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あなたも出版できる!心構え編

2015/02/04商業出版は、本ではなく『○○』と考えればうまく行く!?

こんにちは、樺木宏です。

さて、「本」というと、なにやら知的で、高級なイメージがありませんか?

本棚に難しそうなタイトルが並んでいると、いかにも頭が良さそうですし、

ブランドの店などで、カッコいいインテリアとして本が使われていることもありますね。


でも、実は企画段階では、それが邪魔になることの方が多いのです。

なぜなら読者は、

「それはカッコいいかもしれないが、自分が出来ないのなら一切お金を払いたくない」

と考えているからです。


だから例えば、専門用語が多いタイトルや、それが読者にとってどう役立つのかが書かれていない

企画書だと、採用されることはまずありません。

むしろカッコわるいほどシンプルでストレートに、「あなたにも出来る」と打ち出した企画の方が、

格段に採用確度が高まります。

書店でベストセラーになっている本を見ても、権威や知名度がある著者という例外を除き、

大多数の売れている本はまずこのタイプで間違いありません。

そういう意味で、私はクライアントさんに、

「本だと思わずに、『喫茶店で目の前に座っている人にアドバイスする』と考えて下さい」

と言っています。

そう考えることで、自然と目線が読者のレベルに合わされ、

無用な難解さがなくなり、読者にとってメリットが実感しやすく、

かつ再現しやすい表現に変わるのですね。

いかがでしょうか?

ちょっとしたイメージの持ち方1つで、あなたの著者としての力量は、大きく変わります。

ぜひ、高尚な本としてではなく、『喫茶店で目の前に座っている人にアドバイスする』と考え、

企画を考案しててみて下さい。

見違えるように、企画が変わりますよ。

 

2015/01/21ベストセラーを出す事は、ゴールではなく通過点


こんにちは、樺木宏です。


さて、私がクライアントさんに、どのような境地に到って欲しいか?

と聞かれたら、迷わず、

「本を出し続ける著者さんになって欲しい」

と答えます。


なぜかと言うと、数多く本が出れば、それだけ露出も増え、集客力も累積して高まっていくからです。

雑誌に寄稿したり、ラジオやテレビに出演する機会も増えるでしょう。

こうした境地に到って欲しいので、本を出し続けることが重要なのですね。

過去、出版をきっかけにビジネスを大きくした著者を見ても、ほぼ例外なく、本を出し続けているのも頷けます。


でも、多くの著者さんと話をしていると、どうも「ベストセラーを出す事」をゴールにしている人が多い印象です。

もちろん、それも通過点として悪くないのですが、ゴールにしてしまうと、それは落とし穴に変わります。


例えば、最初の1冊で折れてしまうこと。

まだ1冊目なのに、もう終わってしまったかのような感じ方をしている著者の多いことに、驚かされます。

出版された本が売れて、追加で印刷されることを再版、もしくは重版と言いますが、

その割合は平均20%台しかないと言われています。

1冊目からいきなりベストセラー著者の仲間入りを出来る確率は、あまり高くはないのですから、

出し続けて、何冊目かにベストセラーが出ればよい、と考えた方がよいのです。

そうすれば、次への意欲も湧いてきます。


実際、私が商業出版を支援した著者さんでも、ベストセラーを出し、そのご現在7冊、8冊と出し続けている方が何人もいますが、

最初の1冊が売れたケースというのは、むしろ少数派。

後に出した2冊目、あるいは4冊目が売れて、その後出版社からの執筆依頼が急増、というのが典型的なパターンです。


また、1冊でもベストセラーが出てしまうと、次が売れなかったらどうしようと考えて、筆が止まってしまう人も多いです。

これも、ベストセラーをゴールと考えたことの弊害です。

次が売れなくても、次の次が売れるかもしれない。

その可能性を断ってしまうのは、実に勿体ない事です。

このように、ベストセラーを出す事をゴールのように考えてしまうと、

逆にベストセラーが出なくなる、という落とし穴があるのですね。


でも最初から、数を多くだしていこう、と考えていれば、行動が変わります。

1冊売れなくても、次への意欲が減りません。

仮に1冊ベストセラーがでても、次が怖くて出せない、という事もなくなります。

新しく知識をインプットし続け、企画にアウトプットする力量も上がり続けます。

そうなると、何冊目かに、ベストセラーが出る確率も、当然高まるのです。


いかがでしょうか?

ベストセラーを出す事は、ゴールではなく通過点。

本は、出し続けることでメリットが最大化するものです。

この意識をもって、商業出版にチャレンジし続け、

あなたのブランド力を高めて行きましょう。

 

