あなたも出版できる!心構え編
2016/06/29ブランド力を高めたい人のための、本を出し続ける出版術
心構えその1:突き抜けるまで手数を出す
こんにちは、樺木 宏です。
本を出して自分をブランディングし、集客力や権威を高める。
それが多くの方の、出版の目的の1つだと思います。
その目的を達成するためにはどうすればよいか?
結論から言えば、「売れる本を出す」しかありません。
ベストセラー著者になれば、出版社から企画のオファーも沢山きます。
メルマガの読者も増えるでしょうし、
人脈も広がり、ビジネスの幅も広がります。
売れる本をだせば、このように大きく景色が変わります。
しかし、ベストセラーになる本はごくわずか。
それ以前に、重版がかかる本すら20%台という状況の中で、
どうすればよいか?
それは、
「本を出し続ける」
こと以外に最適解はありません。
もし出版が短距離走であれば、その時の売れた部数が全てでしょう。
しかし出版はどちらかというとマラソンです。
「最初は売れなかった人が、何冊目がでブレイクして一気にメジャーになる」
「動きが鈍かった本が、地道な販促を重ねてブレイクし、ベストセラーに」
私はこうした事例を、数多くみてきました。
そこでは瞬間で狙っていく方法も大事ですが、それ以上に「継続して狙い続ける」方法の
ほうが、もっと大切になります。
それを知らないと、1冊出して諦めてしまったり、何冊が出してもあまりビジネスに好影響が無く、
心が折れてしまったり、ということが起こってしまうのですね。
チャレンジし続けていれば必ずどこかでブレイクするチャンスはあるのに、勿体ない話です。
そうならないの心構えとしては、
「突き抜けるまで手数を出す」
姿勢をもつことです。
全力で売れる本をつくるが、売れなかったら気持ちを切り替えて次に行く。
この心構えが、継続したチャレンジを助けてくれます。
また、出版はマラソンなのですから、出来るだけ力を抜けるところは抜かないと、長く続きません。
例えば原稿を最初に書いてしまうなどは労力が大きすぎて大変ですからNGです。
出版企画書をつくるにしても、まずは練る段階を大切にしましょう。
いきなり書きはじめても、企画のプロでも無い限り、その精度は低いものです。
まずは何を書くか、それを誰に書くかをじっくりと考え、練りに練ってから企画書にすれば、
労力は必要最低限で済みます。
いかがでしょうか?
・出版は短距離走ではなくマラソン
・突き抜けるまで手数を出す
この心構えが、あなたを"成功する可能性が高い長距離ランナー"にしてくれるでしょう。
ご参考になれば幸いです。
2016/05/25まず書きたいかどうか?を大事にしよう
こんにちは、樺木 宏です。
さて、本を出したい方のご相談に乗っていると、目的はひとそれぞれなのですが、
比較的多いのは、「ビジネスへの好影響を得るために出版したい」という方です。
本を出す事で、集客力や権威が高まりますし、受注の成約率も高まり、
アライアンスの機会も増えるなど、ビジネスへの好影響は大きいものがあります。
ただここで注意したいのは、「あなたの書きたい事かどうか?」ということです。
そこを大事にしないと、けっして納得のいく本は出来ません。
不本意な本を世に出してマイナスプロモーションになるくらいなら、断った方がいい場合もあります。
最初の1冊というものは、一生肩書きのようについて回ることも多いもの。
自分の取りたいポジションとは別の立ち位置で知られてしまったら、
やりたくもない依頼ばかりが殺到してしまうかも知れません。
何冊目かの本を書く場合でも、出版社から頼まれたからといって安易に引き受けてしまうと、
何の専門家だか分からなくなってしまい、ファンが離れたり、メディア露出の機会が減ることだってあり得ます。。
このように、「書きたいかどうか?」は、とても大切なポイントなのですね。
とはいえ、あまりにこだわり過ぎるのも逆効果です。
お金を払って時間を割いてくれる読者に、どのような貢献ができるか?
どうやったら分かりやすく、再現しやすいよう伝えられるのか?
そこの工夫を忘れてしまった本は、読者の人生を変える事もなく、社会への貢献にもならないでしょう。
ビジネスとして見ても、時代の流れや読者の欲求を踏まえない本は、売れない本になります。
どうすれば多くの人に届けられるのか、という努力を二の次にしてしまった本は、あなたのブランド力を高めることもなく、出版社にも損をさせてしてしまいます。
なお悪いことに、そうした売上データはいつまでも残り、今後の出版活動に悪影響を与えてしまうのです。
いかがでしょうか?
