あなたも出版できる!心構え編
2017/10/06ビジネス書ブームが去っても、商業出版で本を出す方法とは?
こんにちは、樺木宏です。
ビジネス書ブーム、という言葉をご存知でしょうか?
一説には、2000年〜2010年までの期間を、そう呼ぶそうです。
出版点数も売上も多く、ビジネス書でいわゆる「有名著者」を多く輩出した時代ですね。
業界の中では、近年ビジネス書も右肩下がりなことから、
「ビジネス書バブルが弾けた」という言いかたをする人もいるそうです。
ただ私は、そうした空気は、あまり新人著者には関係無いと思っています。
というのも、影響を受けているのは「多作」なビジネス著者がメインだからです。
それまで年に10冊も20冊も出していた方で、似たような内容の本を多数出していたようなケースでは、
かなり大きな影響を受けていると思います。
でも用意周到に準備して「渾身の1冊」を出す新人著者は、それほど大きな影響は無いのです。
もちろん、ハードルは上がっています。
出版社では、以前よりも企画が通りにくくなっているのは事実。
でも考えてみれば、その先の「読者の悩み」は依然として変わらずあるわけですから、
「売れない本」の企画は通りにくくなっても、
「売れる本」への需要は逆に増しているのですね。
時代と共に常に移り変わるそのニーズを読み取れば、チャンスは相変わらずあります。
しっかり企画力の「基本」を踏まえている人は、その変化についていけます。
アリとキリギリスではありませんが、コツコツと「企画力」を磨いてきた人には、
逆にチャンスの時代なのです。
なんとなく流されるのではなく、しっかり「企画」という軸をもって、引き続き本を出していきましょう!
2017/09/14"確信"できれば、出版は上手くいく
こんにちは、樺木宏です。
商業出版で本を出すというと、「特別な人がすること」というイメージがありますね。
錚々たる有名著者を思い浮かべてしまって、
「こんなふうに言いきってしまってよいものか」
と、ためらう気持ちも生まれがちです。
でもそのように躊躇することは、商業出版ではデメリットしかありません。
というのも、それは「弱気」に見えてしまうから。
その弱気は出版社にも伝わりますから、編集者も及び腰になってしまいます。
そういう意味で、商業出版の著者は、謙虚すぎると損をしますから、
「著者というキャラクターを演じる」
くらいのつもりで、ちょと違うテンションの方が上手くいくのです。
そうした心構えに加えて、じつは「姿勢」も大切です。
マドリッド自治州大学の心理学者ブリニョール博士らの研究によれば、
「背筋を伸ばした姿勢で書いた内容については、丸めた姿勢で書いた内容よりも、確信度が高い」
ということが分かっているそうです。
だから出版の企画を考えるとき、本を執筆するときは、
「姿勢を伸ばして書く」ことを心がけるだけで、内容もまた良くなってくるのですね。
いかがでしょうか?
ちょっとしたコツではありますが、心に作用することだけに、その効果は大きいですよ。
ぜひ試して見てください。
2017/08/24商業出版は、"ちょっと暑苦しい"くらいがちょうどよい
こんにちは、樺木宏です。
さて、多くの著者さんの出版デビューをみていると、
その後長く活躍し続ける人には、「これはいいな!」と思う共通点があります。
それをぜひあなたにも取り入れてもらいたく、今回の記事を書いてみました。
それはなにかというと、
「"熱い想い入れ"をちゃんと見せている」
ということです。
だれしも専門分野やこだわりのあるテーマで書くのだから、当たり前のようですが、じつはさにあらず。
つい同業他社やライバルが気になってカッコよく書こうとか、すごい内容のように見せたいとか、
そうした雑念が入ってくるからです。
本は、カッコつけてもロクなことはありません。
当の本人は悦に入っていても、読者から見れば、
「自分のための本ではないな」とか、「温度が低いな」などと思われるのがせいぜい。
書籍の場合は著者と読者の距離感もありますし、その分量からメッセージも拡散しがち。
だからむしろ、
「温度高め」「ちょっと暑くるしい」
くらいで、ちょうどよいのです。
とはいえ、そうした「情緒的」な面を出すことは、ためらわれてしまうこともあるでしょう。
また、いざ本を世に出す段になると、反論や批判も気になってきますから、角を丸めて無難な表現にしがち。
でもそこをあえて一歩踏み込み、あなたの「感情」「主観」を、温度高めに見せられるかどうか。
そこが、読者の共感を呼び込み、その後の口コミや好レビューなどにも直結してくるのですね
迷ったら、ちょっと暑苦しいくらいで書く。
ぜひ、取り入れて見てください。
2017/07/27販促と中身、どっちが大切?
