あなたも出版できる!心構え編
2016/03/16"権威のある人"が気をつけたい落とし穴とは?
こんにちは、樺木宏です。
本を書こうという人は、プロであり専門家です。
だから気づかないうちに「自分レベル」で思考してしまいます。
これが、初めて本を出そうとする人の落とし穴になりがち。
よくあるのは、
・用語が難解
・想定する読者のレベル感が高すぎる
・抽象的で分かりにくい内容
といったことですね。
気をつけたいのは、その分野で優秀であればあるほど、この落とし穴にハマりがち、ということ。
難しいことを難しいまま伝えてしまっても、それに気づけない、ということが起こりやすいのです。
特に権威ある立場にいる人は、人一倍気をつけないといけません。
ビジネス本や健康本など、ノンフィクション系の本は、読者の問題を解決し、その対価をもらう存在です。
だから著者の価値は、どれだけ読者の問題解決をできるかで決まります。
いわば、小乗仏教と大乗仏教の違い、ともいえるでしょうか。
自らの優秀さに目がくらみ、自己満足の落とし穴に陥ってしまうのは、避けたいですね。
あなたの能力を、世の中の「価値」に変えるための、ご参考になれば幸いです。
2016/01/06出版は"大きく考える"と上手くいく
こんにちは、樺木宏です。
さて、あなたは今年はどのような目標を立てているでしょうか?
「初めての本を絶対出す!」
という方もいれば、
「ベストセラーを出したい」
という方もいると思います。
いずれも素晴らしい目標だと思いますが、あえて1つ注文を付けさせていただくなら、
「大きく考えましょう!」
ということになります。
どういうことかと言うと、
・初めての本を出そうと言う人であれば、1冊ではなく「3冊出版する」と考える
・ベストセラーも漠然と数万部ではなく「20万部越え」など具体的にする
といった事です。
なぜそうすると良いのか?と言えば、
明らかに情報へのアンテナの感度が上がり、ノウハウを受容できる受け皿が広がるからです。
自分の強みに気づきやすくもなりますし、世の中のトレンドにもより敏感にもなれるのです。
1冊でいいや、と思っていると、せっかく得たノウハウを中長期に渡って体得しようとせず、
すぐに忘れてしまうかも知れません。
ここを変えれば企画が通る、というとき、目標が大きければより柔軟になれる、ということも大きいです。
実際、私の知る著者さんで本を数年で10冊近く出している人は、例外なく最初から、
「本を出し続けることをビジネススタイルにする」
と決めている人が多いです。
そうした人はみるみるノウハウを体得し、人脈も広がり、自然と本を出し続ける環境が出来てきます。
逆に「1冊出せれば十分」という人で、出し続けている人も、ベストセラーになった人を私は知りません。
なので、「大きく考える」ことをお勧めしているのですね。
いかがでしょうか?
大きく考えて、あなたのブランド力をさらに高めて行きましょう。
ご参考になれば幸いです。
2015/08/05何を書いていいか分からなくても、全く問題ありません
こんにちは、樺木宏です。
さて、私はよく、
「本は出したいけど、何を書いていいか分からないのでダメですよね?」
という質問をされます。
その気持ち、とてもよく分かります。
でも、それは誤解なんですね。
結論から言いますと、実は何を書いていいか分からなくても、全く問題ありません。
むしろ商業出版では、決まっていない方が良い場合が多いくらいなのです。
それはなぜか?
なぜなら「著者が書きたいことと、世の中が求めていることは違うことが多い」からです。
ちょっとズレている、といってもいいかも知れません。
例えば、本を書きたい人と言うのは、言うまでもなく知的レベルが高い人ですし、
人生に対しても高い次元のものを求める人が多い。
しかし読者は、まだそこまで達していない人が大半なのです。
例えば、多くのビジネスパーソンは、「夢を叶えてワクワクする人生を送りたい」と思う前に、
「ウチの会社、将来どうなるんだろう。リストラされて住宅ローン払えなくなったらヤバい」
という感情の方が切実で、かつ悩んでいる人数も多いものなのです。
そこに著者が「自分が良いと思うこと」をストレートに書いても、それはちょっとズレているのですね。
このように、著者が書きたいことと、世の中が求めていることは違うことが多いです。
そうなってくると、むしろゼロベースで一緒に企画を考えた方が、早く出版が決まりますし、
より売れる本になります。
つまり、何を書いていいか分からなくても、全く問題ないのですね。
逆にそこで「この内容で無ければ書きたくない」となってしまうと、
そこで企画の可能性もストップしてしまうことになり、むしろ逆効果なのです。
いかがでしょうか?
