不安が消える、知識武装編
2019/06/20生産性を高めたきゃ、健康本を読みなさい!?
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、ここ数年、何かと話題の"生産性"。
あなたの生産性は、最近どうでしょうか?
限られた時間の中で、質の高いアウトプットを生み出す。
あるいは、大量のアウトプットをこなす。
これができれば、もちろん良いに越したことはありませんね。
本を書こうというくらいのあなたですから、
きっとタイトルにズバリ「生産性」と書かれた本も読んでいるかもしれませんし、
あるいは「残業を減らす系」のビジネス書なども、読んでいるかもしれませんね。
でも私が最近実感しているのは、
「むしろ健康本を読んだほうがよいのでは」
ということです。
それはなぜか?
例えば、「腸の健康」との関係。
最近の研究では、脳と体が密接に関係していることが、分かってきています。
脳のパフォーマンスに影響を与える神経伝達物資は、その多くが腸でつくられ、
そして脳に影響を与えていることが分かってきました。
あるいは、「心の健康」との関係。
マインドフルネスをはじめ、心を整えるノウハウは、
アメリカ(特にシリコンバレー系)のビジネスパーソンの間では、すでに常識となっていますし、
その効果を裏付ける本もたくさん出ています。
そして、ダイエット本。
最近は「○○だけ」のような安直なハウツー本は減り、
系統的レビューに裏付けられ、ライフスタイル全般を改善するような内容の本が増えています。
そうした本の中には、例えば「栄養」だけをとっても、カロリーを控えるだけでなく、
脳のパフォーマンスに言及されているものも少なくありません。
このように、生産性は、意外と脳だけの問題ではなく、
身体全体の問題である、ということ。
だから、ビジネス書だけでなく、むしろ健康本なども、
情報のインプット先として、ぜひ加えていきたいですね。
なお、このことは言い換えれば、
「ビジネスパーソンが、健康本を書く」
あるいは逆に、
「健康の専門家が、ビジネス書を書く」
という、交差が増えていく、ということです。
最近はビジネスパーソン向けの健康本も珍しくなくなりましたが、
あなたがその著者の1人となっても、良いと言うこと。
こうした時流もとらえて、ぜひ守備範囲を広げてみてはいかがでしょうか?
2019/06/13あなたの"本業"で書かなくてもいい!? 著者"複線化"の時代とは
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、商業出版には、2つのテーマがあります。
それは、
「売れやすいテーマ」と、「そうでないテーマ」
の2つです。
例えば「健康」というのは売れやすいテーマなので、
医療や、健康増進に関係する仕事をしている人であれば、
本を出しやすいことは明白ですね。
逆に、あなたの仕事が、例えば法人向けの特殊な商品を扱っていたりすると、
そのテーマそのものについて知りたい人はそう多くありませんから、
なかなか本を出すことはできないテーマ、ということになります。
では、もしあなたが後者だったら、どうすればいいのか?
商業出版を諦めなければいけないのでしょうか。
いえいえ、そんなことはありません。
なぜなら、「本のテーマは、あなたの本業である必要はない」からです。
確かに、本業であれば、経験も積んでいるので、書きやすいでしょう。
また、ビジネスへの好影響も分かりやすいので、そこで書きたい気持ちも分かります。
しかし、今の時代は、1つの仕事だけで一生食べていくのは難しい時代です。
業界の変化ははやく、企業の寿命は短くなる一方で、
働かなければいけない時間はどんどん延びていることは、皆さんよくご存知でしょう。
1つの専門分野に固執せず、新しいスキルや知識を身につけ、
進化し続けていくことが求められています。
これは、著者についても同じです。
1つベストセラーがでれば、雨後の筍のように次々類書が出て、すぐに陳腐化する昨今、
1つのテーマだけで、ずっと出し続けていくのは難しい。
であれば、「著者としての新しいテーマ」を探せばいいのです。
それはあなたが過去に、とても大きなエネルギーを費やしてきた趣味であったり、
とても多くのお金を使ってきたことであったり、
とても思い入れがあること、などなど、いろいろ考えられるでしょう。
その中に、著者として本を出せるレベルのコンテンツが、眠っている可能性があるのですね。
むしろそこから将来、新しいビジネスが立ち上がるかもしれません。
「芸は身を助ける」の言葉どおり、
今の本業が怪しくなっても、将来を支えてくれる財産になることだってあるでしょう。
実際、そういう人は著者にはとても多いですし、
私自身も、本業とは関係ないけどとても思い入れのあるテーマで本を出し、
ベストセラーになっています。
言い換えれば、
「将来に備え、新しい自分の立ち位置を確保する手段として、出版を考える」
ということ。
こういう考え方も、これからの時代は普通になっていくのかもしれませんね。
ご参考になれば幸いです。
2019/06/06著者力は"栄養"が9割!?
