あなたも出版できる!心構え編
2021/12/02ベストセラーの企画は、笑いが起きる!?
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
出版コンサルタトという仕事を10年以上やっていますが、最近気づいたことがあります。
それは、
「のちにベストセラーになるアイデアを初めて口にしたとき、
多くの著者さんは楽しそうに笑っていた」
ということです。
それはどういう雰囲気かというと、
「えっ、そんな斜めの方向から切り取りますか(笑)」
「ちょっとふざけてますが、確かにその通り(笑)」
といった感じです。
かなりくだけた笑いといいますか、
テレビでお笑いの番組を見て笑うのと、近いイメージかもしれません。
商業出版で企画を考案する、というとなにやら堅いイメージを思い浮かべる人も多いでしょう。
だからこの話に、ちょっと違和感を感じる人もいるかと思います。
でも考えてみれば、これは当然の話。
誰も眉にしわを寄せて、ストレスを感じながら本を買いたいとは思っていないからです。
どちらかというと、
「ラクをして、トクになる内容だったらいいな」
といった気持ちの方が大きいでしょう。
そう考えると、「著者さんも思わず笑う」くらいの柔らかさの方が、
より多くの読者に近いのは当然とも言えるのですね。
このあたり、著者さんがプロとしてその道で長年経験を積めば積むほど、
分かりにくくなることでもあります。
人間はその道に熟練すると、
それを分からなかったときのことが、分からなくなります。
だから、大多数の読者には難し過ぎて、関心を引けないような内容がよく見えてしまうのです。
そんなときは、「笑い」が1つのヒントになるでしょう。
思わず笑ってしまう。
それくらいカジュアルで、くだけた雰囲気を生み出す企画のほうが、
確実に読者に近いのですね。
商業出版のレベルでは、あなたがプロとして優秀であればあるほど、
むしろ「笑い」が大切。
ご参考になれば幸いです。
2021/10/28ほとんど知られていない、意外な商業出版のメリットとは?
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
今回の記事タイトルを見て、あなたは何を連想しましたか?
出版で得られるメリット。
たとえば、
ブランド力が高まるとか、
集客が出来るとか、
ノウハウの棚卸しができるとか、
印税が入ってくるとか、
他のメディアヘの露出機会も増えるとか、
などなど、連想した方も多いと思います。
でも実は、もっと大きなメリットがあると、私は考えています。
それは、
「自分の負の感情と向き合えること」
です。
日頃私たちは、気持ちよさや熱中できる対象は求めますが、
気持ちよくないことや、負の感情は避けて通ります。
周りからも出来るだけイヤな気持ちにさせられないよう、
むしろいい気持ちにさせてもらえるよう、
そうした状態を目指して行動します。
言い換えると、
「周りによく思ってもらえるように、行動する」のですね。
そして、イヤな気持ちを感じそうになったら
目を逸らすか、あるいは相手を攻撃して、
気持ちをなんとかやりくりしています。
でも、商業出版では、ときにそれが出来ません。
というのも、著者の強みは「弱み」と紙一重、表裏一体であること多いからです。
強みを打ち出してブランディングするために、
より説得力を高めるために、
あるいはライバル著者たちと差別化するために、
たとえイヤな気持ちになったとしても、
自分の「負」の気持ちと向き合わざるを得ないのですね。
逆にいえば、周りの人に良く思ってもらいたくて、
「カッコつけた」内容だけをアウトプットしても、
それだけで通用することはほとんど無いといってもいいでしょう。
しかも、自分の弱みを文字にしてアウトプットし、
さらには不特定多数の人に読んでもらえるよう、
わざわざ世間に公開する、というハードルまで、
商業出版ではついてきます。
こうしたもろもろの過程が、
自分の弱みや負の感情を乗り越えて、
悩みを「昇華」することにつながります。
周りの人や世間に、いくら良く思ってもらっても、
悩みは永遠に消えません。
でも自分の内面と向き合えば、消すことができるのですね。
そういう意味では、
降って湧いたようにラッキーで本を出すよりも、
しっかりと自分と向き合って、苦労して企画を考案して本を出した方が、
得るものは大きい。
10年間多くの著者さんを見てきて、自分でも本を出した経験からも、そう思います。
今企画考案に苦しんでいたなら、それはブレイクスルーするための、
またとない絶好の機会。
ぜひ向き合って、乗り越えていきましょう。
ご参考になれば幸いです。
2021/09/30商業出版で本を出したいなら"親切競争"に参加しよう
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
結論からいいましょう。
著者として本を世に送り出したければ、
「読者への親切を工夫しまくる」
ことが、最も大切です。
なぜそう言いきれるのか?
