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あなたも出版できる!心構え編

2021/07/22なぜかポテンシャルを発揮できない人のための、たった1つのコツ

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


ご存知のように、商業出版で本を出すと、あなたの名前で書店に本が並びます。

新聞等のメディアに広告が出るかもしれませんし、

WebやSNSでも紹介されることが増えてくるでしょう。


そうしたことを考えると、

つい肩に力が入ってしまいがちなのも、無理はありません。

「すごい内容を書きたい」

「高度なノウハウを持っていることをアピールしたい」

などなど、力んでしまう人が多いのも、こうした理由によるものです。


が、しかし。

そうしたマインドセットのままだと、

残念ながらあなたの著者としてのポテンシャルは、

半分も発揮されないでしょう。


実際、優れた人なのに、企画がいまひとつパッとしなかったり、

いい本を出しているのに売れないのは、このあたりが原因であることも多いです。


なぜなら、

大多数の読者は、「すごい内容」についてこれないからです。

その一方で、「著者のアピール」には敏感で、自慢はすぐに感じ取ります。

その2つが組み合わさると、読者にしてみれば、

「自分には合わない内容で、かつちょっと敬遠したくなる本」

が出来上ってしまうのですね。


そういう本の企画がパッとしないのも、あまり売れないのもまた、

無理のないことなのです。


ではどうするか?

ということですが、答えは1つだけ。


あなたの方から、読者に歩み寄る。

これしかありません。


書店にいけば、そうした例をたくさん見ることができます。

平積みになっているベストセラーは、

今やどれも「読者への親切勝負」を競っています。


そうした本を眺めていると、

本当に競わなければいけないのがどのフィールドなのか、

自分目線ではなく、読者目線で親切にしなければいけない理由が、

体感できることでしょう。


そういう意味で、

よい本を書こうと思ったら、

まずは書店に行って、棚を見ること。


その上で読者にどう歩み寄るか考えることが、

あなたのポテンシャルをフルに活かす本につながるでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2021/07/08商業出版の主役は、著者?それとも...

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、今回の記事。

商業出版の主役と聞かれて、あなたは何と答えるでしょうか?


結論からいえば、

「著者ではなく、読者」なんです。


たしかに著者は、目立ちます。

名前がカバーの表面にもかかれ、

背幅の部分にも書かれます。

あたかもそれは、映画で言うならば主演俳優のようなものに思えるかもしれません。

でも、主役ではないのです。


なぜなら、

お金を払って買ってくれるのは、読者だから。

そして商業出版とは文字通り、

「ビジネスとしての出版」

なのですね。

ビジネスとして対価を払って頂くからには、

価値を提供する必要があります。


そして価値を提供するには、

読者が何を求めているかを知り、それを満たす必要があります。


つまり、ビジネスである以上、

「読者の欲求」から始まる必要があるのです。


だから、主役は読者。

正確には、読者の欲求が、主役なのですね。

このことを、

知らない人、あるいはただ知識として持っているだけの人と、

腹落ちして体得している人とでは、

出す本の内容が全く違ってきます。


前者は、どうしても自分が中心になります。

内容は、ライバルを意識したものになり、素人読者はおいていかれがち。

文章は、専門用語で書いてしまいがち。

表現も、平易な言葉よりも、やや婉曲な表現が多くなります。

「自分の凄さ」をアピールしたい気持ちが、全面に出ている書籍になるのです。


こうした本、あるいは出版企画は見る人がみればすぐ分かります。

だからなかなか企画が通らないし、仮に通ってもなかなか売れないのですね。


一方、後者の「主役は読者」と腹落ちしている人は違います。

内容は、レベル感が高すぎず、素人の読者に親切な配慮がされています。

文章は極力専門用語を使わず、

表現もスムーズにテンポよく読めるように工夫されています。

読者に価値を提供したい、という姿勢が本全体から発散されています。


こうした本も見る人が見ればすぐ分かりますし、そういう著者を応援したくもなります。

だから本もより良いものになっていき、

世に出る時はよい扱いで出されることとなり、

売れる本になりやすいのですね。

著者ではなく、読者。


いかにノウハウやハウツーを暗記しても、

この土台の心構えの部分が無ければ、

そう長く持たずに崩れ去ってしまうでしょう。


逆に、読者に、全力で貢献すれば、

結局は、それはあなたにぜんぶ返ってくることでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2021/06/17ときには頼る、も大切です

