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出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2024/02/22なぜ出版社との間に、わざわざ人を入れるのか?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本を出したいと思ったとき、

もっとも直接的なのは、

出版社に自分で、直接企画を持ち込むことです。


というのも、

出版社の門戸は世の中に向けて開いているからです。

そこで社内のいくつかの会議を通れば、

晴れて著者デビューの決定です。

実にシンプルで、分かりやすいですね。


ではなぜ、私のような、

「著者と出版社の間に入る職業」があるのか?

「なぜ、わざわざ間に人を入れる」ことにニーズがあるのか、

気になる人もいるかもしれません。


その理由はいくつもあるのですが、主なものを3つ挙げますと、

1)そもそも、通る確率が低いから

統計はないのですが、過去多くの編集者に聞いた数字でいえば、

一説には200分の1とも、1000分の1とも言われるのが、

著者の直接持ち込みによる、出版企画が通る確率です。


断られ続けると凹みますし、時間も経過していってしまいます。

何年経っても決まらないことも普通です。

売れる出版企画を一緒に考案する人がいることで、

ストレスを避けて、スピードをアップできる。

これが1つ目の理由になります。


2)書きたいことが、書けないケースも多いから

仮に出版社に企画が通っても、

先方から「こうして欲しい」という条件付きであることが多いです。

中には、まったく元の企画とは離れてしまうことも。

そこで断れば話が流れてしまうし、

かといって書きたくないテーマで無理に書くのも・・・というジレンマが生まれます。


最悪のケースは、自分自身の意思やビジネスに関係ない切り口で、

本が売れてしまうこと。

そうなれば望まない相談が増え、逆に欲しいクライアントは遠のくこともあり得ます。

そこで「書きたいことと、世の中が求めていることの接点」を考え、

出版社と交渉することが、大切になってくるのですね。

これが、間に人を入れる理由の2つ目です。


3)相性があるから

「出版社」といっても、中にいるのは人間です。

もちろん「編集者」みはいろいろな人がいて、性格や得意分野もさまざま。


同じ企画を持ち込んでも、

ある編集者にはこき下ろされ、ある編集者には好意を持って評価される。

こんなことはごく当たり前、日常茶飯事です。

同じ編集者でも、企画や著者のタイプによって、対応も異なります。


一緒に同じ方向を向いて、熱意をもっていい本を一緒につくってくれる、

そんな人と出会える可能性を高めるためにも、

多くの編集者を知る人の存在が、著者のメリットになるのですね。


いかがでしょうか。

ストレスを避けて、スピードをアップしたい。

書きたいことを妥協したくないので、交渉して欲しい。

熱意を持った相性のいい人と出会いたい。


そんな思いがあるなら、

出版コンサルタト、出版エージェント、

と呼ばれる人に相談してみる価値はありますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2024/02/01著者としての幅を広げる、シンプルな方法

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


読みたい本を探すときは、

関心があるテーマで、今どんな本がでているか探しますね。

また、関心がある著者さんの過去の著作を探したり、

という人もいるでしょう。


これは実は、

「著者が書きたい内容を決めるとき」

にも、そのまま当てはまります。


先の例に当てはまると、

自分で書きたいテーマで、今どんな本が出ているかを探すのが、前者。

そして、気になる著者が、過去にどんな本を出しているか調べるのが、後者です。


普通、本を書こうとすると前者だけを行なう人が多いのですが、

後者もとても使える方法です。


たとえば、

自分に近いプロフィールの著者さん。

自分と同じようなテーマの本をだしている著者さん。

そうした人が、

「誰に、何を伝える本を書いているのか?」

という視点で見ていくだけで、

いろいろな気づきが得られます。


中には、

「今まで書こうと考えたことは無かったが、意外といいかも」

と、思いがけないテーマのヒントが見つかることも。


私の方でそれを見つけて、クライアントさんにご提案するのも、

私の仕事の大切な部分です。


本を書くのは人ですから、

本からも、人からも、気づきとヒントを得ていきましょう。


あなたの著者としての守備範囲をさらに広げるための、

ご参考になれば幸いです。

 