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さてここ数年、商業出版の世界で定着してきた感があるのが、
「ビジネスパーソン向けの健康本」。
ひと昔前なら、「体と脳」は別々のことだったわけですが、
最近の脳科学や医学の研究から、密接な関係があることが、徐々に分かってきたからですね。
だから今や、
「健康状態に全く気を配らないビジネスパーソンは、十分なパフォーマンスを発揮できない」
という考え方も、一般的になってきたといえるでしょう。
そんな中、最近熱いのが「栄養」の本。
健康本としても、数多くの本が次々とだされています。
「あれは体に良い」「いや、こちらの方がよい」「実は、あれは体に悪い」
等々、「証拠合戦」の様相になっていて、ジャンル自体が活性化していますし、実際に売れています。
そこで、本を出したい、出し続けたいあなたに気をつけて欲しいのが、
「ビタミンB」です。
というのも、ビタミンB群が不足すると、情報処理力が激減してしまうことが分かっているからなのですね。
例えば、集中力が続かなかったり、記憶力がうまく働かない、という状態も、ビタミンBの症状です。
そしてお酒を飲むと、アルコールは1日で抜けますが、同時に減ったビタミンBは3日たっても不足したまま、というデータもあるそうです。
独自性のある企画を考えたり、複雑な構成の長文を書く著者は、まさにビタミンBをたくさん消耗するタイプの職業。
なのに栄養不足の状態では、せっかくの力を発揮できなくなってしまいますから、ぜひ気をつけて栄養補給しましょう。
なおビタミンBは何種類もあり、含まれる食材も多種多様なので、
気になった方は、「ビタミンB 食事」 で検索してみてくださいね。
あなたの潜在的な著者力をフルに発揮してもらうための、ご参考になれば幸いです。
2019/05/30仕事とは関係ない、"好きなだけ"の本を読もう
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
5月だというのに、暑い日がつづきますね。
急な温度変化ですから、しっかりと水分をとって体調に注意したいですね。
さて、この記事を読んでいる人は皆、
「よい本を書きたい」
と常々思っている人だと思います。
でも、それを結果として出せる人と、そうでない人がいます。
その違いはなにか?
数多くの著者さんのご相談にのってきて気づくのは、
「良い本を書く人は、たくさん良い本を読んでいる」
ということです。
当たり前すぎるくらい当たり前の話なのですが、
実際にやっているかどうかというと、これが別問題。
というのも、私たちは皆忙しい毎日を送っていますから、
ついつい目先の緊急度が高いことを優先します。
そうなると、「将来のための読書」となると、後まわしになりがちです。
また、本を書こういう人はその道の「プロ」なので、
本を見ても、大抵の内容は既に知っていたりします。
そうすると、「たいしたことない」「それは知っている」となり、
あまり関心が湧かないのですね。
ではどうするか?ということですが、
無理に意思の力で読もうとしても、あまり続かないのでは?と私は思います。
「本を読むべき」
という考え方では、習慣的に良いインプットを大量に行うことは難しい。
これも多くの著者さんを見てきて思うことです。
であれば、発想を逆にしてしまえばいいのです。
「〜すべき」ではなく、「〜したい」と思った本を読む。
それが、今の仕事の領域と離れていてもかまいません。
また、書こうと思っていたテーマと、まったく違ってもよいでしょう。
とにかく「好き」という感情を大事にして、本を選ぶこと。
そうすることで、
1)まず本を読むこと自体が習慣化されます。
習慣になればしめたもの。継続的に、時間とともに「量」のインプットをし続けることができます。
そして、
2)好きなテーマで読むので、読書量も増えます
これは「質」に関わってきます。目利きもできるようになり、どんな本が売れそうかという嗅覚も具わります。
さらには、
3)あなたの専門領域と、意外な共通点が見つかるでしょう
これは、とても強力な武器になります。なぜなら、世の中のアイデアとは全て「組み合わせ」だからです。
そして、抽象度を上げれば、多くの物事に共通点があるものです。
それは意外な組み合わせとなり、差別化された切り口として、あなたの本に独自性を添えてくれます。
ライバルが頭で考えても浮かばない独自の立ち位置を、自分のものにすることができるのですね。
いかがでしょうか?
「良い本を書く人は、たくさん良い本を読んでいる」ということを、
知っているだけでは不十分。
ぜひ「好きなこと」に注目して、知識を行動に移していきましょう。
2019/05/23"たいしたことない"と思える本こそ、要チェック!?
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、あなたは日ごろ、書店でどんな本を手に取りますか?
この記事を読んでいるということは、自らも本を出そうというくらいの人ですから、
最先端の新しい内容の本や、
いままでにない独創的な切り口の本、
あるいは古典的な、いわゆる名著を選ぶことが多いのでは?
と思います。
そういう本は勉強になりますし、知的な刺激もあって面白いですよね
ただ、その一方で、
プロなら知っていて当然のことしか書いていない本や、
どこかで見たことのある切り口の本は、
「たいしたことない」と判断し、あまり手にとらないのでは?
とも思うのですが、いかがでしょうか。
じつは、それはとてももったいないことです。
なぜなら、そうした既視感のある、平凡な内容にも関わらず本になっているということは、
内容ではなく、「表現の面で新しい工夫がされている」
ことが多いからです。
そしてそういう本は、プロにはあまり魅力的ではないものの、
素人の読者にはとても分かりやすく、魅力的。
つまり、売れるための工夫に満ちた、著者として参考になる本かもしれないのです。
言い換えると、
プロは「新奇性・独自性」を過大評価してしまい、
素人に向けた「表現の工夫」を軽く考えてしまいがち、ということなのですね。
でもこの2つは、両立可能なものですし、
両方とも、著者としてのあなたの武器になります。
特に後者の「表現の工夫」は、流行があり、日々進歩していますから、ぜひ取り入れたいもの。
だから片方だけではなく、両方参考にしないと、もったいないのです。
いかがでしょうか?
あなたが「たいしたことない」と判断してしまいそうな本も、要チェックです。
知っていて当然のことしか書いていない本でも、
どこかで見たことのある切り口の本でも、
「なぜ商業出版されて、ここに並んでいるのか?」
と、考えみることで、あなたの著者としての力量が、さらにアップするので、
ぜひ試してみてくださいね。