不安が消える、知識武装編
2025/06/26出版したくなったら、何から始めればいい?
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出したくなったとき、
「でも、なにから手を付けていいか...」
と、悩んでしまった経験はないでしょうか?
そこで今回から、商業出版がどんな順番で進んでいくのかを、
何回かに分けて分かりやすくお伝えしようと思います。
結論からいえば、商業出版は次のようなステップで進みます。
1)出版企画書をつくる
2)出版企画書を、出版社に提案する
3)企画が通ったら、執筆を始める
細かく見ていくと他にもあるのですが、
始めはこの3点だけ抑えておけば大丈夫です。
さて、見ていただくと分かるように、
「企画」という言葉が全てのプロセスに入っています。
ですので最大のポイントは、
「出版企画書」
と考えて間違いありません。
1)でつくった企画書次第で、
2)で出版社に通るかどうかが決まります。
そして3)の執筆の際も、1)の内容に沿って書きますので、
成否のほとんど全てが、出版企画書次第ということになります。
いかがでしょうか。
「出版したいと思ったら、出版企画書をつくるところからスタートする」
と考えましょう。
そして、「出版企画書」に焦点をあてて、
著者デビューの準備を始めていきましょう。
次回からは、その出版企画書のつくりかたについて、
引き続き分かりやすく、詳しくお伝えしていきます。
2025/06/12あなたにピッタリの出版ジャンルが分かる方法
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版で本を出そうとすると、
最初に悩むのが「どのジャンルにするか?」ということですね。
同じ書きたいことを書くのでも、
自己啓発、ビジネス書、エッセイなどの種類によって、構成や表現は全く異なります。
予備知識がないと、迷ってしまうのも無理はありませんね。
そんなときのおすすめは、
「こんな本を出したい」
という、モデルとなる本を見つけることです。
たとえば書店に行けば、ジャンルごとに棚が分かれています。
その中で、自分が出したい本が多く並んでいる棚を見つけましょう。
次は、その棚の中で、自分が出したい本の候補を、複数ピックアップします。
いきなり絞り込まずに、タイトルが気になった本を眺めてみてください。
そうやって絞り込んだら、手に取って目次に目を通しましょう。
このようにステップを踏めば、あなたが出したい本のジャンルは、
おのずと明らかになってくるでしょう。
そうやって特に気になった本があれば、ぜひ買って読んでみてください。
さらに取り組めるのであれば、
それらの本に近い本がでてるかどうか、amazonで検索してみるのもよいでしょう。
そうすれば今という「点」だけでなく、
過去にどのような本がでていたかという「線」で、
ジャンルを把握することができます。
トレンドも見えてきますから、それを企画に活かせば、
出版社に企画が通る可能性もさらにアップすることでしょう。
いかがでしょうか?
あなたにピッタリの出版ジャンルが分かる方法、ご参考になれば幸いです。
2025/06/05企画を考え過ぎると、落とし穴に落ちる!?
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版で本を出そうとすると、避けて通れないのが、
「出版企画」を考えることです。
世の中には多くのよい本が出ていますから、
あとから出版するためには、よい企画が不可欠ですね。
とはいえ、あまりに考え過ぎると、逆効果になってしまうことも多いです。
考えれば考えるほど、逆に出版が遠のく。
残念ですが、そうしたことが本当にあるのです。
たとえばどんなときか?といえば、
よくあるのが、
最初に「これを書きたい」と方向性を決め打ちしてから、
そのあと細部を一生懸命アウトプットしていくパターン。
企画書や資料の量は厖大になり、企画を考えたという充実感はあるものの、
なかなか企画が通りません。そのうち疲れてしまって、出版を諦める...
というケースです。
これの何が問題かというと、「損切りできなくなっている」こと。
細部を一生懸命アウトプットしているので、その労力を無駄にしたくない。
だから企画の方向性を変えることができないし、したくなくなります。
しかし企画の成否は、「誰に何を伝えるか」という最初の方向性で8割がた決まりますから、
同じ方向性の企画のままいくら努力しても、採用確度が上がることはありません。
かくして、頑張れば頑張るほど、今の企画にこだわってしまい、
いつまで経っても出版が決まらない、という残念なことが起こるのですね。
ではどうするか?
