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出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2023/10/05成功してなきゃ本は書けない!?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

書店に行って棚を見ると、成功した人の本も数多く並んでいますね。

そのため、

「成功していなければ、本は出せないのでは?」

と思っている人も多いようです。


しかし結論からいえば、そんな事は全くありません。


なぜなら、「個人の成功体験しかない」著者は、

どちらかというと評価が低いからです。


本はお金を払って買ってもらう読者のためのものですから、

読者の再現性が大切。

しかし1個人の成功事例しか無いのであれば、

それが読者にとって再現できるかどうかは分かりません。

「再現性が低い」と見られても仕方がないのです。


確かに著者が成功していれば、多少の説得力はありますが、

必ずしも必須の要素ではないのですね。


ではどうするか?ということですが、

商業出版ではこうした場合、著者自身の体験に加えて、

広く世の事例をリサーチしたり、データで説得したり、といった工夫を加えます。

そうすることで、説得力や再現性を高めることが一般的です。


こうしたリサーチは手間もかかりますし、地味な作業ですので、

多くの著者さんが「今頭の中にある知識」だけで本を書こうとします。


しかし、この作業を経れば、より説得力があり、付加価値や再現性も高い本になります。

たとえ自分自身の成功体験では不十分だとしても、

十分に商業出版で本を出すことも出来るでしょう。


成功していなければ、本は出せないなんてことはありません。

自分ではなく読者を中心に考え、あなたの著者としてのポテンシャルを引き出しましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2023/09/14今頭の中にある知識は、そこそこでいい

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


一般的に、本を出す人については、

「すごい知識が頭の中に詰まっている人」

というイメージがありますね。


そのせいか、いざ自分が書く側に回ったとき、

「今ある知識から書くものだ」

という考え方をする人が少なくありません。


でも結論からいえば、それは思い込み。

それも、著者の足を引っぱる、よくない思い込みです。


なぜなら読者にとってみれば、

確かなメリットが分かりやすく、再現しやすい形で書かれていることが大切であって、

もともと著者がそれをいつ知ったかどうかなんて、どうでもいいこと。


もし著者が、

今ある自分の知識という「枠」にこだわるあまり、

よい情報が漏れてしまうのであれば、

読者はそれが書かれている類書の方を買ってしまうでしょう。


そう考えると、

「"今頭の中にある知識"は、そこそこでいい」

ということが分かります。


もし何を書こうか迷ったら、資料にあたるなり、

取材をするなり、良書をたくさん読むなどして、

「インプット」すればいいことです。


それらを頭の中でいったん熟成させてからアウトプットすれば、

それはあなたの「オリジナルコンテンツ」。

以前よりも読者にとって有益で、魅力的な本になっていることでしょう。


またこの考え方に則れば、

「今はまだ、本を書く力量がない」

というのも、多くの場合勘違いであることが分かります。


自分の頭の中に知識の蓄積がないことは、さほど問題ではありません。

同時進行でよいのです。

読者のために、インプットしながら、よいアウトプットをすること。

それが出来れば、

「思い立ったときが、本の出し時」

なのですね。


考え方1つで本は良くも悪くもなりますし、

本を出す時期も遠のいたり、近づいたりします。

ご参考になれば幸いです。

 

2023/08/24書店には、本を出すヒントが溢れている

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本を出そうとすると、出版社に企画を通す必要がありますね。

