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出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2018/02/08ノウハウに"共感"を加えれば、鬼に金棒です

こんにちは、樺木宏です。

さて、本を出そうという人は、優秀なビジネスパーソンである人が多いです。

自分の実績やノウハウに自負がありますから、

本を出そうとなると、それを強調しがち。


でも、ちょっと待って下さい。

それだけだと、とても勿体ないのです。


なぜなら人は、

「何を言っているかよりも、誰が言っているか」

を重要視するものだからです。


いかにすごい実績やノウハウをもった人といえど、

それをストレートに出すだけでは、さほどのインパクトは与えられません。


ではどうするか?

そこで、「共感」です。

「この人は、こういう人だったんだ」と知ってもらうのはもちろんのこと。

さらには、

「こんな人の書くことだったら、ぜひ読んで見たい」

という印象を与えたいのです。


それが出来れば、好意的に、かつ真剣に読んでくれる人が増えます。

それが立ち読み中であれば、本を買ってくれるでしょうし、

買って読んでいるのであれば、Webで検索してさらに情報収集をしてくれるでしょう。


そのためにも、単にノウハウを伝えるだけでは不十分で、

いかにあなたの人柄や、考え方を、伝えていくかが大切です。


具体的には、

「自分」を主語にした「想い」の部分を本文に織りこみつつ、

失敗エピソードなども交えていくのも、常套手段です。


そしてなによりも、

「読者を応援する気持ち」

が行間からにじみ出てくることが、最重要ですね。

それは「執筆動機」で決まってしまう部分でもあるので、

なかなか付け焼き刃では難しいですから、

企画を考える一番最初の段階で、じっくりと検討したいもの。


自分に自信がある人ほど、ちょっと立ち止まってみることで、

著者としても成功する確率がグッとアップしますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2018/02/01実力が先か、本が先か?

こんにちは、樺木宏です。

さて、普通に考えれば、

「本を出す力量が身についてから、本を出す」。

と考える人が多いと思います。


確かに、実績がなければ、出版社も「なぜこの人に書いてもらうべきなのか?」

という疑問をもってしまうでしょう。

また、読者にまったく価値を提供できない本を出してしまうことは、

著者のブランディグにとってもマイナスです。


しかし結論から言えば、

「実力と本は同時進行が一番効率が良い」のです。


なぜなら、本を出そうと考えることは、成長を加速させるから。

近年の読書術の本のトレンドに、「アウトプットを前提にしよう」というものがありましたが、

目的意識は、質の良いインプットを、大量に行うことにつながります。

忙しくてなかなか読書量を増やせない人でも、本を出そうと考えている人は、

自然と気になる本にアンテナが立ち、手に取って読む習慣を続けられるのですね。


また、商業出版の本というものは、思っているほど「自分の話」だけでは済みません。

読者のレベルや嗜好に併せて、いろいろな角度から、さまざまな事例を集めておくことも必要です。

だから「本を書くだけの実力がついた」と思っても、そこからさらにインプットが必要だったりして、

結局は「もっと前から準備しておくべきだった」となりがちなのですね。


そう考えると、「もう本を出せる」と思う「前」に、本を出そうと考えることが、実は著者への最短距離。

本を出したいと思ったら、ぜひ臆せずにチャレンジしていきましょう。

 

2017/10/19過去のノウハウ分析は"ほどほど"でよい理由

こんにちは、樺木宏です。

さて、出版ノウハウをお伝えし続けて久しいこのメールマガジンですが、

「こうすれば絶対上手くいく!」

という内容は、あまりお伝えしないようにしています。

なぜかと言うと、

「実は、文章化できることは少ない」からです。


いいかえると、すでに出ている本がなぜ売れたのか、といった検証はある程度ロジカルにできるのですが、

新しい企画を考える、という「仮説立案や課題発見」は、ある意味アートです。

そこで過去の本から得られた分析結果をお伝えしても、それとこれとは話が別、ということで、

あまり機能しないことも多いのですね。


すでに起ったことを説明できる能力はもちろん大切ですが、もっと大事なのは、

これから考えるあなたの企画を、いかにより良いものにするか。


もちろん、必要最低限知っておくべきノウハウは、確かにあります。

でもあまりそれにこだわりすぎても、かえって柔軟な企画考案の足をひっぱることもありますから、

「ほどほど」が一番。

企画を考案し、本を出していくことはまさに温故知新。

昔の本の知識を活かしながらも、そこから新しい知識・売れる企画を見いだしていきたいですね。

 

2017/09/28企画力は、たとえば"金棒"のようなもの

こんにちは、樺木宏です。


次々と出版される本をみていて、「もったいないな」と思う事があります。

それは、「スゴい実績の著者さんほど、企画は普通」ということ。


というのも、一般に、出版社側との力関係で、著者のほうが強くなればなるほど、

「著者が書きたいと思ったことがそのまま本になる」

という傾向があるのです。

相手が有名著者であれば、出版社も意見を押し通すことは出来ないでしょうし、

書く側の著者の方も、こういう本なら出していいよ、という感じになるもの。

そうなると、力の強い側の意見が、そのまま通ってしまいがちなのですね。


ただ、それはとても勿体ないこと。

なぜなら、企画は金棒のようなものだからです。

著者の力量や実績が「鬼のようにスゴい」としても、

優れた企画という「金棒」をもてば、もっと凄いことになるからです。


言い換えれば、鬼のように強いからといって、素手で戦う必要はない、ということ。

専門分野で優れている、ファンが多い、販売力がある。

それらの強みに優れた企画が加われば、まさに「鬼に金棒」なのですね。


新人著者から、スゴい実績の人まで、商業出版では「企画」は常に味方です。

 

2017/09/07年をとればとるほど、著者としては強くなる

こんにちは、樺木宏です。


早く本を出したい、というのはよく聞く話ですね。

同年代のライバルが商業出版で本をだしていると、焦る気持ちもわからないではありません。


しかし、本を出すのに、焦る必要は全くありません。

なぜなら、年をとればとるほど、"良い本"が書けることは、脳のしくみからも明らかだからです。


よく脳は若い頃に完成して、あとは神経細胞が減っていくだけ、というような俗説を聞きますが、

それは完全に間違い。

脳の神経細胞は、再生して増えるものもあるのです。


さらには脳は、30過ぎてから「つながりを発見する能力」が飛躍的に伸びます。

一見なんの関係ない物事同士を、つなげる力です。

脳の中で、すでに構築したネットワークをどんどん密にしていくということでもあります。


そしてそのことは、商業出版に欠かせない「アイデアの発想」や、

実生活に結びついた「論理的思考」に、直結しているのですね。


だから著者としての力量は、30歳を超えてから伸び始める。

さらに言えば、その後年をとればとるほど、能力が増していくのです。


例えば、「オヤジギャグ」という言葉がありますね。

これは中年になると物事のつながりに気づきやすくなり、

その気づきの嬉しさのあまり、そのまま口に出してしまう、

という脳の働きでしょう。


もちろん、あなたにはギャグを口にする前に、一呼吸おいて、

客観的に面白いかどうかをチェックして欲しいところですが・・・


ともあれ、著者になるのに"遅い"ということはあり得ません。

むしろ、優れた脳の働きと、積み重ねた経験の力を活かして、

満を持して「良い本」がつくりやすくなるのですから。


年をとればとるほど、著者としては強くなる。

納得のいく本が、商業出版で出せるようになる。

ご参考になれば幸いです。

 

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