイメージが読者に伝わってしまう可能性だって高いでしょう。

そうした本が少々売れたからといって、それがあなたのブランディングになるでしょうか?

なりませんよね。

ブームは必ず過ぎ去るものですから、お手軽に手に入れたものはあっさり去ってしまうでしょう。

一方で、すでに出した本はずっと残り続けますから、誤ったイメージもその先、残り続けるのです。


本を出そうとするなら、考えるべきは、量ではなく質。

ドラッカーの有名な言葉、「あなたは何によって人に憶えられたいか」は、

新人著者にこそ当てはまる言葉なのですね。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/01/30書きたいことを"決めすぎない"ほうがうまくいく

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて商業出版で本を書くとき、

「これを書きたい!」

という熱い思いはとても大切ですね。

それは書く原動力となり、行間から伝わって読者の心を打つものです。


ただ想いが強いあまりに、書きたいことを細部まで細かく決めすぎてしまうと、

それはそれで別の問題がでてきます。


というのも、目次の章や節といった細かい枝葉が決まってしまえば、

「誰に何を書くのか」というコンセプトも決まってしまうからです。

枝葉が決まってしまえば、幹や根っこの位置も決まってしまうのです。


これの何が問題かというと、売れないコンセプトだったときに、

売れるように企画を変更できないことです。


たとえば、読者が少ないから、もっと多くしようとします。

しかしそれは「誰に」書くのかという、コンセプトを変えることです。

いわば幹や根っこの部分を変えたいのですが、枝葉の位置が固定されていれば、

それが難しくなってしまうのです。


あるいは、似たような本と同じになりそうなので、

切り口を変えたい、あるいは書く内容を絞り込みたい、と考えたとします。

そうすれば差別化できて、企画が出版社からOKがでるでしょう。

しかしそれは「何を」書くのかを変えるということですから、

枝葉が先に決まっていると心理的に抵抗が生まれてしまいます。

結果、コンセプトが変わることはなく、売れる企画になることもまたないのですね。


いかがでしょうか。

書きたいことを細部まで細かく決めすぎてしまうことは、

自由なコンセプト考案を妨げ、あなたの著者としての表現の可能性をもスポイルしてしまうのですね。

想いは大切にしつつも、ある程度の「余白」を常に残しておくことで、

こうしたデメリットを避け、著者としての可能性を最大限に発揮していきましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

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