商業出版はあなたのブランディグの武器であり、読者の問題を解決するためにあるもの。
自分の納得感を追求すると同時に、関わったすべての人がWin-Winになれるよう、
バランス感覚を持っていきたいですね。
2016/05/183冊目から先、本を出し続けるために必要なこと
こんにちは、樺木 宏です。
さて、ご存知のように出版業界は、売上は減りながらも、出版点数は長いこと増加傾向でした。
つまり、1点あたりの「重み」は、軽くなってきているといえるでしょう。
以前とは違い、あなたの本が何年も書店にずっと置いておかれる、ということは少ないのです。
また、売れる本が出れば、似たような本が書店に並びます。
あなたの本が売れたとしても、いずれ「似たような著者の中の1人」になってしまうかも知れません。
そうなると、ブランディグや集客のために本をだしたいあなたとしては、
「本を出し続ける」
ことが大切になってきます。
冊数が増えてくれば、ベストセラーになる率も高まりますし、
その冊数自体が権威を高めてくれます。
そうなれば他メディアへの露出も増える、という好循環を起こせます。
ただし、出し続けるとなると、あなたに求められるものが変わってきます。
それまで培った経験やノウハウが枯渇してくるからです。
「言いたいことは言い終わった」
「もう書ける内容が見当たらない」
といった状態になりがちなのですね。
そうなったとき、あるいはそうなってしまう前に必要なのは、
「自分が書きたい事、書けることの殻をやぶる」ことです。
「書きたい事の殻を破る」とは、自分が書きたいかどうかだけでなく、
世の中の求めていること、多くの読者が悩んでいることを重視する、ということ。
そして「書けることの殻やぶる」とは、新しい知見をインプットして、
より広く、より深く、書けるように成長していくことです。
こういう姿勢をもっているか否かが、今後の活躍し続けられる期間を決める、
といってもよいのではないでしょうか?
これらは著者が本を出し続けるために必要なだけでなく、
ビジネスパーソン皆に、要求されていることだと思います。
あなたのブランド力を維持・向上し続けるための、ご参考になれば幸いです。
2016/04/27専門家としての権威は、本当に出版に役立つか?
こんにちは、樺木 宏です。
本を出したいと思っている人のなかには、
掘り下げた学問分野がない、
飛び抜けた専門領域をもっていない、
ということで「自分に出せるのかどうか?」と悩んでいる人もいるかと思います。
でも結論から言えば、そこまで突き抜けた専門性は、商業出版には必要ありません。
逆に、あまりに専門領域への思い入れや権威が強いと、マイナスにすらなるのです。
なぜなら、既存の学問分野のカテゴリー1つで、実社会の問題解決を出来ることは稀だからです。
商業出版は「読者の問題を解決するもの」ですから、
多くの場合、垣根を飛び越え、組み合わせなければいけません。
その組み合わせや創意工夫がないと、いかに学問分野の権威でも、
実際の問題解決ではあまり役に立ちません。
また、専門領域についても同様で、それをそのまま書くのでは、
「専門書か実用書」となってしまい、読者が狭くて売れにくい本になってしまいます。
似たような本も多くでてしまっているので、同じような本を後から書いても企画は通りにくいもの。
いかに別の視点を持ち込むか、組み合わせるかの工夫が、売れるかどうかには決定的に重要なのです。
分かりやすい例で言えば、TVの「放送大学」と「民放の勉強バラエティ」の違いです。
放送大学では名だたる有名大学の教授をはじめ、掘り下げた学問分野を持つ人や、権威のある専門家が話します。
対して民放の勉強バラエティでは、元予備校講師や新聞記者などが主役。
後者は学問の面でも専門性の面でも、前者には及びません。
でも関心を引く話術や身近かに感じるテーマ選び、巧みな構成や演出を組み合わせることで、
はるかに多くの人が楽しめて、為になる番組になっているのですね。
いかがでしょうか?
堀り下げた学問分野がなくても、
飛び抜けた専門領域をもっていなくても、大丈夫。
「読者の問題解決になる本」で「売れる本」を企画し、
出版していきましょう。
ご参考になれば幸いです。
2016/03/30迷わず良い本を書くのため"道しるべ"
こんにちは、樺木宏です。
地図を見ているときは方向がよく分かるのだが、
そのあと景色を見ていて歩いていると、どっちを向いているか分からなくなってしまう。
こうしたことって、よくありますよね。
じつは、出版企画の考案や、執筆でも同じ事が起こります。
企画の考え始めや書きはじめでは、
「こういう人に向けて、こういうことを書こう」というのがよく分かっていても、
それを構成に落とし込んで、各項目に何を書こうか、と考えているうちに、
だんだんあいまいになり、内容と一致しなくなってくる。
気がついたら、方向性と合わない項目や、文章を書いてしまっていた、
ということが良く起こってしまうのです。
その都度気づいたら直していけばよいのですが、時間もかかりますし、
労力が無駄になるのは精神衛生上も良くないですよね。
そうならない為には「道しるべ」が必要です。
具体的には、"読者の心情"を意識し続けること。
それが、あなたの本の方向を指し示す道しるべになります。
なぜなら、ほとんどの場合、方向性を見失うのは読者を見失っているからなのです。
読者は素人や入門者なので、プロである著者とはレベルが異なります。
だからよほど注意していないと、分かりずらくなったり、読者が関心の無いことを書いてしまったり、
読者の再現性が無くなったり、ということになりがち。
これはどんなに優秀な人でも陥ります。
能力というよりも、感情の問題なのですね。
だから、だから読者の心情を明確にイメージし「その人の為に書く」という感情を強く持てれば、
方向性を見失うことは無くなります。
いかがでしょうか?
企画が迷走することなく、ラクに良い本を書くための、ご参考になれば幸いです。