ということですが、労力をかけるポイントをズラせばうまくいきます。
方向性を決めたあとで頑張るのではなく、
その前の、
「どの方向性にするか?」
を考えることに、全力を注ぎましょう。
「この本は、誰に何を伝える本か?」
という、コンセプトを安易に決めずに、
そこでモヤモヤしながら、長時間考えてみてください。
その段階であれば、まだ大量のアウトプットはしていないので、
方向性を変更するのも容易ですし、
企画の採用確度アップに直結するところなので、
労力に見合ったリターンも得やすくなるでしょう。
あなたの企画考案の努力が報われるための、
ご参考になればと思います。
2025/05/22「短く」するだけで、採用確度がアップする
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
経験上、素晴らしい実績やノウハウを持っているのに本を出せない人には、
ある1つの共通点があると感じています。
それは、
「要するにどういうこと?」
という要約が弱い、ということです。
言い換えると、
素晴らしいノウハウなのですが、素人が直感的に把握しにくいのです。
これの何が問題かと言うと、
まず、読者は素人なので、
「自分にとってどんなメリットがあるのか?」が、伝わりません。
メリットが伝わらなければ、お金を払って買ってくれることはありませんし、
読者が買ってくれないのであれば、出版社も企画を採用しない、ということになってしまいます。
また、「再現性」という問題もあります。
簡潔で分かりやすくなっていないと、読者はノウハウを学んでも、それを行動に移すことができません。
本のタイトルでいくら読者に素晴らしいメリットを伝えたとしても、
実際に本を読んでそれが再現できなければ、
「看板に偽り有り」となってしまいます。
そうなると、「期待して買ったが、今一つだった」となってしまい、
売れ行きも伸びず重版もかからず、ネット書店ではネガティブレビューを書かれてしまう、
ということにもなりかねません。
そのような残念なことにならない為にも、
「要するにどういうこと?」
という問いに、シンプルに簡潔に答える必要があるのですね。
たとえば「ことわざ」などは、その最たるものです。
子どもの頃に聞いた「ことわざ」って、いつまでも覚えていますよね。
「他山の石」
「急がばまわれ」
「石の上にも3年」
などなど、何十年、何百年経っても色褪せない、深い言葉ですし、
時と場所を選ばず、多くのシーンに当てはまる幅広さもあります。
これらの言葉は、長い年月の中で磨かれ、そのエッセンスが凝縮されていくことで、
言葉は短くなり、内容は抽象化されていったのでしょう。
いいかえると、あらゆるノウハウをつきつめていくと、それは「ことわざ」になっていくのだと思います。
このノウハウとことわざの関係は、本にそのまま当てはめることができます。
「この本は、要するにこういうことを伝える本です」
というシンプルで力強いメッセージがタイトルにあり、
内容も一貫してそれに沿っている本は、読者の記憶にも感情にも深く残ります。
あなたの本の企画も、ことわざまで短くとはいいませんが、
シンプルになるよう、繰り返し練っていきましょう。
それがあなたのノウハウを、力強い「本」に変える原動力になるでしょう。
2025/05/15一流のプロなのに本をなかなか出せない人の、たった1つの勘違いとは?
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
書店で本を眺めていると、
「ずいぶん簡単だな」
「レベルが低いな」
と思うことがないでしょうか?
そして、
「こんなの誰でも書ける」
と感じることも、多いのではないでしょうか。
それもそのはずで、この記事を読んでいるあなたは、
本を出そうというレベルの人ですから、
高度なノウハウや豊富な経験を持っているその道のプロでしょう。
一方、書店に並んでいる本は、素人向けになっていますので、
先のように感じるのも当然ですね。
ただ、本を出そうとして「出版の企画を考える」段階になると、
話は違ってきます。
お金を払ってくれるのは読者ですから、彼らのレベル感やニーズに合わせる必要があるためです。
もしそこで、プロのレベル感でそのまま企画を立ててしまうと、
読者は難しすぎると感じ、敬遠してしまいます。
出版社はそれが事前に分かるので、その企画は通らず、本が出せない・・・
となってしまうのですね。
そうならない為には、「その道のプロ」と「著者」を、分けて考える必要があります。
「プロ」は高度な知識を駆使して結果を出す人。
「著者」は、高度な知識を、素人でも分かるように、かつ結果を出してもらえるように伝える人。
言い換えると、
スポーツでいえば、プロは選手で、著者は監督。
ビジネスならプロはプレーヤーで、著者はマネジャー。
このように分けて考えてみましょう。
そうやって視点を変えて書店にいくと、
「しまった、こんな良い伝え方があったのか・・・この本は凄いな」
「自分より分かりやすく伝えていて、悔しい」
などと、素人向けの本を見ても、以前とは180度逆の印象を受けることでしょう。
そうした気づきが、あなたの著者としての力量をさらにアップしてくれることうけあい。
あなたのプロとしての力量を著者として活かすための、ご参考になれば幸いです。