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あなたも出版できる!心構え編

2020/12/03あとから同じような本を出して売れるかどうか?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、今日の記事のタイトル。

実はこれ、商業出版で出版企画書を書く上で、とても重要な考え方です。


というのは、出版社が常にチェックしていることだからです。

売れる本のテーマというのはある程度決まっていますし、毎年7万冊近い本が出るわけですから、

似たような本が増えてしまう傾向があります。

その中で、「あとから同じような本を出して売れるかどうか?」が、企画が通るかどうか、の成否を分けるのです。


もし、

「すでに出ている本とあまり変わらないな」

と思われてしまえば、すでに売れている本を書いている人や、一定の知名度がある人に、

書いてもらいたくなるのが編集者の思考です。

出版社の側からすれば、それで何の問題もないのですが、

新人著者の立場からすれば、企画が通る可能性が低くなってしまうのですから、

これは避けなければいけませんね。


しかし逆に、

「これは、この点が新しいな」

と思われれば、出版企画が通る可能性はグッと高まってくるのです。


ここでポイントになってくることがあります。

それは、読者にとって新しいメリットかどうか、です。


プロが見てやっと違いが分かるようでは、素人である大多数の読者には通じません。

まったく専門知識がない人がみて、明らかに自分事としてメリットを感じられるかどうか。

いわば、「プロであり著者としての自分」をいったん脇におき、

読み手のことを思いやれるかどうか。


ここが新人著者が、似たような本を押しのけて、

著者デビューを果たすための、大事な考え方なのです。


こうした考え方のもと、

「あとから同じような本を出して、売れるかどうか?」

を考えて、出版企画書をつくっていけば、商業出版は夢から通過点に変わりますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/11/19売れる本をかける人とそうでない人の、"ある違い"とは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


前回は、著者とラーメン屋の共通点、ということで、

どれだけ腕が良くとも、ラーメン店を開こうとすれば、今どんな店が人気なのか食べ歩くべきなのと同じで、

今どんな本が人気なのかを、本屋で棚をみることが大切、

というお話をしました。

ラーメン店も、商業出版も、買ってくれる人が主役なので、当然といえば当然の話ですね。

正直、こうやって文字で読むのであれば、

誰でも「その通りだな」と思うことでしょう。

理論的には、まったく問題ない。

が、しかし。

いざ自分が本を書いて著者になろうとすると、なかなかそうスムーズにはいかないものです。


それはなぜか?


なぜなら、

「自分が尊敬する人や、自分と同レベルの人に、カッコつけたい」

という思いが、心のなかにあるからです。


いいかえれば、

「素人の読者ではなく、自分の身の回りにいる玄人を喜ばせたい」

という「欲」があるのですね。


この「欲」の引力は強烈で、知識などあっさりに吹き飛ばしてしまいます。

本屋で棚をみて、「こういう本が売れているのか」と感じても、

「でも、こんなにお手軽で簡単そうに見せたら、あまりカッコよくないな」

などと感じるのが人情です。

そして、

「もっとこう、自分の凄さが伝わるよう、もう少し複雑に見せたいな」

と考え始めます。

そして結局は、読者よりも自分が喜ぶ出版企画書をつくりがちなのです。

その結果は、いわずもがな。

なかなか企画が通らなかったり、仮に通っても売れない本になってしまうのですね。


商業出版で本を出そうとするとき最大のハードルは、

「自分自身の欲」

なのです。


ただ、この欲は、誰しももっているもので、否定したり、抑圧してみてもはじまりません。

それを踏まえた上で、どうやってそうした感情もコントロールしながら、

売れる方向に自分の本をもっていくか。

そうした感情とのつきあい方こそが、

売れる本を出せる人とそうでない人の、一番の違いと言えるでしょう。


自分の本心の欲を見据えつつも、

それに流されないようにうまくつきあっていく。

知識を介入させながら、感情とうまくバランスをとっていく。

それは、ベストセラー著者なら必ずもっているスキルなのです。


あなたの専門知識や実績にこれが加わったなら、

本を出すことは夢ではなく、日常になりますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/11/12著者とラーメン屋の"ある共通点"とは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版というと、

「ハードルが高い」

というイメージがありませんか?


実際そういう面はたしかにあるのですが、

実は著者に求められる「書く資格」については、

それほど高いハードルではありません。

自分の専門分野をもち、そこで実績や経験を積んだ人であれば、

かなりの人がクリアしている、といってもいいほどです。


でも、商業出版で本を出版することは、けっこう難しい。

それはなぜでしょうか?


