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あなたも出版できる!心構え編

2023/12/14ネガティブなことは、強みと信用に変わる

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


初めて本を出そうとするとき、

多くの人は、

「いかに自分を大きく見せるか」

を考えがちです。


もちろんそれは悪いことではないのですが、

逆に、

「いかに自分の弱点をうまく見せるか」

を考えたほうが、よりメリットが大きいものです。


実は、意外に思われるかもしれませんが、

売れる本を出し続けている著者ほど、自分の弱みをうまくカミングアウトしています。


たとえばプロフィール。

現在の成功だけでなく、過去の失敗や逆境についてもしっかりと触れています。

中には私が「そんなことまで書くんだ・・・」と思うくらい、赤裸々な人もいます。

あるいは内容面。

ノウハウのよい部分だけでなく、限界やデメリットについても言及しています。

それもさらっと流すのではなく、

「こんなときは、こんなリスクがある」

と、ケースバイケースで親切にデメリットを伝えています。

なぜカッコつけずに、わざわざカミングアウトするのか?

ということですが、

これはその著者さんが正直者だから、というのもあるかも知れませんが、

たいていの場合は、効果的であることが分かっているからでしょう。


プロフィールであれば、失敗や逆境を見せることで、

読者は「自分にも出来そうだ」と感じますし、

著者に親近感を覚えます。


また内容面であれば、

限界やデメリットについても言及することで、

逆に書かれている内容についての信頼性が高まりますし、

同様に著者への信頼も高まります。

こうしたメリットが出版企画、そして著者としてのあなたの評価そのものにかかわってくるのですから、

知っておいて損はないですね。


商業出版の著者は、

「いかに自分を大きく見せるか」よりも、


「いかに自分の弱点をうまく見せるか」。


ご参考になれば幸いです。

 

2023/09/28本を出すのは、エネルギーがいる

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


いきなり結論ですが、本を出すのは、けっこうエネルギーがいります。


たとえば企画を考えるとき。

より多くの読者に読んでもらうために、

普段自分が接しているよりも、レベル感が低めの読者を想定します。


当たり前のように使っている専門用語などもいちいち説明する必要がありますし、

「そんなの当たり前」と思っている内容も、分かりやすく工夫して伝えるエネルギーがいります。

それは、原稿を書くときも同様です。


また、自分が書きたいことと、世の中が求めていることは、たいていズレています。

というのも、その分野ではあなたは「プロ」であり、

大多数の読者は「素人」だからです。


なので企画を通すためには、

自分の関心とはちょっと違うテーマを、あえて選ばなければいけないこともあります。

これは、ちょっとしたストレスになり得ます。


本を出した後では、これらは皆良い思い出になりますから、

「のど元過ぎれば熱さを忘れ」ます。

だから著者に話を聞いても、

「そんなに大変じゃないよ」

という人が多いのですが、「その時」は結構大変なことが多いのですね。


なぜこうした話をあえてするかというと、

大変だとあらかじめ分かっていれば、覚悟をしているので、頑張れることが多いからです。

人間、覚悟をしておけば、

「意外と、こんなものか」

と感じるように出来ています。


逆に、「こんなに大変だったの!?聞いてないよ」ということだと、

エネルギーが足りなくなってしまい、せっかく企画が通っても、

ポテンシャルを活かしきれなかったりします。


そうならない為にも、

「本を出すことは、けっこうエネルギーが必要」

と、あらかじめ腹を括ってしまいましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2023/08/31ハートは熱く、でも頭は冷静に

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版で本を出したいと言うことは、

「これを書きたい!」

という熱い思いを持っている人が多いです。


それは執筆の原動力となりますし、

商業出版のハードルを乗り越える上で、素晴らしい力になってくれます。


私はこの「著者の思い入れ」は、本を出す上で1番大切なことだと思っています。

ただ、注意したい点もあります。

それは、

「思いが熱過ぎるあまり、企画としての採用確度が下がってしまうこともある」

ということです。


なぜなら「これを書きたい!」という思いが強ければ強いほど、

「その内容が正しいのは当然の前提」

「それをくどくど説明する必要はないのでは」

と感じる傾向が強くなるからです。


つまり、どうしても主観的になってしまいがち、ということなのですね。


そうなると、説明が不十分で、

「なぜこの考え方をすべきで、この手段をとるべきなのか」

という客観性がほどんどない本になってしまいがち。

それを読んだ編集者は「?」が頭の中に浮かんでしまい、

企画をスルーする可能性が増してしまうのです。


そうならない為には、

熱い思い入れと同時に、「クールな思考」も一緒に併せ持ちましょう。

同時に行なうのが難しければ、

日を空けて別の日に、改めて企画を見直すことです。


そうすれば、

「自分の意見ばかりが先行してしまったな・・・」

「ちょっと説明が足りないな・・・」

といった、客観的な視点で見ることが出きるようになります。


多面的な視点で見直せば、企画の採用確度は格段にアップします。

ハートは熱く、でも頭は冷静に。

あなたのポテンシャルをフルに発揮していきましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2023/06/29知識が完璧でなくとも本を書こう

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本を出すというと、

「すごい知識がある人」

というイメージがありますね。

商業出版で著者デビューするとなれば、なおさらでしょう。


そのためか、

「知識が完璧でないと、本は出せないのでは」

と感じて、出版へのチャレンジに二の足を踏んでしまう人も多いようです。


でも結論からいえば、それはナンセンス。

なぜなら、

「本を書くということは、新しくインプットしながら行なうもの」

だからです。


考えてみれば、元々あった知識かどうかなんで、読者にはどうでもいいこと。

むしろ幅広く、新しく仕入れた知識もあったほうが、

読者の役にたつ、よりよい本になる可能性も高まります。


科学者や研究者の世界だって同じです。

すでによく知られた知識だけでなく、新しく仕入れた知識にこそ、

大きな価値があります。

逆にいえば、すでに知っていることだけで書くアウトプットは、

「どこかで見たような内容」ですから、人々の関心を引きにくく、

面白くない本、売れない本になりがちだと言えるでしょう。


いかがでしょうか。

既存の知識量を気にしすぎる必要はありません。

むしろ大切なのは、どんどんインプットするという姿勢や、

どんなインプットをするかという目の付け所。

そこが面白ければ、大きな価値を生む本を書くことができるでしょう。

出版へのチャレンジに二の足を踏んでしまわないための、

ご参考になれば幸いです。

 

2023/03/23著者という"キャラ"を演じよう

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版では、著者が教える立場で、読者が教わる立場。

そう考えると、

「頼もしく、結論から入って、断言する」

という文章の書き方が、著者には適してします。


しかしここで問題になるのが、

「私は本来、そういうキャラではない」

というケース。

著者として求められるものと、本来の自分にギャップがあるので、

「うまく書けない」

「偉そうに思われたらイヤだな」

といった風に、悩んでしまいがちです。


そんなときは、こう考えてみてください。

「自分がどう思われるかより、読者がどうなれるか」だと。


自信なさげに婉曲に語られるよりも、

力強く言いきってもらったほうが、読者は納得しやすいですし、行動しやすいに決まっています。

であれば、自分がどう思われるかはさておき、

読者のために、あえてキャラを演じましょう。


これは著者に限りません。

たとえば文化人や芸能人でも、楽屋とスタジオではキャラが違う人は多いもの。

それは、視聴者に伝える上で効果的だからであり、より喜んでもらえるからでしょう。


要は、自分のことよりも、相手のことを優先する、ということですね。


ぜひ堂々と、著者という"キャラ"を演じていきましょう。

 

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