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


自力で商業出版で本を出すための、ノウハウを毎週お伝えしています。


その私が言うのもなんなのですが、

ときには、「頼る」ことも大切です。


何を頼るかというと、

・自分の強みを見つけてもらう

・売れる本のアイデアを出してもらう

・世の中の本と比較してもらう

などなど。


というのも、

自分で自分の企画を考えることは、1番難しいからです。


たとえば、

あなたは客観的にみて「すごい」ことができるとしても、

自分自身では「当たり前」と思ってしまう傾向があります。

それはその凄さのいかんにかかわらず、そう感じるように人間の脳はできています。

だから、自分の「著者としての強み」には、自分ではなかなか気づけないのですね。


また、

自分で出版企画を考えようとすると、

「自分や、まわりのプロ」が基準になりがちです。

文字通り、そこが思考の基準になってしまっているので、

世の中の大多数を占める素人が盲点になってしまいます。

だから、「読者ニーズ」の大きい本を出すことが、遠のいてしまうのです。


あるいは、

自分の出したい内容が、世の中の本と比べてどうなのか?

についても、分かりにくいです。

というのも、自分自身はプロなので、高度で複雑な内容に魅力を感じるから。

シンプルで分かりやすく、読者に親切だから売れているなどは、魅力がわかりません。

だから、

「こんな本がなぜ売れるのか?」

と不思議に思ってスルーする、ということが起こってしまうのですね。


ここまでお伝えした3つのことは、

「著者の強み」「読者ニーズ」「類書との差別化」といって、

商業出版で売れる本をつくる上では、企画に欠かせない要素です。

これらが自分では気づきににくいのですから、

「頼る」ことも、大事な著者としての戦略なのですね。


ノウハウを学びつつも、詰まってしまったときのご参考になれば幸いです。

 

2021/04/08商業出版とかけて、野球の素振りと説く。その心は...

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


今回の記事のタイトルを見て、

「出版と素振り?なにそれ...」

と思った方もいるのではないでしょうか。


実はこの2つ、切っても切れない深い関係があるのです。

その関係とは、

「量は質に転換する」

ということです。


野球では、ホームランバッターになろうと思えば、毎日何百、何千と素振りをします。

そして商業出版では、ベストセラーを出そうと思えば、プロの編集者でも本のタイトルは100個くらい考えます。

そうやって、量を質に転換するという点で、野球も出版も同じなのですね。


そう考えると、私たちが出版企画を考えるのであれば、アイデアを数多く出していくことは必須といえるでしょう。

地道な作業ではありますが、どんなに派手に活躍する人でも、裏では地道な努力をコツコツしている。

言われてみれば当たり前のことですが、商業出版となると肩に力が入ってしまい、こうした当然のことも見落としがち。
いきなり打席に入ってホームランを打とうとするようなことを、してしまいがちなのですね。


いかがでしょうか。

地道に「点」の「量」を出し続ける中で、「質」に転換してきましょう。

素振りのように、アイデアを出していきましょう。

それが遠回りのようでいて最短距離であり、あなたのポテンシャルをフルに活かした著者デビューに直結することでしょう。

ご参考になれば幸いです。

 

2021/04/01好きなことを書いて著者になる、は正しいか?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


「好きなことをして生きて行く」、というフレーズを耳にしたことがあると思います。

たとえば、

好きなことを仕事にする。

好きな人と付き合う。

好きなものだけを残して後は捨てる。

などですね。

「個」を尊重する時代ですから、まっとうな考え方のように思えます。


では、「好きなことを書いて著者になる」は、どうでしょうか?


私は、ちょっと難しいのでは、と考えています。


というのも、商業出版の主役は読者だからです。

お金を払って買ってくれるのも読者ですし、

貴重な時間を割いて読んでくれるのも読者。


いいかえると、著者は読者を助けるためのサポート役なのです。

そのサポート役が、主役のことをあまり考えずに、

「好きなことを書く」と、どうなるでしょうか。

ともすれば、

読者のことをあまり配慮しない本、

読者がついてこれなくても気にしない本

を生んでしまいがちなのは、想像に難くありません。


そうした心構えでつくられた本は、行間からにじみ出るように、気持ちが伝わってしまうもの。

いかに内容がよいものであっても、なにか冷たいものを感じさせてしまいます。

そうした本は、口コミでも広がりにくいですし、売る側もあまり肩入れしにくいもの。

誰かがよほど広告費を投入して力技で売らない限りは、売れない本になりがちなのですね。


そうならない為には、「逆」で行きましょう。

自分が好きなことを書くのはそこそこに、

読者が好きなことを追求して掘り下げて、書いてみる。


どうせ自分の好みは反映されるのですから、そこはほどほどでよいのです。

それよりも、読者をありありと、1人の人物が思い浮かぶくらい、リアルにイメージしましょう。

その人の為に、全力でアウトプットしたなら、必ずや温かいものが伝わります。

それは先の「逆」の好影響となって、あなたに返ってくることでしょう。


抽象的ですが、とても本質的な著者の心構え。

ご参考になれば幸いです。

 

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