その理由は2つあります。
1つ目は、世の中には似たような本が多く、
同じような本を出しても埋もれてしまうからです。
多くの人が悩んでいる売れるテーマの本は、たくさんあります。
そこにチャンスがあることは、出版社の側も、
ライバル著者たちも、先刻承知済みです。
ですので、「あの手この手」で、そうした悩める人の気を引こうと、
工夫した本を毎年出し続けているのですね。
内容がよいのは前提で、その上で分かりやすさや再現性の高さを競っています。
平たくいえば、
「ラクに、かつ高い効果が得られます!」
というアピール合戦が、すでに行なわれています。
そうした中、あなたがあとから本を出すのであれば、
単に内容が良いだけではなかなか勝ち目はありません。
「先に出ている本と比べても、よりラクですよ」
「ラクでありながら、より高い効果も得られてしまいますよ」
といったアピールが不可欠。
これが、
「読者への親切勝負」
ということなのですね。
「読者への親切を工夫しまくる」べきもう1つの理由、
それはシンプルなことです。
「著者はプロであり、読者は素人で、考えていることが全然違うから」
です。
初めて本を書こうと思ったプロは、
大抵素人にとって難し過ぎることを、分かりにくく書きます。
それは意図していなくとも、自然とそうなります。
なぜなら、考えていることが全然違うからです。
思いきって著者の方から歩み寄り、
そのギャップを埋める努力をしないと、そこには大きな溝ができたまま。
そんな状態でつくった企画が、出版社に通るはずもないのですね。
そういう意味で、
「読者への親切勝負をしまくる」
くらいで、ちょうどいいとも言えるのです。
いかがでしょうか。
商業出版で本を出したいなら、親切勝負が9割。
ご参考になれば幸いです。
2021/09/16最初の1冊目は、モチベーションが9割
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、
「商業出版」
「出版企画」
「著者になる」
こんな言葉を並べられると、どうしても肩に力が入ってしまいますよね。
そのせいか、本を書こうとすると、
「自分の知らない、より高度な工夫やノウハウが必要なのではないか?」
と、不安になってしまう人も多いようです。
でも結論から言えば、そんな心配は百害あって一理なし。
付け焼き刃でノウハウを取り入れても、
せいぜい類書のまね事をして、劣化コピーが出来上るのが関の山です。
出版社の側からみれば、そうしたコンテンツに魅力を感じることはあまりない、
といってよいでしょう。
そんな知識を後付けするよりも、
それまで培ってきたあなただけのもの、
「モチベーション」
「熱い想い」
これを活かすべきです。
なぜなら、これらは他の著者には真似できない、あなただけのオリジナリティだからです。
その熱量によって、思いがけない、独自の切り口の本になることも十分あります。
自分自身が悩んだことからこそ、読者の気持ちが分かりますから、
共感も、再現性も、共に高まることでしょう。
なにより、
「書きたい、伝えたい!」
という想いやエネルギーは、読み手に伝わります。
見る人が見れば、
表面的な知識で類書をなぞっただけの本と、
心の底から出てきた熱いモチベーションに裏付けられた本は、
明確に違いがわかるもの。
それは強い印象を与えますから、当然採用確度も違ってくるのですね。
いかがでしょうか。
あなたの中にあっても、なかなか気づけない、
モチベーションという強み。
ぜひそれを前面に出し、活かしていきましょう。
ご参考になれば幸いです。
2021/09/10ちょっとした"言い方"で、印象がガラリと変わります
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
いろいろなタイプの著者さんと、いろいろな本をつくってきました。
そうした経験上思うのは、
「内容はとてもいいが、表現で損をしてしまっている人」
が意外と多いということです。
よくよく話を聞いてみると、とても素晴らしい内容なのに、
最初のつかみが、いま1つ。
なので、多くの人は関心を持たずにスルーしてしまいがち。
聞き手のリアクションが今一つなので、
「この話は、それほど面白くないんだ・・・」
と、宝をみすみす埋もれさせてしまっている人が多いのです。
これはもったいないですね。
もちろん、それは商業出版で企画を考えるときにも、ネタとして出てきません。
なので私が詳しく話を引き出すまで、埋もれたまま・・・
ということになりがちでもあります。
自己実現の可能性が減ってしまうわけですから、
こうなるともったいないでは済まされませんよね。
こんなときは、どうするか?
大切なのは、内容を説明する前の、
「見出し」です。
ここでつかめるかどうかで、その後の相手の期待感や聞く姿勢が、
大きく変わってくるためです。
具体的には、
「読者の関心を引きつつ」
「ある程度内容が想像できる」
と、同じ内容でも、グッと魅力的になります。
いったん書き出した上で、
こうした細かいポイントをふまえて、再度チェックし、
自分で書き直して修正することができれば、もうしめたもの。
「内容はとてもいいが、表現で損をしてしまっている人」
から、
「内容もとてもいいが、表現でさらに得をしている人」
に変わっていることでしょう。
あなたの著者としてのポテンシャルをフルに引き出すための、
ご参考になれば幸いです。