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あなたも出版できる!心構え編

2018/12/20著者は、年を重ねるほど強くなる

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて、人生100年時代を迎え、定年という概念も時代遅れになりつつありますね。

そんな中、商業出版の著者も、今後年を取ってもますます活躍していく人が増えるでしょう。


ここで、誤解を解いておきたいのですが、

脳細胞は、年を取ると減っていく一方で、どんどん衰えるだけ、

という知識は、古い時代のものです。

最近の脳科学では、年をとるとともに、脳細胞の一部は新しく再生されるというのが定説です。


それだけでなく、加齢と共に、脳の細胞同士がつながる能力はどんどん高まっていくことも、分かってきています。

例えば、神経科学者アルバロ・パスカル=レオーネの研究によれば、脳の灰白質の構造と機能が変わることが示されています。


つまり、著者にとって大切な、アイデアを出したり、経験と知識を組み合わせたり、という能力は、

年をとればとるほど、増していくのですね。


なお、それらの「組み合わせ」能力は、40代を超えたころから、さらに高まっていくようです。

オヤジギャグという言葉がありますが、ちょうど脳細胞の「組み合わせ能力」

が活性化する年齢が名前になっているあたり、興味深いですね。

ひょっとしたら、オヤジギャグを連発して周囲の失笑をさそっている人は、

その方向を企画考案に向け直せば、きっと商業出版の力強い後押しになるのでは?

などと思います。


いかがでしょうか?

もしあなたが、「もう年だから」などと考えていたら、

それは過去の誤った知識による洗脳以外の何ものでもありません。

「年をとればとるほど、アイデアが出やすい体質になる」

「脳の組み合わせの能力は、今後衰えるどころか、ますます高まり続ける」


まだ本を出していない方は、今からでも、全く遅くないですし、

もうたくさん出した方も、これからが著者としての本番。

むしろ、年を重ねれば重ねるほど、強くなる。

ご参考になれば幸いです。

 

2018/10/25能ある著者が隠す、"爪" 以外のあるものとは?

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


最近は風邪やら風疹やら、いろいろと流行っているようですが、

体調はいかがでしょうか?

知的アウトプットこそカラダが大切、自分をケアしてあげてくださいね。

さて、突然ですが質問です。

あなたは「話しがうまい」人でしょうか?


残念ながら私はさほどうまくないのですが、

著者を目指す人には、知識が豊富で、いろいろな話題の引き出しを持っていて、

聞く人を飽きさせない「話しが上手い人」も多いもの。


だからあなたも講演やセミナーでは、アンケートでも高く評価されたり、

尊敬されているかもしれません。


でも、著者にとっては、ここに大きな落とし穴があります。

実は、「話しが上手い人ほど、著者としては敬遠されがち」なのです。


「えっ、逆じゃないの?」

と思われた人も多いと思います。

それくらい、意外なことですよね。


でも、ちょっと考えてみてください。

とても知識が豊富で、話しがうまくて、よい話をたくさん聞けるとしても、

それだけで「家に招いて一緒に食事をしたい」

と思うでしょうか?

講演やセミナーを聞くということは、聞き手にとっても「オンタイム」。

仕事モードで気合いをいれて出かけるものです。

対して、読書は基本的に「オフタイム。

ひとりしずかに、プライベートな時間をつかって、リラックスしながら読むもの。

オンタイムで尊敬に値するとしても、そのままオフタイムでも一緒に・・・

とはなりません。


素の自分にもどってリラックスしているときに、

いくら話題豊富だからといって、知識をひけらかされるのでは、ちょっと引いてしまいますし、

合理的だからといって、上から目線で押し付けられるのでは、疲れてしまうでしょう。

ベストセラーとなって多くの人に読まれる本は、このあたりに気を配っている本が多いです。

著者がいかにすごい知識量の持ち主でも、いかに合理的な素晴らしいノウハウでも、

「読み手が疲れないように、感情を想像しながら、知識を隠して伝えている」

のですね。

最初の本を出そうとしている新人著者の場合は、

とくに気負ってしまいって、逆に知識量や素晴らしさをアピールしてしまいがち。

こうした知識を知っておくだけでも、

読者の心証も、売れ行きも大きく変わってくるでしょう。


動機が「自分のすごさを伝えたい」のか、

それとも、

「読者に分かりやすく理解してほしい」のか?

ここが、著者としてのあなたを大きく分ける、最大のポイントなのです。


言い換えれば、ベストセラー著者になるために、

ものすごい知識やすごい解決方法は必要ない、ということ。

「能ある鷹は爪を隠す」ということわざは、著者のためにあるようなものですね。


あなたの著者としてのポテンシャルを最大限に活かすための、

ご参考になれば幸いです。

 