こんにちは、樺木宏です。
さて、商業出版は文字通り「ビジネスとしての出版」ですから、
売れることがとても大切です。
売れれば著者のブランド力も上がりますし、印税も入ってきます。
出版社も大喜びです。
いかにいいものをつくっても、その存在を知らなければ、誰も買えません。
だから広告などで知ってもらうことは、とても大切です。
そういう意味で、販促やマーケティングは欠かせないものです。
しかし、矛盾するようですが、「売れることを大切にしつつ、執着はしない」
ことは、もっと大切です。
というのも、売らんがために、宣伝や広告にばかり力を入れて、
肝心の中身がおろそかになってしまうことが、ままあるからです。
本をつくっている間は、
「この中身だけで、売れるように書く」
「読者が共感して、口コミが連鎖するように工夫する」
くらいで丁度良いでしょう。
実際問題として、こういうふうに考えないと、なかなか行動のバランスをとることは出来ないものです。
なお、そうした思いで中身を「練り込んだ」本は、中長期にわたって
売れ続けることが多いと感じています。
そしてなにより、こうした「中身が練り込まれた本」は、
広告を打ったときにその反応が良いのです。
あなたの本もぜひ「口コミだけで売れる」くらいに創意工夫をしていきたいですね。
きっと書き手も読み手も、今まで以上に満足できる本になることと思います。
ご参考になれば幸いです。
2017/06/29新人著者の出版成功率は、○○で決まる!?
こんにちは、樺木宏です。
新人著者の商業出版支援をずっと続けてきて思うのは、
「新人著者の出版成功率は、"打たれ強さ"で決まる」
ということ。
これは、本当に実感しています。
私の支援実績や経験から言えば、いつのまにかベストセラー著者になったり、本を普通に出し続けている人。
こういう人は、ほぼ例外なく「打たれ強い」のです。
それはなぜか?
実は、企画をダメ出しされるということは、
「上手くいかない方法を避けて通れるようになる」
ことに他なりません。
だから例えば、何度も企画をダメ出しされても、
そのダメな理由をしっかりと正面から受け止め、ブラッシュアップに活かせば、
その企画は元の企画よりも確実に採用確度が上がります。
その企画が良くなるだけでなく、本人の企画力自体もレベルアップしますから、
次の本に取りかかるときは、最初から高いレベルでスタートできます。
こういうことを繰り返していけば、いつのまにか、
「良い企画が普通の状態」になるでしょう。
そうなればしめたもので、編集者も「この人は分かっている」ということで、ご縁が続きやすくなります。
そうなると次のオファーが来やすくなり、場数を踏んでさらに企画力があがり・・・といった好循環なのです。
逆に、打たれ弱いとどうなるか。
企画がそれ以上良くなることはありませんし、企画力がアップするチャンスも逃します。
そうなると負の循環が生まれてしまい、「商業出版ってむずかしいな・・・」
と感じ、足が遠のいてしまうのですね。
だからあなたの著者としての成否を分けるのは、「ダメ出しされたときの感情操作」です。
なにも、ナチュラルに打たれ強い必要はありません。
決して自分を否定せず、「あ、これはダメなのか。よし、これでノウハウを1つ覚えた」
という風に、無理にでもポジティブに解釈して欲しいのです。
そうすれば、少しずつでも、確実に著者としてのレベルアップが続きます。
そして必ず、「出版決定」「重版」「ベストセラー」という風に、結果もついてくるのですね。
あなたのポテンシャルを引き出すための、ご参考になれば幸いです。