それは、

「自分の内側のほうにばかり意識が行きがちだから」

なのです。


これは、ラーメン屋で考えてみればよく分かります。

ラーメン店を開業しようと思えば、どれだけ腕が良くとも、今どんな店が人気なのか食べ歩くべきですね。

だれもが納得できる、当たり前のことです。

もし、

「今、どんなラーメンが流行っているのか、何も知らない」

「これまで、どんなラーメン店が繁盛してきたのか、ブームを全く知らない」

という人が、自分の想いだけでラーメン店を開いたら、

ちょっとズレた残念な店になってしまう可能性は高いでしょう。


商業出版も同じです。

「今売れる本」を書こうと思えば、今どんな本が人気なのかを知るため、

「今、素人向けで売れている本」

を踏まえることが大切です。

過去や現在の流れを無視した企画では、

いくら著者の知識や実績がすごくとも、

ちょっとズレた残念な出版企画になってしまうでしょう。


ラーメン店も、商業出版も、

「買ってくれる人が主役」なのですね。


ぜひ書店で実際に、ご自身が出そうとする「棚」をみてみましょう。

そして売れている本を手に取り、目を通してみてください。

そして「今どのような本が、読者に求められているのか」を、感覚としてぜひ感じてみましょう。


それがあなたの専門知識に加われば、鬼に金棒ですよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/10/22"自分"を手放せば、"金棒"が手に入る

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


ご存知のように、商業出版で本を出せる人は、日本の人口から比べるとほんのわずか。

でも、本を出すに値するノウハウや、優れた考えを持っている人は大勢います。

右をみても、左を見ても、

「ああ、この人は本を出せるな」

と、思うことが多いです。

なぜこんなギャップが生まれてしまうのでしょうか?


それは、「自分」という殻を破れないでいるからです。

ラーメン屋を開業しようと思えば、どれだけ腕が良くとも、今どんな店が人気なのか食べ歩きますよね?

ライバルがたくさんいて、競争が激しく、選ばれるのは至難のワザ。

いくら腕が良くとも、流行を無視したメニューで、独りよがりの味にこだわっていては、

ラーメン店の繁盛はおぼつかないでしょう。


こんな当たり前のことなのですが、

こと商業出版で本を出す、著者になる、というと、

急に見えなくなってしまがちなのです。

「自分はこの内容を書きたい」

「自分はこういった人に読んでもらいたい」

「自分はこのように表現したい」

と、「自分」が必ず先立ってしまうのですね。


それはある意味、無理もないことです。

本を出すという晴れ舞台、周りの目線も、世間の評判も、気になるでしょう。

でも結局は、やはりラーメン店と同じなのです。

「今売れる本」を書こうと思えば、今どんな本が人気なのかを知るため、

「今、素人向けで売れている本」を、実際に皮膚感覚で感じることが大切です。


それができれば、鬼に「金棒」が加わったようなものですし、

できなければ、独りよがりの出版企画に留まってしまうか、

仮に企画が通っても、売れない本になってしまうでしょう。


大事なのは、いったん「自分」の殻を破って、

「読者」の感覚を体感すること。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/10/15モヤモヤしたら、商業出版はうまくいく

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、商業出版で本を出そうと思ったら、避けて通れないのが出版企画書。

そして出版企画書をつくることは、ふつうストレスです。

特に「モヤモヤ」している時は辛いもの。

「一刻もはやく解放されたい」と、思うのが普通ではないでしょうか?


でも、そこには落とし穴が。

なぜかというと、

「最初に思いついた案に飛びつく」

ことになりがちだからです。

商業出版では、それはマイナスに働きます。

・もっと読者が多いテーマがあるのに、気づかずに終わってしまう

・もっとあなたらしい独創的なノウハウが書けるのに、平凡な内容で終わってしまう

となってしまいがち。

そうした企画書は、出版社側はたくさん見てきているので、

あっさりとスルーされてしまう可能性が高いのです。

そうならない為にも、必要なのは、

「モヤモヤした状態」です。

このストレスは、著者の味方です。


かのエジソンも、

「1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる」

と言っています。

(彼のこの言葉の解釈は諸説あるのですが、文脈を考えると、この解釈が正しいようです)


逆にいえば、99%モヤモヤすることを前提で、

1%のひらめきを見つけにいくこと。


これが、あなたの著者デビューを現実のものにする、最短距離の考え方なのですね。

モヤモヤと迷うことは、むしろ大事なプロセスともいえるでしょう。


投資なのですから、ピカッとひらめくまで、ここはじっくりと腰を据えて、

時間をかけて「モヤモヤ」に親しんでいきましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

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