2018/07/12"企画を考えるストレス"は友だちです

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


出版企画を考えるというのは、ストレスが伴いますね。

特に「モヤモヤ」している時は辛いですから、一刻もはやく逃れたいもの。


なので多くの人がどうするかというと、

「最初に思いついた案に飛びつき、それにしがみつく」

ことになります。

ストレスから逃れたいのは本能なので、そうなるほうが自然なのです。


しかしこと商業出版で著者になろうとする場合は、

その本能はマイナスに働きます。

・もっとよいテーマ(読者の悩み)があるのに、それを選べない

・もっと独創的なノウハウ(著者の解決策)があるのに、平凡な内容で終わってしまう

という、デメリットに陥りがちなのです。

そうなると出来上がるのが、読者をほとんど意識していない企画や、

類書のほぼコピーといった「浅い企画」なのですね。

そうならない為にも、必要なのは、

「モヤモヤした状態」に留まり、ストレスに慣れてしまうこと。

迷うストレスは、敵ではなく味方です。


かのエジソンも、

「1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる」

と言っています。

このことを私たちに当てはめれば、

「企画のコンセプト、切り口、想定読者などに"ひらめき"が無い状態では、

いくら出版企画書を書いても、そのほとんどの努力はムダになる」

ということなのですね。


そう考えますと、

「モヤモヤと迷うことは将来への投資」

だといえるでしょう。

投資なのですから、ピカッとひらめくまで、ここはじっくりと腰を据えて、

時間をかけて「迷い」に親しみたいものですね。


あなたの企画力がさらにより良いものになるための、ご参考になれば幸いです。

 

2018/06/28出版では「カン・センス・直観・美意識」を大事にしよう

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

さて、ご存知のように、商業出版はハードルが高いです。

思いつきで企画を考えても、それがそのまま出版社に採用されることは、

1/1000くらいの確率しか無いでしょう。


だから商業出版では、ノウハウが大切・・・

なのですが、あまりに大事にしすぎると、それはそれで問題が起こってきます。


なぜなら、ノウハウを使って最適解を出していくと、

「正解はいつも同じようなものになる」

からです。

商業出版にかぎらず、ノウハウというものは、

「こうすれば上手くいくという型を、別のケースに当てはめようとするもの」

です。

だから必然的に、1つのパターンに集約されていくのですね。


実際、書店の店頭を見れば分かります。

「正しい」出版ノウハウを、出版の「プロ」である編集者が真剣に考えた結果が、

「似たような本がいっぱいある」今の書店の店頭です。

まさに似たようなパターンの見本市ではないでしょうか?


皮肉なことに、売れる本について詳しい人になればなるほど、

あなたは「その他大勢」の著者に陥ってしまうリスクが高まってしまいます。

ノウハウに熟練するというだけでは、決してこうした落とし穴からは逃れられません。

どうせ本を出すなら、もっとオリジナリティある企画を考え、出版したいですよね。

そこで、見直すべきなのが、

「カン・センス・直観・美意識」

といった、一見非論理的なもの。


なぜなら、ノウハウの「型」をやぶれるのは、こうしたものだけだからです。

「これだけは譲れない!」

「こう書きたい!」

「ここが大切だ!」

こうした思い入れや感情があるからこそ、

余計なムダは省かれ、スッキリとシンプルなメッセージが読者に届きます。

企画は尖り、読者の心に突き刺さるものになります。


それを裏付けるように、ベストセラーになった本の中には、

過去に他の出版社で何社も断られているものがめずらしくないのです。

例え型から外れていても、前例主義から見れば低評価でも、

カン・センス・直観・美意識を貫くべき時もあるのですね。

ノウハウは活用するが、それに縛られない。

時にはノウハウだけでなくセンスも大事にする。


そうした感覚をちょっと加えるだけで、

ありがちな企画はユニークなものになり、

あなたらしい商業出版が実現する・・・


今回の記事が、そんな未来を実現するためのヒントになれば幸いです。

 

2018/05/31商業出版は北風ではなく、太陽になればうまくいく

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、著者をめざす人、本を出し続けている人は、何かの分野で高度な知識をもったプロでしょう。

そして世の中の問題解決のため、「教えてあげよう」というのが、執筆動機の1つだと思います。


もちろん、それは素晴らしいことです。

ただそこには落とし穴が。


つい「間違いを正そう」となって、

「それはダメ、あれもダメ」のようになってしまいがちなのですね。

しかし実は、商業出版ではこうした「上から目線」はデメリットが非常に大きいです。


というのも、いまの時代、読者はお説教はあまり聞きたく無いから。

上から目線で説教されても、「ついていこう」とはなりずらいのです。

これは学生や若手社員などについては良く言われることですが、

ベテラン社会人だって同じなのです。


ではどうするか?ということですが、

「目線を下げて、寄り添って、認めて、応援する」ことです。

そうすれば、心を開いて読む気になりますし、

それを教えてくれた著者に好感も持ちやすくなるでしょう。


言い換えれば、

著者は、「上から目線=北風」ではなく、

「寄り添って肯定=太陽」になろう、ということです。

そうすれば多くの人があなたの本を読み、感謝し、

さらなる関係性が生まれるきっかけにもなるでしょう。


とは言え、頭では分かっていても、いざ自分が書くとなると、

これはなかなか難しいこと。

人は自分が上達すると、「分からなかった時のことが、分からなくなる」生き物。

これはどれだけ優秀な人でも例外ではありませんし、

むしろ優秀であればあるほど、初心者の気持ちが分からなくなってしまうものです。


だから、本を書こうというほどのプロであるレベルのあなたは、

心して「太陽になろう」と決意することが必要。

そしてそれをチェックしてくれる、私のような伴走者の意義も、ここにあるのですね。

あなたの高度な専門知識に、こうした商業出版のノウハウが加われば、

鬼に金棒と言えるでしょう。


あなたがなるべきは、北風の著者ではなく、太陽のような著者。

ご参考になれば幸いです。

 

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