2024/01/25"数字"を武器にしよう


こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


著者は情報を伝えるのが仕事ですが、

情報の中でもっとも客観的のは"数字"です。


客観的であるということは、

思い込みや主観ではないということ。

ですのでうまく使うと、あなたの著者としての信頼性をアピールしたり、

企画内容の説得力を増すための武器になります。


逆にいえば、数字を使わずに"表現"でアピールしようとすると、

そうした効果は得られなくなってしまいます。


たとえば、著者プロフィール。

経験年数や実績を数字で示せば、

「15年の経験を持ち、200冊以上の本を手がける」

となります。

客観的な根拠が示されているので、信頼性をアピールしやすいです。


一方"表現"で示すと、

「長い経験を持ち、たくさんの本を手がける」

などとなり、ややアバウトですので、

「たくさんって、どのくらい?」

という疑問が、読み手の頭の中に湧いてくるかもしれません。


これが商業出版ですと、出版社はあなたの企画に「出資」することになりますので、

もとめる信頼性も高いものがあります。

もし頭に「?」が浮かんだら、企画がスルーされる可能性が高まってしまうでしょう。


いかがでしょうか?

同じ内容でも、表現の工夫1つで効果は全く変わってきます。

あなたのポテンシャルをフルに活かすためにも、

数字を武器として活用していきましょう。

 

2023/12/28"今日から役に立ちそうだ"と思ってもらえる本は強い

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


意外に思われるかもしれませんが、

新人著者とベテラン著者を比べると、

前者のほうが「難しい」企画を立てたり、「難しい」文章を書くことが多いです。


普通はベテランの方が高度で難しい本を書くイメージがあると思いますが、

実際はその逆なのですね。


それはなぜかというと、能力の違いではもちろんなくて、

「読み手をどれだけ意識するか」

が違うからです。


新人著者は、自分の中にあるノウハウをアウトプットすることに精一杯で、

「読み手がそれをどう受け止めるか」

を想像する余裕がないケースが多いもの。


そうなると、自分自身のレベル感でアウトプットしてしまうため、

素人である読者から見れば、

「自分には難しい・・・」

という印象になってしまうのですね。


対してベテラン著者は肩の力が抜けていますので、

素人がどう感じるか、想像する余裕が出てきます。

そうなると、

「この専門用語を使うのはやめて、もっと平易な言葉に変えよう」

とか、

「日常で身近かな事例に置き換えてみよう」

とか、

「堅い口調ではなく、くだけたカジュアルな表現もつかってみよう」

という具合になってきて、

「これなら自分にも分かる、今日から役に立ちそうだ」

という印象を読者に与えることができます。


それは著者へのリスペクト、親近感、感謝の気持ちなどに変わりますから、

本も売れますし、口コミも広まりやすく、

結果としてビジネスなどへの誘導もうまく行きます。


いかがでしょうか。

あなたが初めて本をだす新人著者だとしても、

いや新人著者だからこそ、こうしたメリットを味方につけて頂きたいもの。


そのためには力まず、肩の力を抜いて、

「今日から役に立ちそうだ」

と思ってもらえる本を考案していきましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2023/12/21書ける、と確信するまえに行動しよう

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


初めて本を出そうとするとき、2つのパターンがあります。

「よい本を書ける、という確信を得てから出版にチャレンジしよう」

という人と、

「出したいので、とりあえず行動しよう」

という人の2パターンです。


私の個人的な経験則ですと、

男性は前者の考え方をする方が多く、年齢層も高めです。

一方女性は後者のタイプが多く、比較的年齢も若い方が多くなるようですね。


さて、どちらの方がよいのか?ということですが、

これは後者の、

「出したいので、とりあえず行動しよう」

というタイプの方がメリットが大きいでしょう。


なぜかと言うと、時短出来るからです。


商業出版では、著者本人がいかに良い内容だと思っても、

先に同じような本が出ていたら、評価は下がってしまいます。

またプロである著者から見て良い内容でも、素人である読者から見たら、

あまり魅力的ではないこともしばしばです。


もし「よい本を書ける」という確信を得てから、こうしたことに気づくとなると、

それまでの準備が時間のロスとなってしまうことも多いのです。

もし準備に数年かけたとなれば、とてももったいないですね。


なお、仮に出版に取り組んだ時点で、ノウハウがしっかりと体系化されていなかったとしても、大丈夫。

なぜなら、それこそが「編集」であり、出版業界の得意分野だからです。

経験則や思い入れなどをノウハウと組み合わせつつ、

読み手が分かりやすく、再現性も高い形に工夫していきます。

こうした労をショートカットできるのも、時短につながっていきます。


商業出版の著者は、

「書ける、と確信するまえに行動」するのが吉。


ご参考になれば幸いです。

 

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