商業出版の企画では、最初は何を書いていいか分からなくても、全く問題ありません。
もしそうした理由で一歩踏み出すのを戸惑っているかたがいたら、
遠慮無く「本を出したい!」と意思表明し、前に進んでいきましょう!
2015/07/01執筆意欲があなたの商業出版を妨げる!?
こんにちは、樺木宏です。
さて、著者としての力量は同じくらいなのに、
どんどん出版が決まっていつの間にか10冊近く本を出している人と、
1冊も出せていない人、に明暗が分かれてしまう事があります。
誰しも真剣に取り組んでいますし、本を出したい気持ちは同じくらいあるのに、
なぜ明暗が別れてしまうのでしょうか?
それは、結論から言えば、
「こう書きたい」という主観やエゴを、どれだけ手放せるかで決まってきます。
商業出版は売れるかどうかで採用が決まるので、そこにどれだけ寄り添うかが成否を分けるためです。
誰しも主観やエゴはありますし、それは良い本にとって必要不可欠な要素でもあります。
ただ、それが客観的に「売れる本」にする事を妨げてしまう事が多く、
実際問題として、手放すことで上手くバランスが取れ、企画のレベルが格段に上がることがほとんどなのです。
例えば、「同業他社のライバルにカッコよく見られたい」という欲があります。
それもある程度はモチベーションとして大切なのですが、度を過ぎてしまうと、
プロを意識しすぎてしまい、「素人である読者」のレベルからかけ離れていってしまうのです。
そこを手放せれば、「多少カッコ悪く見られても、多くの読者が救われるならいいや」となり、
売れる本に近づくのですね。
あるいは「今やっているビジネスに自信がある、だからその内容をそのまま書きたい」とします。
それがいかに素晴らしい内容でも、ライバル著者が似たような本を先に出していれば、後から出しても売れません。
また、いかに自信があっても、読者とレベル感がかけ離れていれば、それはただの分かりずらい本です。
そこを手放す事で「多少アレンジしたし、カンタンにしてしまったけど、分かりやすいならそれでいいか」
となり、これまた売れる本にグッと近づくのですね。
いかがでしょうか?
誰しも主観や思い入れがありますが、そこを手放せるかどうかが、
商業出版の出版企画では問われます。
ぜひそこをうまくクリアして、本を出し続けて下さいね。
ご参考になれば幸いです。
2015/06/03本気になれる動機でしか、本は書かない方が良い理由
こんにちは、樺木宏です。
さて、今日の記事は"出版の動機"について。
こう言うと、なにか抽象的であまりノウハウとして役に立たない、
というイメージがありませんか?
でも実際は逆で、自分の出版動機を考えることで、企画の成約率は大きくアップします。
なぜかと言うと、出版動機が読者に向いていればいるほど、
どんどん改善されて売れる企画になるからです。
単に役立つ情報を知っていることは、著者としてある意味当たり前。
ライバルと差別化するには、そこから先の工夫が不可欠なのですが、
そもそも本を書こうとおもった動機が読者の方を向いていればいるほど、
企画を「改善するためのエネルギー」が湧いてくるのですね。
そして見る人が見れば、出版企画書からは、出版の動機は透けて見えます。
だから動機が読者の方を向いていれば、企画の伸びしろが大きい、といったイメージで
編集者も可能性を感じてもらえますし、
「自分が自分が」と視野が狭くなっている企画に関しては、
編集者も「これ以上の改善は無理かも」と感じてしまうのです。
もう少し具体的に言えば、読者が本の内容を再現できるよう、構成や伝える順番を工夫したり、
読者が分かりやすいよう、専門用語を極力使わず言い換えて優しく表現したり、
という事が、出版動機が読者に向いていればいるほど、容易に出来ます。
しかし逆に、出版動機が自分の為だけだと、そこから先、読者のために工夫をする、
というエネルギーが出てこないのです。
人によっては、「自分の書きたいのはそういう事ではない」という風に、
工夫を拒否する場合すら出てきます。
そうした先の改善イメージも含めて、企画は検討されるものです。
出版動機を通して、その後の企画の伸びしろが決まり、著者としての伸びしろも同様に決まります。
だからこそ、本気になれる動機でしか、本は書かない方が良いのですね。
あなたの企画の採用確度が増す為の、ご参考になれば幸いです。