あなたも出版できる!心構え編
2014/02/14企画を弱める"依存心"のワナ
こんにちは、樺木宏です。
出版企画を考えるとき、あなたは誰を思い浮かべているでしょうか?
読者を思い浮かべるべき、とは頭で分かっていても、
つい、師匠筋にあたる人であったり、同業のライバルであったり、
"自分が"良く思われたい人"
を思い浮かべてしまう人が多いのではないでしょうか。
これは、依存心です。
誰かに頼る気持ち=依存心、これは出版企画を考える上でかなりのマイナス。
例えば、想定読者がズレて読者不在の本になります。
読者からみたら、内容が高度かつ難解なので「自分には関係ない」となってしまいます。
これでは企画は通りませんね。
とはいえ、頭で分かっていても、感情がそう動いてしまうので、なかなか一筋縄ではいかないのです。
そこで、そんな場合に最適な名著をご紹介。
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心理学のトレンドから言えばやや古めに属するものですが、
昨今の過剰なポジティブシンキング系の方法論は、その場の気分を高めるには良いものの、
中長期的な何かに欠けている、という気がしている人には役立つ1冊です。
企画を通じて自分の殻を破りたい人の、ご参考になれば幸いです。
2014/01/14出版できるかどうかを、自分で決めてはいけない理由
こんにちは、樺木宏です。
さて、名刺交換で私の肩書き(商業出版コンサルタント)をみると、
「いや〜本は出したいけど、自分はまだ無理です」
という方がいます。
これは、とても残念な考え方だと思います。
なぜなら、
「そんなの、自分で分かるはずが無い」
からです。
例えば、自分が商業出版できるかどうかを判断するためには、
下記のようなプロセスが必要です。
1)自分の持っているノウハウと事例を俯瞰で把握すること
2)それを体系化できるか検討すること
3)現在の出版市場のトレンドを調べ、今後の傾向を予測すること
4)上記を総合的に踏まえ、いつ頃自分が出版できるか判断する
これらのプロセスを、どの程度時間をかけて検討したか?という話なのです。
しかし実際は、
「全く考えたこともないが、何となく無理だと思う」
という人が99%。
つまり自分自身で、自分の可能性を狭めてしまっていることになります。
これは残念以外の何者でもありません。
これはまだ本を出した事が無い人だけでなく、既に出版した人にも当てはまります。
「毎年出版し続ける」「10万部越えのベストセラーを出す」
といったことも、基本的に同じことです。
年末年始は、1年の中でも過去を振り返り、これからの自分に思いを馳せる時期。
このタイミングで、「自分の可能性を狭めてしまっていないか?」
と自問することは、その後の人生を変えるくらい有効だと思います。
ぜひ、そうした時間を少しとってみて下さいね。
2014/01/09思い入れの強さは、諸刃の剣です
こんにちは、樺木宏です。
本を出せるかどうかを分ける要素に「思い入れ」があります。
やはり強い思い入れをもって書くと、エネルギーのある良い本になりやすい。
ただし「強い思い入れがあれば良いんだな」とは言い切れないところが難しいところです。
というのも、過剰な思い入れは、逆に出版決定にマイナスになるのです。
なぜマイナスなのかといえば「読み手が見えなくなるから」です。
商業出版はあたり前の話ですが、文字通り本を売るビジネス。
売れなければ企画は通らないことは言うまでも無いのですが、「自分の本」となると、
この客観的な視点が抜け落ちることが多いのですね。
例えば、ベストセラー書籍に似たような本があると、こうした勘違いは良く起こります。
「似た本が売れているのだから」と安易に自分の企画をひいき目に見てしまう事が多いのです。
後から本を出すということは今までの本と比べて「読者にとって新しいメリット」が必要。
でも実際は、似た本が他にも出ていないか詳しく調べ、柔軟に企画を練り直す人はほとんどいません。
これも、自分の最初に思いついた企画に対する「思い入れ」が邪魔をしているのですね。
いかがでしょうか?
もちろん良い本をつくる上で熱意は必要ですが、それは読者の問題を解決したい、
という目的に対する熱意であるべき。
企画の切り口という手段に対する思い入れは、コントロールしたいですね。
2013/12/27"勘違い力"を磨くと、あなたのブランドが向上する
こんにちは、樺木宏です。
世の中にはいろいろなビジネスパーソンがいますね。
・素晴らしい人なのに、くすぶっている人
・中身が無い人間なのに、虚飾だけでブランド力を誇示する人
などです。
本来は前者が世に出てしかるべきなのですが、残念なことに現実はそう単純ではありません。
実は私が「1冊目を初めて出す人を応援する」と謳っているのも、
こうした現状を変えたい、と思ってのこと。
このあたりは、こだわりがある所です。
さて、なぜこうした残念な差が生まれるのか?といえば、
「勘違い力」
の違いだと、私は考えています。
勘違いというと、ネガティブな響きがありますが、それだけではありません。
実はポジティブな面も多いのです。
なぜなら、人は今の自分へのイメージを先に変えると、
現状も後から変わるものだからです。
これは認知心理学系の本などでも良く書かれている、れっきとした裏付けのあることです。
例えば、自分の持っているノウハウは素晴らしいので世に出す価値がある、と確信していれば、
正しいかどうかは別として、その通りになりやすいですし、
逆に、せっかく素晴らしい実績やノウハウをもっているのに、あまり世に出す価値は無い、
と思っていれば、それもその通りになってしまいやすいのです。
つまり、勘違いしてでも、「これは良いものだ」と確信してることが大切なのですね。
実際、私のクライアントさんでも、セルフイメージが変わった瞬間、
企画が見違えるように変わることも多いのです。
いかがでしょうか?
日頃「勘違いしよう」などとは意識したことはないかも知れませんが、
これも著者のスキルの1つと考え、ぜひ一度試してみて下さい。
2013/11/19著者として邪魔な"心のカベ"の取り払いかた
こんにちは、樺木宏です。
さて,
本を10冊以上出している人と、1冊も出せない人。
この両者には、どのような違いがあるのでしょうか?
実力?努力?それとも才能?
実は、どれも違います。
その違いは「柔軟性」です。
1冊も出していない人は、多くの場合勘違いをしています。
「いまある知識だけで、本を書かなければいけない」
という勘違いしているのです。
だから多くの人が「もう少し実績が出来てから」とか、
「出版はまだ自分には早い」という考えになってしまっている。
これが著者にとっての邪魔な"カベ"なのです。
何冊も出し続けている人は、そのあたりの思考が全く違います。
「今自分のコンテンツが弱いなら、後でインプットして足せば良い」
と、割り切って考えています。
出版社からオファーをもらったら、自分の専門領域に近く、かつ書きたいテーマであれば、
今書けるかどうかはあまり考えず、取り合えず受けている。
そして受けた後、類書を何冊も買い込む。
特に海外の確かな良書の翻訳本などを読み込み、自分なりの解釈と事例でアレンジして、
自分のコンテンツとしてアウトプットしているのです。
結果として、執筆のチャンスを逃しませんし、新しいインプットをするので成長もする。
そうすると、守備範囲がもっと広くなる。
好循環ですね。
こういう人の著作を時系列で眺めてみると、そのスキルがどんどん広がっていくのが
見て取れて面白いですよ。
"カベ"をつくると、自分の成長を自分で阻害しているようなもの。
ぜひ打ち壊して、柔軟に前に進んでいきたいですね。