そこで大切になってくるのが、

「すでに出ている似たような本と、どのような違いがあるか」

ということ。


というのも、売れる本のテーマというのはある程度決まっていますので、

過去に近い内容の本がたくさん出ていることが多いからです。

もし後から似たような本を出しても、

すでに多くの人は読んでしまっているわけですから、なかなか売れないのですね。


そこで、

「すでに出ている似たような本にはない、新しいメリット」

をアピールすることが、大切になってくるのです。


とはいえ、これは頭で考えてもなかなか浮かぶものではありません。

どんな本が先に出ているのかは、実際に見なければ分かりませんから、

本屋にいっていろいろ見ることが先決。


そこを面倒くさがってしまい、

「おそらくこういう本が出ているだろう」

という想像で補ってしまうと、土台の弱い砂の上に建物が建てるのと同じで、

出版企画も傾いてしまうでしょう。

これは、初めて本を出そうとする人によくある、初歩的なミスです。


言い換えれば、そこをしっかりと丁寧に、書店でリサーチしていけば、

出版が大きく近づいて来ます。

「こういう本がたくさん出ているが、こういう視点はないな」

とか、

「こう書いてある本が多いけど、自分の考えではそれでは不十分」

といった形で、企画のヒントがどんどん出てくることでしょう。


そうやって考えた出版企画は、土台がしっかりしているので、

机上の空論になりにくく、出版社からの採用確度も格段にアップしてきます。


本を出すヒントが欲しいなら、ぜひ書店に通いましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2023/08/03なんとなく自己啓発本、は要注意

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


初めて本を出そうとすると、

「自分の半生のエピソードや、そこから得た学び」

を書きたくなりませんか?


確かに、読者は「さまざまな学び」や、「人生のヒント」が得られるのは、間違いないでしょう。

確かに有益なのですが、こと商業出版として考えると、

こうした内容は、実は「要注意」なのです。


なぜなら、メリットがさまざまに、多岐に渡ってしまっているからです。

人間関係のことやお金のこと、そして仕事についての心構えなどなど、

読者からみればメリットが総花的になってしまっているので、

「自分にどんなメリットが得られるのか?」が分かりにくいのです。


そうなると、

「知名度のある人、実績のすごい人なら読んでみたいが、

 よく知らない人が書いた、よく分からないメリットの本を買うのはちょっと・・・」

と思う人が増えてきます。


その結果、有名人やベストセラー著者の書いた本なら売れるが、

新人著者が書いても難しい、となってしまうのですね。


ちなみに、このようにメリットが多岐に渡る総花的な本を、

「自己啓発本」と言います。


初めて本を書こうとすると、なんとなく自己啓発本になってしまいがちですが、

それは悪手。

書店ではベテラン著者の自己啓発本もベストセラーとして並んでいるだけに、

ここを見誤りやすいので、注意したいところです。


ではどうするか?ということですが、

読者の得られるメリットを、分かりやすく絞り込むことが有効です。

「この本を読むと、この問題が解決します」

と、シンプルに打ち出すということですね。


そうすれば読者は、

「ああ、ちょうどこのことで悩んでいたから、この本を読んで解決したい」

となって、本を買ってくれる可能性が高まります。


あなたが著者として書きたいことを全部書くことはできませんが、

その他のコンテンツは温存しておいて、別の本で書けばよいのです。


このことを知っているだけで、商業出版で著者デビューできる可能性が格段にアップします。


ご参考になれば幸いです。

 

2023/07/27親切勝負に勝てば、本は誰でも出せる

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


書店やamazonで本を見ていると、

ベテラン著者やベストセラー著者の本が目立ちます。

ここで、

「まだ本を出していない自分には難しいのでは・・・」

と感じてしまう人も多いようです。


しかし、実はその考え方はナンセンス。

なぜなら読者は、

「自分にとってどんなメリットがあるか」

にしか関心がないことが大半だからです。

つまり著者が有名かどうか、過去の本が売れているかどうかなどは、

あまり気にしていないのです。


そもそも、ベテラン著者も「最初の一冊」がありました。

それまで本を出したことがない、あるいは出しても売れていなかった時期があって、

そこから「売れる本」を出して、ベテラン著者、ベストセラー著者になっています。

その転機となったのは、

「自分にとってどんなメリットがあるか?」ばかり気にしている大勢の読者に、

「これは自分にとってメリットがある本だ!」と思ってもらえたからこそ、

今のポジションがあるのですね。


であれば、あとから本を出したい人も、やることは同じです。

読者への親切勝負。

読者の身になって、より分かりやすく、より悩みを解決して上げて、

より嬉しい気持ちになってもらえれば、本は売れますし、その後も本を出し続けることができます。


言い換えると、

著者としての自分のポジションなどは二の次で、

読み手のことを中心に考えてあげること。

自分のことはさておき、読者のことを考えること。

それが遠回りのようでいて、ベテラン著者、ベストセラー著者への最短距離になるでしょう。


親切勝負に勝てば、本は誰でも出せるというのは、こういうことです。

ぜひ最短距離を行って欲しいと思います。

 

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