2014/11/19著者を蝕む"良く思われたい病"に聞くクスリ

こんにちは、樺木宏です。

さて、出版のノウハウは大事なのですが、それ以前に「考え方」ひとつで、

出版の確度は大きく変わってきます。

今日お伝えするのはそんな中でも大切で、かつ意外と知られていない事の1つです。


それは、

「本は読者に感情移入して書く」

ということ。

これはいわばあたり前の話で、なぜ本を売るビジネスが成り立つかといえば、

そこに悩んでいる人がいて、解決策を求めて本を買ってくれるからです。


でも、自分が書く側に回ると、なかなかそれが難しい。

なぜなら、感情が邪魔をするからです。


頭では読者を勇気づけることが大切、その為にはあえて弱みも見せ、

あなたにも出来るよ、というメッセージを送ることが重要、ということが分かっていても、

「自分の同僚や家族、そして目上の人に良く思われたい」という感情も、強いもの。


そうなると、読者に対して自分を大きく見せようとしたり、カッコつけようとしたり、

してしまいがちなのです。

こうなると、2つの大きなデメリットが待ち受けています。


1つは、読者に「自分にはムリ」と思われてしまうこと。

「すごい人だからそれが出来るのであって、自分には無理だ」

と感じさせてしまうのですね。

これは本が売れないだけでなく、買った読者を勇気づけるとは逆の方向です。


2つ目は、企画のインパクトが弱くなること。

世の中に「すごい著者」はいくらでもいるもので、差別化をしなければいけないのですが、

「カッコいいこと」だけでは、材料不足なのです。

弱みと強みの落差、そこを上手く演出して、ストーリーにしてこそ、最も差別化が出来るもの。

いわばカッコつけてしまうことは、自らの強みを半分カットしてしまう事でもあるのです。


このようなデメリットを避けるためにも、

「自分の同僚や家族、目上の人などではなく、読者に感情移入して書く」

ことです。

それが出来れば、悩める読者を勇気づけ、「自分にも出来そうだ」と思ってもらえます。

企画を採用する側からから見ても、「差別化された企画だ」と評価も上がります。

著者として本を出せるかどうか、あるいは出し続けられるかどうか。

あなたが活躍するための、ご参考になればと思います。

 

2014/09/30出版企画は引き算が9割

こんにちは、樺木宏です。


さて、著者を目指す方々と、お会いさせて頂いて、いろいろとお話をします。

その上で企画を考案して、ご提案します。

すると、

「これはまさに、私が言いたかったことです!」

と喜んで頂く事が多のですが、それも当然、私がやっているのは、削っていることだからです。


仏像も、もともとは木の中に埋まっています。

それを削り出すのが、彫刻家の仕事。

私の仕事も、それに近いです。

削れば削るほど完成に近づく、というイメージです。

逆に、素晴らしい実績がある優秀なビジネスパーソンと言えども、削りが甘いと残念な企画になってしまいます。

といいますか、普通は「もっと盛りだくさんに内容を盛りたい」と考えてしまうものなので、

考えれば考えるほど、残念な企画になるという事も、決して珍しくはないのです。


特に、本を何冊か出して、編集者から直接オファーが来たときなどに、これをやってしまうとNGです。

実績やノウハウはあるが、企画については分かっていない人だな、と判断されてしまうのですね。

そうなると、編集者は企画考案のほとんどを自分でやらなければいけないし、

内容を削って良い企画にする際も、反対されてエネルギーを浪費するだろうな・・・という風に考えるもの。

そうなると、別の人に頼もうか・・・となってしまうのですね。

盛られて広がった内容は、誰にも刺さりません。

絞り込んだコンテンツだけが売れるんです。

せっかくのチャンスを逃さない為にも、「引き算」という意識をもちましょう。

まず自分が出来る事をあらいざらい出した上で、削っていくこと。

そうすれば、チャンスを逃ささないですみますよ。

 

2014/09/09商業出版は、ウサギではなくカメが勝つ

こんにちは、樺木宏です。


さて、今日の記事タイトル。

ウサギではなくカメが勝つ、はまさにその通り、と最近実感しています。

この4年で100冊近くの商業出版をプロデュースしてきた経験からも、

・あっさり1冊出したものの、その後が続かない人

・最初は苦労したが、その後は毎年数冊ペースで商業出版しつづけている人

このように、意外な明暗が分かれるケースが、1人や2人ではなく、大変多いのです。


こうした事は、なぜ起こるのか?

その理由は明確で、「効率良く、上手くやろう」としてしまうと、

逆に上手く行かない為なのです。


例えば、もし最初に企画があっさり通ってしまったら、

次からはその程度の労力で、企画は通るものだと思ってしまうでしょう。

そうなると、あと少しブラッシュアップすれば通る、というところまで企画が練れても、

これだけやったからもういいや、となってしまう事も増えてしまう訳です。

そうなると、企画が通りませんし、仮に通っても売れない本になってしまいます。


また、商業出版には運の要素もありますが、中長期で考えると、必ず波があります。

あなたの専門分野が、出版ブームに上手く乗れる時もあるでしょうが、逆の状況もいずれ訪れます。

しかし過去にブームに乗った時のイメージをいつまでも持っていると、

売れる企画を考案する為の努力が辛くなってくる、という事も起こってしまうのです。


さらには、企画が通った後も落とし穴はあります。

執筆にはこの程度の労力で、というラクなイメージができてしまうと、

それ以上のストレスがかかった場合、耐えられなくなってしまうのです。

これは特に、専門分野から少し離れたテーマで本を書こうとした際に、

よくあるパターンです。


いかがでしょうか?

「効率良く、上手くやろう」としてしまうと、上手く行かない。

逆に、最初から苦労している人はこれらを当然だと思っているので、

その後も出版し続けることが出来るのです。


あなたにもウサギではなく「カメ」スタイルで、成功しつづけて下さいね。

 

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